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田中 健夫 院長の独自取材記事

今市田中歯科医院

(大阪市旭区/千林大宮駅)

最終更新日:2019/08/28

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地下鉄谷町線の千林大宮駅から徒歩5分、「今市田中歯科医院」は閑静な住宅地の一角にある。院長の田中健夫先生は、30年以上にわたって地元の歯科医療に貢献している。高齢化が進む地域特性に合わせて、医院のバリアフリー化に取り組み、また感染症予防のために院内の環境対策、器具の衛生管理にも注意を払う。医院では一人ひとりの患者に愛情を持った治療を実践。待合室には「歯科医療は愛の仕事なり(Dentistry is a work of Love)」という言葉が額に入れて掲げられている。院長の妻がデザインしたという医院のトレードマークのように、優しく、頼れる歯科医師をめざす田中院長に、地域に根差した歯科医院としてのこだわりなどについて話を聞いた。
(取材日2017年5月9日)

地域の人たちの役に立てる歯科医師をめざす

歯科医師を志されたきっかけを教えてください。

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小学校の4年生か5年生で遠足に行った時、ブランコでふざけてすねを骨折しました。引率の先生は慌てられて、タクシーで家の近くの病院に運び込まれましたが、当時、私の父は薬剤師をしており、救急処置が済むと父が勤務する病院に転院して、1ヵ月ぐらい入院しました。その病院で医師や看護師さんが懸命に働いておられるのを身近に感じ、医療に携わる仕事に就いてみたいと思ったのがきっかけです。高校卒業後は歯科医師として仕事をしたいという思いが強く、最初に入学した大学を中退し、その後、大阪歯科大学に入学しました。

歯科医師を選ばれたのはなぜですか?

もともと手を動かしてものを作るのが好きで、美術が得意でした。木工細工や金工細工も自分で工夫して、先生に感心されたこともあります。そして、小学生の時に持った、「人を助けることがしたい」という気持ちと、「手を動かしてものを作ること」の接点にあったのが歯科医師という仕事でした。卒業と同時に勤務医として働き始め、研修生として大学で入れ歯を作る補綴(ほてつ)学を学びました。補綴学を選んだのは、やはり手を動かしてものを作るのが好きだからです。今は分業が進んで、入れ歯作りは技工士さんにお任せする歯科医師が多いと思いますが、私の場合、入れ歯の修理などは自分で即日対応しています。

開業の際にはどんな目標を持っておられたのですか?

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卒業後、勤務医として働くと同時に、大学で3年間の研修を経て、現在の場所で開業しました。高齢者が多い地域なのですが、小学生の歯科検診などお子さんの利用も多く、幅広い層に対応できるオールラウンドな歯科医院、何でも相談に乗れる歯科医師をめざしました。私は医院のあるこの場所で生まれ育ったので、開業当初は私のことを子どもの頃から知っていらっしゃる患者さんも多く、そういう方々の役に立つためには、いろいろな問題に応えてあげることが大切だと考えたのです。そのため、大阪歯科大学麻酔科で医学全般の知識を深め、障害を持つ方々の治療や研修を行い、障害者歯科学会にも属しています。診療所での治療以外に、支援学校の歯科校医として健診や健康教育の助言等も積極的に行っています。もっとも、オールラウンドとはいえ、矯正や口腔外科など、特殊な治療については私では対応できないので、専門的にやっておられる先生を紹介してお任せします。

一人ひとりの患者にこまやかに心を配る

医院の建物を2014年に新しくされています。

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同じ場所で30年以上診療していると、ずっと通院してくださる患者さんの年齢層が段々と高くなってきます。杖をついて来られる人、車いすで来られる人も増えてきます。開業以来、自宅の一部を改装して診療していたのですが、建物も老朽化したので、高齢者や障害がある人、子ども連れでも利用しやすいようにバリアフリーにしました。入口から車いすのまま診療室まで移動できるよう床をフラットにして、専用の診療台も設置しました。手すりが付いているので安全に座ることができ、椅子を回転させれば車いすから移動も楽です。通常は椅子の横にあるうがい用のボウルも、患者さんの正面に移動できます。また、レントゲン室への入室に困難を伴う人のために、治療台で使えるハンディータイプのレントゲンを用意し、歯の詰め物を固める機器もじっとしていられない小さな子どもや障害者の方等への利用を考えて、短時間で済むものを導入しています。

