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灰原 遼 院長の独自取材記事

はいはら歯科

(枚方市/樟葉駅)

最終更新日:2025/11/07

灰原遼院長 はいはら歯科 main

京阪本線の樟葉駅から歩いて約10分。昔ながらの街並みが残る場所にあるビル5階に居を構える「はいはら歯科」。先代の灰原幸男先生が36年間地域とともに歩んできた歯科医院を、2025年7月に息子の灰原遼院長が継承した。父が築いてきた患者との関係と、患者に怖い印象を与えないような診療体制を守りつつ、先進機器も取り入れることで、より患者のためになる治療をめざし尽力。「この歯科医院に来て良かった」と帰ってもらうことを第一に考えている。遠方から通院している患者も多い。同院とともに育ってきたと笑顔で話す灰原院長に、継承の経緯や診療への想い、今後の展望などを聞いた。

(取材日2025年9月11日)

36年の歴史を受け継ぎ、新たな体制をスタート

まず、クリニックの歴史から教えてください。

灰原遼院長 はいはら歯科1

父がこの地で開院したのが1989年です。私が1988年生まれなので、クリニックとともに成長してきたような感覚です。実際、長く働いてくれているスタッフや高齢の患者さんからは「小さかったのに立派になって」「診療所を走り回っていたのに」と言われることがあり、見守ってくれている人の多さを実感しますね。実は、私は一度、工学部に進んだんです。そこでたまたま興味があったセラミックの研究をしていたところ、歯科に通じる点が多いことに気づいて、奥深さに惹かれ、やはり歯科医師になろうと決めました。

クリニックを7月に継承されましたが、何かきっかけがあったのでしょうか?

開院から36年たち、継承することにしました。といっても、父はまだまだ現役です。2人体制で診療にあたっていますし、私がインプラント治療を行うときは、父がアシストもしてくれています。歯科医師が2人いると幅広い視点で診ることができるので、父の存在はありがたいですね。大学を卒業して3年ほどたってからは、勤務先が休みの日には当院で診療を行い、4年ほど前からは週3回来ていました。患者さんから父に「後継ぎがいて安心だね」と声をかけていただいたり、私も患者さんと「代替わりしたの?」「いえ、まだです」という会話をしたり、ということもありました。以前から関係性がつくれていたので、患者さんにとっても違和感なく、スムーズに移行できたのではと感じています。

子どもの頃から身近にあったクリニックに対し、どのような印象をお持ちですか?

灰原遼院長 はいはら歯科2

家族旅行など、クリニックから離れた場所に行った時に、よく「こんにちは」と声をかけられることがあって。父が「患者さんだよ」と教えてくれたのですが、子ども心に感心したのを覚えています。今となっては、どこに行くにも気が抜けないな、という気持ちもありますが。外でも気さくに声をかけてもらえるような関係性を築いてきたことが、父や当院の魅力なのだと思います。父には、これまで大切にしてきたことを詳しく聞いてはいませんが、バタバタと慌ただしい感じや、歯科医院独特の怖い雰囲気をできる限りなくすよう努力していることが、患者さんとの関係性の構築につながっているのではないでしょうか。

「怖くない」「ここなら通える」そんな医院をめざして

診療やクリニックづくりで、大切にしていることを教えてください。

灰原遼院長 はいはら歯科3

丁寧に説明し、理解してもらった上で治療を進めていきたいと思っています。そういえば「わからないことはありませんか」と、診療前後で何度も聞いていますね。患者さんは、チェアの上にいるときは、聞きたいことを聞きづらかったり緊張していたりすると思います。ですので、カウンセリングスペースに移動して、患者さんと向かい合って話をする時間を大切にしています。また、導入から会計まで同じスタッフが担当する体制を採用しているので、治療中に聞けなかったことがあった際も、遠慮なく質問していただけます。一人ひとりの患者さんと話す時間をしっかり取るために、予約枠を30分単位で設けています。患者さんが待合室に5分以上滞在することや、他の患者さんが何人も待っている、という状況はほぼないと思います。

現在の診療体制になった背景には、どのような想いがあるのでしょうか?

父が院長だった頃から時間の取り方や向き合う姿勢は変わっていませんが、私はさらに説明に時間をかけています。今は多くの情報があふれている時代ですが、それでも患者さんにはわからないことだらけだと思うんです。できる限り説明し、受ける治療について納得していただくことで、「来て良かった」と帰っていただくことが、私の願いです。少し話はそれますが、歯科医院に対して恐怖を感じる方の中には、クリニックに入ると体が震えてしまうという方もいらっしゃいます。また、歯科医院に対して怖いイメージを持っている上に、初めての場所に行くことがさらに高いハードルになって新しいクリニックを探すのが難しくなり、わざわざ遠方から当院に通い続けてくださる患者さんもいらっしゃいます。「怖くない」「ここなら通える」と思っていただけるような治療や環境づくりの重要性を感じていますね。

どのような患者さんが多いですか?

灰原遼院長 はいはら歯科4

周辺に住んでいる方をはじめ、車で30~40分ほどかけて来てくれている方もいます。子どもの頃に来院した方が、今度は家庭を持ち、親子で来てくれるということも多いですね。昔から知っているので、つい「○○ちゃん」と子どもにするように呼びかけたら、もうしっかり大人になっているということも……。患者さんと同じくスタッフも、半数以上が10年以上働いてくれている、長い付き合いの人たちばかりです。私や患者さんが成長していく姿を、ともに見てくれている頼もしい存在です。

患者と向き合う時間を守り、より良い体制づくりに注力

継承にあたり、機器の充実を図ったとお聞きしました。

灰原遼院長 はいはら歯科5

歯科用CTや口腔内スキャナー、マイクロスコープなど、父と相談してそろえました。専門性を売り出すというよりも、求められたことに対しできる限り良い治療を提供する歯科医院でありたいと思っています。長く来ていただいている間に、年齢とともにお口の悩みも変化しますから。できないから別の歯科医院に行ってください、ということではなく「できることがこれだけあります」と選択肢を提示することが、地域の歯科医院としての大切な役割だと考えています。

変わらず続けていきたいこと、新たに変えていきたいことを教えてください。

当院では、例えば歯石を取るだけでも、必ず私がエックス線を見て口腔内をチェックした後は歯科衛生士に任せ、最後はカウンセリングスペースで私と話すという流れにしています。患者さんは歯科医師と一度も会わずに帰る、ということはありません。毎回の変化を見ていくことで歯石がつきやすい場所や磨き方の癖なども把握できるんです。このスタイルは、今後も変えていきたくないですね。一方で、日々新しい技術がどんどんと出てきているので、治療内容は常にバージョンアップしていく必要があります。自身の研鑽を積むことを怠らず、より進化していきたいですね。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

灰原遼院長 はいはら歯科6

これからも、患者さんが安心して通える歯科医院であるために、ぬくもりのある診療スタイルを大切にしながら、皆さんの声に耳を傾けてまいります。不安を抱えて来院される方には、丁寧な説明と寄り添う姿勢で、少しでも安心して治療を受けていただけるよう心がけています。「ここなら通えそう」と感じていただけるような、温かくリラックスできる雰囲気を育てていくことが、私たちの願いです。父から受け継いだものを大切に、地域の皆さんのための歯科医院となるよう尽力していきますので、どんなことでもお気軽にご相談ください。

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