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茂苅 拡治 院長の独自取材記事

もがり歯科医院

(大阪市旭区/千林大宮駅)

最終更新日:2019/08/28

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大阪市営地下鉄谷町線・千林大宮駅から徒歩10分、大通り沿いに「もがり歯科医院」がある。待合室には歯科に関するパンフレットがあったり、備え付けのモニターでは治療内容を説明する動画が流れていたりと、患者のデンタル知識を深めるための工夫がなされている。院長の茂苅拡治先生は、大学時代には勉強、スポーツ、遊びに全力で取り組んでいたという活発な先生。現在でも、患者が選択できる治療の幅を広げるために、歯科のさまざまな分野を常に勉強している。虫歯や歯周病の原因は、その1本の歯にあるとは限らない。それで、口腔内全体を診て、原因から治していくというのが同院の診療スタイルだ。気さくで笑顔が印象深い茂苅先生に、治療のモットーや同院の特色について話を聞いた。
(取材日2017年7月4日)

3代にわたって同じ場所で地域密着型の医療を提供

先生が歯科医師をめざした経緯を教えてください。

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僕の父が歯科医師だったというのが大きいですね。小さい頃は大工になりたいと思ったこともあったんですよ。でも、父の背中を見ていると歯科医師になりたいという気持ちのほうが自然と大きくなってくるものなんですね。家族からの僕に歯科医師をめざしてほしいという雰囲気も感じていました。小学校を卒業する頃には、歯科大学への進学に向けて塾通いが始まりました。大学に入ってからも、勉強をはじめ、トライアスロン、遊びに全力投球でした。トライアスロンは、3つの種目をこなすために時間や体力の配分が重要です。何事も時間を決めて行うことをトライアスロンで学んだので、忙しい大学生活でしたが、少しの時間も無駄にすることなく勉強や遊びを満喫できたと思います。歯科医師は、歯をコンプレックスに感じている人の人生を変えることができる仕事なので、とてもやりがいを感じています。

貴院の特徴や地域性について教えていただけますか?

当院は1997年に開業しましたが、それ以前にも父がここで歯科医院を経営していたんです。父の病気を機にしばらく閉院しており、それから僕が新たに開業することになりました。実は、父の前には祖父が内科をやっていました。なので、3代にわたってここで医療を提供していることになりますね。この地域は大阪市内ですが、下町情緒にあふれています。ご近所づきあいがあって、町会、子ども会、神輿会なども活発です。以前は僕も地域の人たちと一緒にお神輿を担いでいました。戦前に建てられた家がたくさん残っているので、長年そこに住んでいる年配の方が多いです。ですので、当院の患者さんの年齢層も高めですね。患者さんが通いやすいように、僕が開業するときにエレベーターを設置しました。

診療のモットーは何ですか?

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当院では、歯の悪い部分をピンポイントに治療するだけでなく、口腔内全体をしっかり診て問題点をはっきりさせ、それを患者さんに正確に説明することを心がけています。口の中が現在どんな状態になっているのか、なぜそうなったのかを患者さんに理解してもらうことが、再発を防ぐために欠かせないことです。歯科治療には保険適用のものと、自費治療になるものがあります。歯を長期間良い状態に保つには、どうしても保険治療だけでは限界があります。たとえば、インプラントは歯を失った場合の治療の1つです。天然の歯に近い噛み心地を再現でき、隣の健康な歯を削る必要もありません。ですが、保険が効かないので治療費は高くなります。なので、すべての患者さんがインプラントを選択するわけではありません。でも、僕は患者さんが選べる選択肢をすべて提案し、その中から選んでもらっています。

治療経過を見せることで患者のモチベーションを高める

患者さんと接するときに心がけていることはありますか?

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患者さんの良いところをほめることを意識しています。患者さんは、歯の悪い部分を悩みに悩み抜いて、勇気を出して来院される場合が多いです。そして、自分の歯が悪い状態であることをわかっています。それなのに「かなり悪い状態ですね」とか、「どうしてこんなになるまで放っておいたんですか?」などと言われると傷つきますよね? 患者の“患”という字は“心を串刺す”と書きます。そんなつらい思いをさせないために、できるだけ患者さんのほめるべき良い部分を見つけるようにしています。実は、僕が最初に勤務していた歯科医院の院長が、患者さんに対する接し方のすばらしい人だったんです。僕もそのお手本にならっています。

患者さんのデンタル意識は高いでしょうか?

