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倉松 常俊 院長、倉松 俊史 副院長の独自取材記事

倉松歯科医院

(大阪市旭区/太子橋今市駅)

最終更新日:2020/04/01

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太子橋今市駅から徒歩2分の場所にある「倉松歯科医院」。倉松常俊(つねとし)院長が同院を開業したのは1977年。現在は息子の倉松俊史(としふみ)副院長とともに歯科医療を通して生まれ育った地元に根差した診療をしている。常俊院長は、「保険や自費の差よりも、診療後のメンテナンスを継続的に行うことが大切である」「国は定期的な車検を法律で定めているが、人間にこそ定期的な検査が必要である」と語る。また、同院は徹底した滅菌管理等にも力を入れている。厚生労働省が定める「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」の施設基準を満たしている歯科医院だ。予防歯科を基盤とし、削らないといけない虫歯なのか、削らなくてもいい虫歯なのかの診断からスタートする、同院の治療方針を聞いた。
(取材日2019年6月20日)

できるだけ歯を削らないで済むようにしていきたい

「歯をできるだけ削らない治療」を重視しているそうですね。

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【常俊院長】今でこそ予防が大切だといわれる時代になりましたが、それよりも前から予防の大切さを重要視しております。というのも、私は大学4年生の頃から、現在の岡山大学名誉教授であり、かぶせ物の治療や入れ歯治療で知られている山下敦先生に今に至るまでずっと師事しています。山下先生は、40年前に刊行された補綴学の著書の中で、虫歯や歯周病に陥らないような予防歯科が大切であることや、歯を長持ちさせるためにはできるだけ削らないで治療することが大事だということを書いていらっしゃいますし、岡山大学に移られてからも歯をあまり削らない治療法の開発などを行っていらっしゃいます。また、予防歯科を日本に根づかせたといわれる、酒田市で開業していらっしゃる熊谷崇先生にも影響を受けています。そういった考えを受けて、私も開院当初からずっと予防の大切さやできるだけ削らない治療に取り組むようになりました。

副院長もそういったお父さまの考えを受け継がれているのでしょうか。

【俊史副院長】歯科医師になったばかりの頃は、少しでも治療したいという欲求があって、インプラント治療専門の歯科医院で働かせてもらっていました。若い頃はインプラント治療を施したり、ボロボロの歯を元のようなきれいな状態にすることも楽しかったのですが、一通り経験すると、そもそもの虫歯にならない予防を行うことが大事だと父の診療を見て、思うようになったんです。虫歯は大きくなればなるほど治療の回数も増えますし、患者さんの体にも負担がかかってしまいます。予防することは医療者側も患者側も負担が少なく、メリットが大きいと感じています。

スウェーデン式の予防プログラムを行っていると伺いました。

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【常俊院長】当院では、「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所(か強診)」ですので、毎月1回のメンテナンスを保険診療で受けていただいています。か強診であることから、頻度高くメンテナンスを受けていただくことができるのはメリットと考えています。当院では、予防歯科の先進国であるスウェーデン式の予防プログラムを実施させていただいています。歯周ポケットの溝の中の歯垢を1ヵ月目に悪玉菌が少ない状態でクリーニングするのと、3ヵ月たち、悪玉菌が酸素を嫌うため歯周ポケットの溝の奥に潜り込み増加して、歯周病がより進んだ状態でクリーニングするのでは意味合いが異なってくると考えています。

歯周病治療を積極的に行い、歯の土台を頑丈にする

院長は細菌学で歯科博士の学位も取得していらっしゃいますね。

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【常俊院長】私は細菌学で歯科博士の学位を取得しています。虫歯も歯周病も感染症の一つなので、菌を特定すればどの抗生物質が適切かは、ある程度わかっています。当院では飲み薬を処方する「歯周病内科」も行っておりますし、自費診療になるのですが、歯周病菌のDNAを調べる検査も行っております。検査で、患者さんの口の中にいる歯周病に関連する菌を特定していき、その菌に対しての抗生物質を適切に服用していただくことが可能になります。
【俊史副院長】当院では虫歯治療よりも歯周病治療をまず始めに行うんです。家を建てる時も同じで、しっかりした土台にしなくてはいけませんよね。それと同じで、まずは土台部分の歯茎をしっかりさせた上で歯の治療を開始します。