衛生管理にも配慮されていますね。

当たり前のことですが、治療に器具、患者さんの口に入るものはすべて消毒、滅菌します。レントゲンのセンサーにつけるカバーも、患者さんごとに新しいものを装着します。診療台に高機能の浄水器が組み込まれていて、治療にはすべて浄水器を通した水を使用しています。口の中に使うものですから、感染症を防ぐためにも水にはこだわっています。また、天井には空気中のほこりや花粉、ウイルスや細菌も除去する埋め込み型の空気清浄機を設置しています。住宅地といえども市街地で、近くには幹線道路も通っています。ほこりなども気になるので、できるだけクリーンな環境で治療を受けていただきたいのです。歯の治療には直接関係ないかもしれませんが、高齢の患者さんも多いので、風邪やインフルエンザなどの感染症も心配になりますから。

問診を大切にされているそうですね。

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特に初診の問診は詳しく話を聞くようにしており、再診でも日にちが開いている場合は再度問診票を書いていただくことがあります。その患者さんに合った治療を提供するためには、患者さんとのコミュニケーションが大事ですからね。当院では、レントゲン装置のデジタル化を進め、撮影した画像はハンディータイプで撮ったものも含めて、すぐにモニターやタブレットで表示できます。患者さんは画像を見ながら説明を聞くことができるので、ご自身の症状を理解するために役立っています。さらに当院には、ベテランの衛生士や受付のスタッフがいて、患者さんとうまくコミュニケーションを取ってくれるので、とても助かっていますね。

日々、日常の予防の大切さを患者に伝える

口の中の健康を保つためには何が大切ですか。

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何より大切なのは予防です。虫歯や歯周病になった歯を治すことも大事ですが、予防にも力を入れることを強くお勧めします。日頃から予防を心がけていると、虫歯などになった場合も初期段階で治療できるので、治療期間が短く済みますし、患者さんへの負担も小さくなります。当院では、診療の際に衛生士と一緒に歯磨き指導を行い、折に触れて予防の大切さを患者さんに説明することを心がけています。少しずつ改善されてきましたが、現状では予防処置に対しては健康保険が適用されません。虫歯になって治療を受け、初めて健康保険が使えます。予防のためにも健康保険が使えるようになれば、ひどい虫歯や歯周病の人が少なくなり、結局は医療費の高騰を抑えることにもつながるのではないかと思っています。

先生ご自身の健康法を教えてください。

歯科医師の仕事は大好きなのですが、こまかい作業をしているとどうしても肩が凝るので、体の凝りほぐし、ストレス解消のために、運動を習慣にしています。以前はフルマラソンやトライアスロンにも出場しましたが、今は週に何度か30分程度のウォーキングやジョギングを行い、水泳も続けています。バランスの良い食事も大切ですが、これは家内に頼りっぱなしですね。また、子どもの頃から先生に付いてピアノやバイオリンを習っていたおかげで、今も音楽が好きで、楽しみのために弾いたり、家族で音楽会に行ったりしています。写真も好きで、診察室に飾ってある写真やホームページの写真集にある写真は私が撮影したものです。

患者さんにメッセージをお願いします。

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医院の壁に掲げている内村鑑三の「歯科医療は愛の仕事なり(Dentistry is a work of Love)」は、歯科で治療を受けて歯の激痛から解放された感動を表したものだそうです。この言葉のように、一人ひとりの患者さんに愛情を持って接することができる歯科医師でありたいと願っています。そのために、院内のバリアフリー化に努め、衛生にも細心の注意を払っています。治療の際にはきちんとお話を聞いて、患者さんのために、その人に合った医療を、力を尽くして提供したいと思います。地域の歯科医師として、お気軽にご相談、ご利用ください。

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