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陰山 恵三 院長の独自取材記事

陰山歯科医院

(枚方市/枚方市駅)

最終更新日:2019/08/28

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京阪本線枚方市駅から徒歩7分。閑静な住宅街の中に「陰山歯科医院」がある。父から医院を引き継いだ陰山恵三院長は、外来の一般歯科診療に加えて訪問歯科診療をスタートさせ現在、多くの患者宅や施設で診療をする規模に成長させた。患者の治療と医院の運営はとても忙しいが、訪問診療のさらなる拡大に向けて積極的に活動する多くのスタッフに支えられながら患者第一の診療を毎日実践している。外来で通院する患者にとっても今後、訪問歯科診療のサポートを受けられる歯科医院として認知しておくことは、家族で通う患者にとっても安心な情報のひとつである。同院は、まさに頼れるドクターとして地域に医療貢献している歯科医院であり、そんな陰山院長に訪問診療を始めたきっかけやその思いについて話を聞いた。
(取材日2018年3月13日)

外来から訪問診療まで長く利用できる歯科医院

まずはじめに、貴院の紹介をお願いできますか?

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1982年に父の歯科医院を継ぎました。現在は外来での一般歯科治療と訪問歯科診療を行っています。患者さんの年齢層は外来では50歳以上の方が多く、主訴は虫歯や噛み合わせの治療、口臭の相談もあります。訪問診療は2000年から開始し、毎月多くの患者さんを治療するようになりました。やはりご高齢の患者さんが多く、口腔ケアや義歯の製作、修理を行いながら咬合機能回復をするといった治療がメインです。他院と比べて施設より居宅訪問の割合が高いので、高齢のご家族の口腔ケアでお悩みの方も、お気軽に問い合わせいただきたいですね。また無料送迎サービスもあるので、幼いお子さんやそのお母さんにもぜひこのサービスを利用して治療を受けに来ていただきたいです。

訪問歯科診療を始めたきっかけは?

歯科医師になって数年で、父に院を引き継ぐようにと呼び戻されました。引き継いで間もなく父は亡くなってしまいました。今から思えば、時間がないと思っていたのかもしれません。父の時代はまだ歯科医院は少なかったのですが、どんどんその数が増え、自分が院長になった頃から患者数が減ってしまいました。この状態を何とか打開しようと模索していた時、訪問歯科診療を見学し、「このスタイルは自分に合いそうだ」と思い、始めることにしました。当初は思ったほど簡単にはいかず苦労しました。最初の2年ほどはコンサルティングを受けてシステムづくりを行い、その後は自分たちで現在の形をつくってきました。現在、訪問歯科診療は事務長を中心に運営をしています。歯科医師8人、歯科衛生士7人、歯科助手5人、コーディネーター5人、事務員5人が交代で業務に携わっています。

訪問歯科診療を受けるメリットを教えてください。

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訪問診療は当院から半径16km圏内で行っています。まず患者さんご自身の時間さえつくっていただければ、その都合に合わせて訪問診療を受けることができます。家族同席というルールもなく、ご本人がいて家の鍵を開けてわれわれを入れていただければ大丈夫です。治療できる内容や費用を気にされる方も多いのですが、これらはほぼ外来で診療を受けるのと同じで、交通費もいただきません。水と電気だけご提供いただきますが、タオルやウェットティッシュなどの備品は当院が用意し、ご面倒をおかけしないようにしています。一番のメリットは、訪問診療を行った日時や処置内容を書類に残すので、その方のご家族の方など誰が見てもその経緯がよくわかることだと思います。普通の歯科医院で通院するペースとほぼ同じ間隔で診療が受けられます。

