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坂本 伊豆美 院長の独自取材記事

伊豆美レディスクリニック

(横浜市青葉区/たまプラーザ駅)

最終更新日:2024/09/04

坂本伊豆美院長 伊豆美レディスクリニック main

たまプラーザ駅南口から徒歩2分、マンションの1階にある「伊豆美レディスクリニック」。大学病院などで分娩やがん診療に携わってきた坂本伊豆美院長が、より身近な場所で女性の健康を守りたいと診療を続けているクリニックだ。診察室はもちろんトイレや検査室に至るまで美しい壁紙で彩られた院内には、物語性を感じる絵画がところどころに飾ってある。想像力を羽ばたかせているうちに、不安な心も和らぐ患者も多いだろう。スタッフと同じ花柄のスクラブをまとうこともあるという坂本院長。スタッフとの明るいやり取りが交わされる院内で、診療にかける思いなどを詳しく聞いた。

(取材日2024年6月14日)

婦人科に乳腺内科も備え、女性特有の疾患や悩みに対応

まず、こちらのクリニックの特色を教えてください。

坂本伊豆美院長 伊豆美レディスクリニック1

当院は、婦人科と乳腺内科を中心に、女性の健康をトータルにサポートしているクリニックです。医師は非常勤も含めて5人、乳腺内科、漢方内科、内科などを専門とし、当院の婦人科医療を支えてくれています。その他、臨床検査技師2人、診療放射線技師2人、受付・事務も含めてスタッフは総勢約20人。アットホームな雰囲気を大切にして、4歳から90歳台まで幅広い世代の方々を迎えています。月経のトラブル、子宮内膜症、子宮筋腫、更年期障害など、お困りのことがあればいつでもご相談ください。

診察室の鮮やかな花柄の壁紙が印象的です。

検査室やトイレの壁紙もこだわって選び、患者さんの目が向くところに絵を飾るようにしました。中でも診療室の壁紙は気に入ってくれる患者さんも多く、「どこの壁紙ですか?」と聞かれることもあるんですよ。花の中にタコやクラゲが何匹も隠れていて、一緒に来たお子さんが夢中になって数えていることもあります。なかなかインパクトがある壁紙ですが、緊張していたり病気のことで頭がいっぱいになっていたりする患者さんの目には入らないものです。「いつからこの壁紙でしたか?」と、気づいてもらえたときには、患者さんの心にも余裕が出てきたのだなとうれしいですね。

患者さんが緊張しないように、内診台を新しくしたとか。

坂本伊豆美院長 伊豆美レディスクリニック2

患者さんは内診室のドアを開けて目の前の内診台に座っていただくだけで、あとは内診台のほうが回転するというタイプに変えました。2023年の12月頃です。天井近くをカラフルな壁紙にしているのは、診察中の患者さんはその辺りに目が行くと思うので、少しでも気持ちがほぐれるようにしたかったからです。でも、いきなり内診ということは絶対にないので安心してください。必要な場合はしっかりとお話しをして、納得していただいた方だけに内診をするようにしています。小さなお子さんは診察室のベッドで診ることもありますし、一人ひとりに工夫するようにしていますね。

女性の命と生活の質を守るために早期発見・早期治療を

婦人科は子どもでも診てもらえるのですね。

坂本伊豆美院長 伊豆美レディスクリニック3

小児科の先生からの紹介で診ることもありますし、お子さんの陰部のかゆみなど心配なことがあれば、いつでもご相談ください。また、生理が始まるのは女性の体の一つの大きな過渡期です。初潮を迎えたとき、仲良しの婦人科の医師がいれば、いろいろと不安も相談できますよね。生理期間中に心が不安定になりメンタルクリニックに通うお子さんもいますが、婦人科でもいろいろなアプローチが可能です。生涯にわたって婦人科疾患を見逃さないためにも、気軽に婦人科に通う習慣をつくっていただければと思います。

