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山羽 徹 理事長の独自取材記事

山羽歯科医院

(枚方市/牧野駅)

最終更新日:2019/08/28

20190320 bana

京阪本線の牧野駅の東側には、落ち着いた雰囲気の住宅地が広がる。その一角で、歴史ある「山羽歯科医院」を率いるのが3代目の山羽徹(やまば・とおる)理事長だ。瀟洒な外観が特徴的な同院には、マイクロスコープやセファロ撮影も可能な歯科用CTなど、各種診療機器がそろう。これらを駆使して院長が取り組むのは、「本音の会話から生まれる、患者の人生を豊かにする歯科診療」。初診時だけでなく治療経過の折々で、まとまった時間を確保して患者と話し合うそうだ。患者、医師双方が納得できる診療を求め、遠方から訪れる患者も多いという。健康に対する価値観が多様化する今日だからこそ、患者と腹を割って話すことでベストな治療をしたいという理事長の姿勢が、患者からの信頼を得るのだろう。
(取材日2019年2月20日)

「話が長い」カウンセリングで本音を出し合う

長い歴史のある歯科医院と伺いました。

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私の祖父は1924年に、大阪の玉造で、兄弟と一緒に内科の医院と歯科医院を開業しました。しかし太平洋戦争中には、疎開だったのだろうと思いますが、現在の場所へ転居、後にここで診療を再開したそうです。戦後は私の父が2代目として歯科医院を継ぎ、私が父と診療を完全に交代したのが2000年のことです。2004年には老朽化していた建物を建て替え、今の姿になりました。住宅街の中にありますので、パッと明るくなるような小ぎれいな外観にしました。院内は患者さんとスタッフの動線を完全に分け、待合室には歯科特有の音やにおいが届かないようにしましたし、各診察チェアは高めのパーティションで仕切って個別のドアを設け、プライバシーに配慮しました。また、診察室とは別の場所に、独立したカウンセリングルームを設けたのも当時こだわった点です。

なぜカウンセリングルームを設けようと思われたのですか。

継承前、勤務医として働いていた時期に、「患者さんと本当の意思疎通ができていないな」と感じることがありました。もちろん、必要な説明はしていたし患者さんも聞いていますが、うわべのやり取りに終始して、心の中を明かしていないという思いがぬぐえなかったのです。歯科医師は「もっと適した治療法があるのに」、患者さんは「何でそんな治療をするの」と、お互いに探り合うような関係の中で行う治療は、患者さんの不満にも歯科医師のストレスにもつながります。満足度の高い治療を提供するためには、まとまった時間をとって患者さんとオープンに話をしなければならないと、ずっと思っていたのです。

では、現在はどのようなカウンセリングを行っていますか。

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初めて受診される方には、予約時間の30分前に来てもらいます。患者さんからは今の症状やこれまでの治療経過、治療への希望などをお聞きしますし、スタッフからは当院の診療スタイルや治療の進め方を詳しくお伝えします。実は、こちらからお伝えすることのほうが多いかもしれません。簡単に言えば、「治療のご希望は1ヵ所でも、最初はお口の中をすべて見せていただきますね」、そして「当院は話が長いですよ」ということです。初診時だけでなく、治療を進めるうえで分岐点になるタイミングや大事なことを決める際には、1回の診察時間が話だけで終わることも珍しくありません。歯の詰め物やかぶせ物の材質、見た目のこだわりなどを相談するのは、診察しながらでは難しく、お互いに落ち着いて話せるまとまった時間が必要になるのですね。

高齢社会ではライフステージに見合った治療が必要

時間をかけたカウンセリングについて、患者さんの反応はいかがですか。

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カウンセリング重視のスタイルにしてからかなり時間がたっていることもあり、この診療方針はクチコミで知られているようです。このため、あえて当院での治療を希望する患者さんが枚方市外からもわざわざ来てくださっています。若い方より中高年層の方が多いのも特徴ですね。中には「話はいいからさっさと治療して」と言われる方もいます。しかし、従来の「痛い時に痛いところだけ治療する」という、ピンポイントでの診療しか知らない患者さんにこそ、「総合的な診断をしてから治療を進め、歯科診療に対するイメージや意識を変えてもらいたい」、そういう思いで向き合っています。