自分で噛んで食べる手助けをするのが訪問診療の目的

訪問診療の車が10台もあるのですね。

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当院では基本的に歯科医師、歯科助手、コーディネーターの3人が1台の車に乗り訪問診療を行います。訪問先によってはメンバーを変更することもあり、例えば口腔ケアだけだと歯科医師の代わりに歯科衛生士が出向きます。グループホーム、特別養護老人ホーム、老人保健施設などの施設へは、基本の3人に、歯科衛生士が加わり4人体制をとることもあります。訪問先では小型の治療器具を使いますが、水を供給し、バキュームで吸い上げて、超高速の電気研磨も行うので通院とほとんど変わりなく治療を受けられます。ただ水平に寝たきりの患者さんで、少しでも上体を起こすことができないと水を誤嚥する危険があります。その時は治療はせずに口腔ケアのみを受けていただくことがあります。車は無料送迎にも使っており、18時までにご依頼いただければ予約で埋まっていない限り、当日に診察を受けられます。

訪問歯科診療はどのように進めるのですか。

最初の訪問時にお口の中を診させていただき治療の内容や回数、期間を提示し訪問診療が始まります。ご本人やご家族からの依頼以外に、ケアマネジャーさんからの紹介、介護施設と契約して定期的に訪問するといった形で訪問診療を受けていただいています。診療の進め方は、緊急の歯痛で治療が始まった患者さんだと最初にそれを治療してから、歯石を取るように声かけをします。なんとなく調子が良くないという症状の方であれば、歯石を早期の段階で取りながら口腔ケアを並行して行っていきます。口腔内を衛生的に保ち自分で噛んで食べて生活を楽しめるようになることをめざせるような治療を心がけています。

高齢者の嚥下機能訓練はどのように行っていますか?

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食べ物を口に運んで、きちんと噛み、のみ込みがうまくできて、胃へ行くという過程を大事に治療や指導をしています。特に噛んで飲み込める状況をつくることは歯科だけの領域と思っています。いろいろな患者さんがいて、例えば脳梗塞を発症して舌が正常に動かせない人だと、訓練をしても誤嚥性肺炎を防ぐのは困難です。ですが、そのような状況でも、少しでも噛めて食べられるほうがいいので、義歯をはめて噛んでもらい窒息を起こしにくい食べ方の指導をしています。入れ歯も使えない歯がまったくない患者さんなら、誤嚥を防止するため食形態についてアドバイスをしています。誤嚥が明らかな患者さんには、のみ込み方の練習を一緒に行い、チェックをしています。

訪問診療の拡大をめざした取り組み

今後の目標や課題をお聞かせください。

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訪問診療では、各地域の医療施設との連携が大切です。今後は患者さんのかかりつけ医に患者さんの容態を照会し、密にコミュニケーションをとる必要があります。医療制度の変更に準じて、連携を含めた訪問診療体制づくりを適宜とっていきたいと思っています。訪問診療件数に上限はないのですが、人材の補充が思うようにいかないので少し苦労していますが、今後は訪問診療だけに偏るのではなく、外来診療を必要とする世代や患者さんに向けても院内の環境を整えてより多くの患者さんの口腔内ケアをしていきたいと考えています。

お休みの日にしていることやご自身の健康管理について教えてください。

休みの日は、訪問診療に使う資材の買い出しに出かけることが多く、「今日も1日なんとか終わったな」という感じで実は長い休みもとれていません。できれば旅行なんかしたいのですが、「行ってくる」と言いにくい雰囲気ですね(笑)。自分自身の健康管理もおろそかにしがちですが、「ちょっと目の調子が悪い」と言うと家内から「すぐ眼科で診てもらいなさい」と心配されながらも毎日を過ごしています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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スタッフ一丸となって外来診療・訪問歯科診療の患者さんのことを第一に考えています。スタッフも増員しながら体制を整え、老人ホームなどの訪問施設の患者さんも診られるようにしていきたいと思っています。定期的にお口のケアをすることで得られるメリットはたくさんありますし、逆にしないことで起こるデメリットや病気のリスクもあるのです。居宅訪問では、高齢者に限らず障害のために通院が困難な方の治療もさせて頂きます。現在通院されている方は、通院が困難になれば訪問診療への切り替えもできます。自分の歯で噛んで食べられることが一番なので、そのためにまずきちんと受診をすることが大切です。また通えない方にはこちらが出向いてお口を診ますので何かあればご相談ください。

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