歯科医院を訪れる人は、ある程度デンタル意識の高い方です。たとえば、日本中で歯周病に感染している人は8000万人いると言われています。でも、そのうち歯科医院に通っているのは300万人だけなんです。なので、当院に足を運ぶ時点で、その人は自分の歯をなんとかしないといけないと自覚している人ということになります。そこで、患者さんの口腔内を正しく検査し、現状を正確に伝えること、どんな治療があるのかを説明することが僕の仕事です。当院では、治療経過を患者さんがわかりやすいよう、定期的に口腔カメラで写真を撮ってお見せしています。自分の歯がどれだけ良くなっているのかがわかると、患者さんのモチベーションも保てますから。また、位相差顕微鏡で口の中に細菌がどれだけいるのかを見せることもあります。これが毎日の歯磨きや定期的な歯科医院での検診を受ける動機づけになるんです。

子どもたちの治療で意識していることは何ですか?

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最初は友だちになることをめざします。僕はわりとすぐに子どもたちと打ち解けられるので、初回は一緒に遊び、ユニットに乗る練習をしたり、治療に使う道具の使い方を教えてあげたりしています。それから治療ですね。親御さんによってはすぐに治療をしてほしいと望まれることもあるので、その場合は早く治療に入ります。でも、子どもが一度歯科医院に対する恐怖心を持ってしまうと、それ以降歯科医院に行けなくなってしまうんです。なので、早く治療することも大事ですが、できれば恐怖心のない状態で治療させてもらえればと思います。以前、どの歯科医院でも怖がって治療できなかったという子が当院に来たことがあります。最初は遊びながら少しずつ慣れてもらって、ようやく治療ができました。その子も大きくなり、最近は自分のお子さんを連れて通って来てくれていますよ。

患者と歯科医師を結ぶクリニカルコーディネーター

噛み合わせ治療やインプラントについて教えてください。

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噛み合わせが悪いと、肩こりや頭痛を引き起こす場合があります。なぜなら、正しく噛めないと、顎が片寄った状態で噛むようになってしまい、筋肉のバランスが崩れてしまうんです。筋肉に変な緊張がかかると、それが肩こりや頭痛を引き起こす原因になります。噛み合わせを正しくすることは、全身の健康にも良い影響を及ぼします。インプラント手術は顎の骨に穴を開け、そこにインプラントを入れるという特殊な手術です。全身の健康状態が良くなければならないので、血液検査で全身の状態を調べてから行います。また、手術への不安が大きい人には静脈内鎮静を行う方法も提案しています。麻酔科の先生に手術に入ってもらい、手術中も血圧や血中酸素濃度のチェックを行います。何よりも安全重視で行っています。

クリニカルコーディネーターとは何ですか?

患者さんと歯科医師の架け橋になってくれる人のことです。患者さんによっては、歯科医師に直接質問しにくいと感じることがあります。聞こうと思っていたことを治療時に忘れてしまうこともあるかもしれません。また、歯科医師の側も、患者さんが多い時間帯などは説明に十分な時間を取れないこともあります。そんなとき、カウンセリングルームにて歯科医師の代わりに患者さんの話を聞き、治療内容の説明をしてくれるのがクリニカルコーディネーターです。歯科医に近い知識を持っているので、何でも相談してください。

今後の展望を教えてください。

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患者さんが選択できる歯科治療の幅は広いことを多くの人に知ってもらいたいですね。歯科は保険治療と自費治療があり、患者さんの中には保険治療で何でも治せると思っている人も多いです。でも、医療保険を使ってできる治療には限りがあるんです。どんな治療でも可能というわけではありません。特に、口腔内全体をしっかり治療したい人には、保険治療のみならず、自費治療ではどんな方法があるのかも知ってもらいたいです。自分が受けられる治療すべてを知ってから、患者さんが選択する。そういう診療モットーで続けて行きたいと思います。

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