レーザー治療にも取り組んでいらっしゃいますね。

【常俊院長】波長が異なる4種類のレーザーを導入しています。歯の固い組織に作用するもの、歯茎のようなやわらかい組織に作用するものなど用途によってレーザーを使い分けています。レーザーを使用することで、歯を削る際の痛みや歯茎切開の痛みなどをほとんど感じずに済むため、患者さんの負担も少なくなる特徴があるんですよ。
【俊史副院長】院長はレーザーもそうなんですが、以前から時代の1歩2歩先の、新しい機器をよく導入しています。また年齢を重ねても勉強熱心で、自分も講習会に行っておりますが、毎週のように講習会に行っている姿を見ていると、すごいなと思わされます。

その他、設備などでこだわっていることはありますか。

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【常俊院長】治療器具の殺菌、滅菌には特に気を使っています。開院当初から高圧蒸気滅菌器を導入していましたし、金属器具以外の熱に弱いプラスチックなど他の材質の器具は乾熱滅菌器やガス滅菌器で滅菌しています。治療に使う器具類はすべて滅菌パックに入れた状態で、使用直前に診療台の目の前で開封するようにしています。また、診療台から流れている水やうがい水は水道水ではなく、次亜塩素酸殺菌水を使用しています。

継続して通院してもらうため、治療方針の説明は丁寧に

患者さんに対して心がけていらっしゃることはありますか。

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【俊史副院長】初めて来院される方には、初めに口腔内の状況を丁寧に説明することを心がけ、その方のお話も聞いた上で、当院がどういった方針で治療を行っていくかを説明させていただいています。
【常俊院長】話をしても多くの方は2~3日で忘れてしまうことが多いので、当院の治療に対する考え方、治療の順番についてまとめた資料をファイルに入れて一括でお渡しするようにしています。これは紙をバラバラと渡されても捨ててしまうことも多いと思うので、家で資料を捨てられないようにするための工夫です。歯のメンテナンスは、できるだけ中断せず定期的に通ってもらうようにするのが一番大切です。その人の癖によってどうしても磨き残しが出てしまうので、1ヵ月に一度来院していただければクリーニングさせていただきますので、そういった意味でも継続して通ってもらいたいなと思っています。

印象的だった患者さんのエピソードなどあればお聞かせください。

【常俊院長】40年も歯科医院で治療していると実にさまざまな方と出会います。94歳まで、ずっと奈良から毎月メンテナンスに通ってくださっていた方もいらっしゃいましたし、幼稚園に入る前、以前から通われているお父さまと一緒に通い始めてから40代になるまでずっと通ってくださっている方もいます。その方は子どもの頃生えてきた永久歯の色が黒っぽくざらざらした歯だったんです。他の歯科医院だと削って詰めていたと思うのですが、私は削ることなく研磨で少しずつざらつきを取る治療を繰り返して、その歯を現在も詰める治療もなしに維持させていただきました。その方が今でもお子さんを連れて当院に通ってきていただけているのは私にとってもとても励みになっています。

院長、副院長の治療における思いが患者さんにも伝わっているのでしょうね。

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【常俊院長】今では来院される方の7割が予防目的でいらっしゃっています。ずっと通っていただいた方から、「引っ越しするんだけど、引っ越し先の近くにある同じような考えの歯科医院を紹介していただけませんか」と聞かれることもありますし、われわれの思いが伝わっていることは非常にうれしく感じています。
【俊史副院長】この辺りは昔から住んでいる人が多い土地ですが、最近はマンションなども増え、若いファミリー世代も増えています。その方たちにも当院の思いを知っていただきたいと思いますし、来ていただきやすいような環境づくりも進めています。大人の待合室と完全に分離した子ども連れ専用の待合室もありますし、ベビーカーで診察室まで入ってきていただけるようにもしています。今後もより多くの人から支持される歯科医院になれるよう父の座右の銘「終生研鑽」の意思を継いで努力をしていきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

歯周病菌DNA検査/4万円~8万円+税、レーザー治療/1200円~+税、マウスピース型装置を用いた矯正/10万円~+税

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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