中高年層の患者さんが多いそうですが、治療で考慮することがあればお聞かせください。

私自身、かつては長く使い続けられる治療や装置を重要視していました。しかし、耐久性は大事であるものの、一方で人間の寿命には限りがある。だから今は、患者さんの年齢やライフステージにふさわしい治療を選びたいと考えています。例えば、当院ではインプラント治療に注力していますが、それは何十年も使用し続けられるのかどうか、判断が難しい。このため、若い方では生まれ持った歯をできるだけ長く使えるような治療を原則にしています。逆に年配の方では、インプラントを使う期間は若い方より短くなりますので、食事などの機能面を考えれば、インプラントを導入するメリットは大きいと考えます。ただ、のちに介護が必要になった時に、手入れの難しい装置があると口腔環境の悪化につながる場合もあります。このあたりの見極めは非常に難しいのですが、さまざまな要因や、加齢に伴う生活の変化を想像しながら、適した治療方針を提案しています。

老後の生活など、踏み込んだお話もされるのですね。

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そうですね。ある程度の年齢になった方とは、寿命について話をしにくいと思いますが、でも私は率直にお話ししています。現在、わが国の平均寿命と健康寿命の間には、女性で10年ほどの差があります。「元気で過ごせる期間とその後の期間、両方に目を向けながら治療法を決めていきましょう」と。日本全体が高齢社会となった今、どのような分野でも高齢化に伴う問題は具現化していくことが予想されますし、私自身も50歳を過ぎて、親の老後にも直面しています。自分にとって老いが現実的なものになった今だからこそ、患者さんとも本音で話し合い、今後の人生にプラスになる治療を届けたいという思いが強くなっています。

治療の質には一貫したこだわり

では、患者さんとお話しされる際にはどのようなことを心がけていますか。

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「患者さんの立場になって」とよく言いますが、それはかなり難しいことではないでしょうか。特に私からは、患者さんがこれまで聞いたことのないような内容をお伝えすることもあり、最初はわかりにくい、理解できないと思われるかもしれません。ですので私のほうから、「先生は何を言っているのだろう、と思われるかもしれません」、「本当は痛い治療だろう、と思われますよね」と、あえて患者さんの気持ちを言葉にして、「お気持ちはわかっていますよ」と伝えるように心がけています。治療内容でも、費用でも、「先生は、“自分の話していることが患者の感覚とずれている”とわかっている」ことが伝われば、その後は腹の探り合いにならず、率直に、いわゆるぶっちゃけて、お話しできるのではないかと思っています。

意識の面でも技術の面でも、視野の広い診療を心がけていらっしゃるのですね。

「歯科診療に対する意識を変えてもらいたい」と言うからには、こちらも新しい技術や知識を踏まえた治療の選択肢を用意する必要がありますからね。また、郊外にある歯科医院ですが、都市部の歯科医院と同レベルの診療を提供していると知ってもらいたいのです。患者さんの利便性を考えれば、効率よく、短期間で、ダメージを与えず、そしてできれば費用面にも配慮した治療を提案したいので、今は院内のデジタル化に力を入れています。また、歯科領域での機器の進化は診断・治療のレベルにつながってくるので、マイクロスコープや、歯科矯正で使うような全体像の撮影ができる歯科用CT装置など、患者さんの役に立つと思えた機器は積極的に導入しています。治療の質には一貫してこだわっていますよ。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

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高齢社会での医療の話題では、介護や寝たきりなど、ネガティブなテーマになりがちですよね。ですが、「年を取っても若々しくありたい」というお気持ちにも、歯科医師として協力していきたいと考えています。例えば口元の変形や凹みでは、原因が口腔内にあるケースもあり、歯科医師だからこそ対処できることがあります。ですから、口元のエイジングケアについても、歯科医師ならではの視点で取り組んでいきたいと思っているところです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/37万円~(税抜き価格)

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カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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