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歯茎の腫れや痛みは歯周病の可能性も
適切な口腔ケアに取り組もう

桑原歯科医院

(枚方市/御殿山駅)

最終更新日:2024/04/17

桑原歯科医院 歯茎の腫れや痛みは歯周病の可能性も 適切な口腔ケアに取り組もう 桑原歯科医院 歯茎の腫れや痛みは歯周病の可能性も 適切な口腔ケアに取り組もう
  • 保険診療

「歯茎が腫れている」「歯磨きをすると歯茎から出血する」「口臭が気になる」そんな症状が気になったことはないだろうか? もしかするとそれは歯周病のサインかもしれない。歯周病は成人の約8割がかかるともいわれるほど身近な一方、そのままにしていると、最終的に抜歯が必要になる可能性もある病気だ。そうならないためには、適切な治療やメンテナンスによる予防が欠かせない。歯周病の治療に力を入れる「桑原歯科医院」の桑原外喜院長も、「まずは口腔内の環境をケアすることが大切です」と話す。同院では、院長に加え、桑原洋子先生、桑原荘大郎副院長とともに、口腔内ケアを基本に置いた診療を地域の患者に提供しているという。そこで今回は、歯周病になる原因をはじめ、予防法、治療・ケアなど基本的な知識について3人に聞いた。

(取材日2023年3月28日/情報更新日2024年4月5日)

さまざまな要因で進行する歯周病。健康な口腔内環境を保つには、歯科での定期的なケアが重要

Q歯周病に自覚症状はありますか?
A
桑原歯科医院 気になることがあれば、早めに相談をしてほしいと話す外喜院長

▲気になることがあれば、早めに相談をしてほしいと話す外喜院長

【外喜院長】歯周病の初期段階としては痛みとしての自覚症状はなく、 歯茎の腫れや歯茎からの出血が一つのサインですね。また、口臭があれば、歯周病によって歯茎から膿が出ているのかもしれません。他にも、 疲れやストレスなどから口腔内の環境が悪化することで歯周病が進行し、歯茎の腫れや痛みを引き起こすこともあり得ます。最近はパソコンに長時間向かったままで運動不足の方も多いので、気をつけていただきたいですね。 歯茎の腫れや出血を繰り返すと、歯を支えている歯槽骨が溶けていき、 歯が動くことにつながります。それでもそのまま治療をしない場合は歯がぐらぐらと動いてしまい、最終的には歯の脱落を誘発することになります。

Q歯周病になってしまう原因を教えてください。
A
桑原歯科医院 歯周病はとても身近な病気であると話す3人

▲歯周病はとても身近な病気であると話す3人

【外喜院長】直接の原因となるのは細菌です。細菌の塊が歯垢となり、歯垢の中の細菌が歯茎に炎症を引き起こします。さらに、歯周病の進行に影響する要素として、全身性、局部性、全身性と局部性が合わさったものの3つが挙げられます。まず全身性は、高血圧や糖尿病といった疾患ですね。女性ホルモンの分泌量と細菌の増加に関連性があることから、妊娠もリスクにつながります。他に遺伝的な理由や、食習慣など日常の習慣も全身性に分類されます。一方、局部性は、唾液の減少などの口腔内環境の低下が原因になります。また、全身性と局部性の合わさったものでは、更年期に女性ホルモンが減少して唾液が減るといったことが考えられるでしょう。

Q歯周病の予防にはどんなことに気をつければいいですか?
A
桑原歯科医院 毎日の口腔ケアがとても重要となるという洋子先生

▲毎日の口腔ケアがとても重要となるという洋子先生

【洋子先生】まずは歯垢を取り除くことが大切です。正しいブラッシングの方法を身につけ、しっかり歯磨きすることがポイントになるでしょう。歯間ブラシやフロスを適切に使い分けたり、洗口剤を使用したりするのも一つの手段です。ただ、自宅でのケアできれいにするには限界もあります。また、残った歯垢が歯石になると、歯磨きだけでは除去できなくなりますから、歯科での定期的なメンテナンスが必要です。他には補綴物の適合も予防に大きく関与します。かぶせ物や義歯が合っていないと、歯茎との間に歯垢や食べかすが入り込み、歯茎の炎症を引き起こす原因となるからです。糖尿病の方も、長期にわたる治療や管理が大事になりますね。

Q高齢者に見られる口腔内トラブルについて教えてください。
A
桑原歯科医院 できるだけ自分の歯を残せるよう、レントゲンを用いて精密に検査

▲できるだけ自分の歯を残せるよう、レントゲンを用いて精密に検査

【外喜院長】高齢者は加齢によりお口のトラブルが起きやすく、虫歯や歯周病によって時には抜歯が必要になることもあります。残っている歯の数によって、選択できる補綴物が変わってきますので、当院ではまずできるだけご自分の歯を残せるように治療に努めます。その上で、義歯を装着する方には、正しい取り扱い方や清掃の方法を指導しています。また、年を重ねて唾液の量が少なくなると舌や嚥下の力が弱り、嚥下力の低下を招くので、誤嚥性肺炎になりやすくなるのも高齢者に多いトラブルです。誤嚥性肺炎は死に至ることもある怖い病気ですので、舌の運動や口腔のマッサージを通じて、嚥下力をつけるように指導していきます。

Q貴院で注力する口腔内ケアについて教えてください。
A
桑原歯科医院 歯の健康は、全身の健康につながると話す荘大郎先生

▲歯の健康は、全身の健康につながると話す荘大郎先生

【荘大郎先生】一つは歯周病の治療ですね。歯茎の検査をして歯周ポケットの深さを計測するなど、状態を調べます。症状が進行していれば、麻酔を使って歯茎を少し切開した上で、歯石を除去するなどきれいにしていきます。当院では、歯石除去はもちろん、その後の歯面・歯間の清掃や研磨といったメンテナンスについて、歯科衛生士だけでなく私たち歯科医師も行うんですよ。歯周病で大切なことは清潔にすることですから、時間をかけて処置します。さらに、口の周りのマッサージや、咀嚼(そしゃく)、嚥下のトレーニングなども口腔内ケアの一環として行っています。特に水やお薬を飲む時にむせる方には、年齢に関係なく指導します。

ドクターからのメッセージ

桑原 外喜院長

当院では、治療からメンテナンスまで、患者さんの口腔をトータルで管理していくことをめざしています。口元の健康は、全身の健康にもつながっていますので、歯科の治療を通して患者さんの健康をサポートしていくことが目標です。日々の口腔ケアは、患者さん自身に取り組んでいただく必要もありますから、少しでも疑問に感じることがあれば何でも気軽にご相談ください。小さなお子さんからご高齢の方まで、一人ひとりに合った治療・ケアをご提案していますので、ぜひ足を運んでいただけたらと思います。

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