検診や検査にも力を入れているそうですね。

特に20代30代女性の死因上位でもある子宮頸がんは見過ごせず、正しい知識を広めたいと思っています。検診では原因となるヒトパピローマウイルスの有無を調べ、子宮頸がんになりやすいかどうかも推測可能です。また、当院では世界的に使われている子宮頸がんワクチンにも対応しているので、未接種の方も検討していただければと思います。一方、必要な方は子宮体がん検診も必ず受けてほしいです。子宮体がんは95%以上が不正出血を伴いますが、40代50代の方の場合は出血があっても「更年期だから」と放置してしまい、がんが進行していたという人が後を絶ちません。加齢による生理の乱れと自己判断せずに、できるだけ早くご相談ください。

乳がん検診に対応しているのもこちらの特徴ですね。

坂本伊豆美院長 伊豆美レディスクリニック4

勤務医時代から「乳がん検診も婦人科で受けられるはず」とイメージしている方の多さを実感していて、乳腺疾患やマンモグラフィの読影に関して専門的に学んできました。乳がんは9人に1人はかかるといわれる身近な病気ですが、1cm以下で発見できれば早期治療ができ、乳房の温存も望めます。命はもちろん生活の質を守るためには、自治体の2年に1度のがん検診だけではなく、毎年検診を受けてほしいところです。がんを見逃さないためには、20代30代は超音波検査、40代は超音波検査とマンモグラフィの併用検査、閉経後はマンモグラフィと、年齢ごとに適切とされる検査は異なります。当院ではいずれも行っていますので、どの年代の方もご利用ください。

変化に富む女性の一生を、近くで支え続けたい

さまざまな「つらさ」を緩和するための取り組みもなさっていますね。

坂本伊豆美院長 伊豆美レディスクリニック5

例えば、月経痛に関してもただ耐えるしかない時代は終わりました。月経困難症に対して保険適用でLEP製剤を処方できますし、ピルを選択することも可能です。大事な予定に合わせて月経のコントロールを図ることもできますし、うまく薬を活用してほしいです。血栓症のリスクがあるピルをお勧めできない40代以上の方には、黄体ホルモン剤の投与や子宮内システム(IUS)という手法もあります。また、月経以外にも、冷え性、更年期障害など、病気ではないものの不定愁訴が続いている女性も少なくありませんよね。そんなときは、西洋医学の薬だけではなく漢方の処方も行っているので、我慢せずに一度お話だけでも聞かせてください。

診療において大切にしていることは何ですか。

初潮から妊娠・出産を経てやがて閉経しても女性であることに変わりません。女性の一生をずっと見守り続けたいと思っています。長く診療を続けてきたので、今では親子3世代で通ってくださる方もいるんですよ。ただ、婦人科領域は性感染症など性の問題に関わることも多く、患者さんに本当のことを話してもらえるかどうかわからないのが難しいところです。通院が途切れてしまっては元も子もないので、無理強いすることのないように細心の注意を払っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

坂本伊豆美院長 伊豆美レディスクリニック6

さまざまながんがある中、現在、予防ができるワクチンがあるのは子宮頸がんだけになります。子宮頸がんに関しては多くの場合で罹患を防ぐことが望めます。若い女性の中には婦人科に通うことへのハードルが高い方もいらっしゃるかもしれませんが、ご自身の体を大切にする意味でも、接種することをお勧めします。前述したように20代30代の女性がかかるがんの上位になる子宮頸がんで、「子どもを産みたいけれどがんがあるし…」といった選択を迫られる方が減ることを願っています。検診でしっかり診断するのが私の役目でもありますから、パートナーができたら受診をしていただいて、少しでも気持ちが軽くなれたら良いと思っています。少しでも不調を感じられたり気になることが出てきたら、当院へ気楽に足を運んでくださるとうれしいですね。婦人科のパートナードクターとして、ずっとお付き合いさせていただきます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ピル/2640円~、乳がん検診/マンモグラフィ 8800円~、超音波検査 5500円~、子宮がん検診/6600円~

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