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星野 博 院長の独自取材記事

ほしの内科・アレルギークリニック

(世田谷区/桜新町駅)

最終更新日:2019/08/19

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世田谷通りに面した、ほしの内科・アレルギークリニックを訪ねた。クリニックのマスコットでもある可愛らしい緑色の象さんは、その昔、仕組みが解明されていないアレルギーに対して「群盲、象をなでる」と言われていたことから作られたのだとか。「群盲、象をなでる」とは一部分はわかっているのに、全体がつかめない物事を大きな象に例え、多くの人が象をなでることで全体が浮かび上がってくることを指す言葉だが、医学の進歩に伴い、アレルギーも解明されてきていると院長の星野先生はおだやかに話してくださった。(取材日2009年01月29日)

知れば知るほど複雑になっていくアレルギー

アレルギー科をご専門にされたきっかけをお聞かせください。

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故郷の群馬で父が耳鼻咽喉科を開業していて、幼いころから診療する父の姿を見て育ってきましたので、自然に、自分も患者さんのためになりたいと思うようになりました。医学部ではすべての診療科について勉強をしますが、どこがどう違うと正常ではなくなって病気になるのかを考え、治療をする内科の授業に強い興味を持ちました。特に知れば知るほど複雑になり、簡単な答えでは割り切れないアレルギーや免疫の病気や、心臓を中心とする循環器の病気に興味がありました。

特に気管支喘息やアレルギー疾患に力を入れてらっしゃいますね。

現代は画像診断技術やあらゆる検査が進歩していますが、気管支喘息やアレルギー疾患は、今でも患者さんのお話を聞く問診と、聴診器1本、肺機能検査、レントゲン装置程度の設備で、大学病院の専門外来と同様の診療ができます。と言いましても、診療を行う医師に確かな臨床経験がなくてはなりませんが。気管支喘息の場合、夜間発作を繰り返すような重度を除けば、私のような専門のクリニックで十分なコントロールができます。また、発症早期の気管支喘息や咳喘息※の患者さんは、大学病院よりも気軽にかかることのできるクリニックを受診されることが多いようです。病気全般にも言えることですが、気管支喘息は発症早期に適切に診断し、早期治療を行うことで慢性化せずに寛解できるうる病気です。場合によっては完治も望めます。大学病院時代から20年以上にわたり、気管支喘息の治療と研究に携わってきた経験や専門性を活かし、発症早期の喘息の治療や慢性の咳の治療に力を入れています。※発作を伴わない咳や呼吸困難を主な症状とし、気管支喘息の前段階に位置づけられています。咳喘息の3割程度が、気管支喘息に移行するといわれていますので、早期治療が大切です。

どんな症状が出たら、アレルギー科にかかればよいのでしょうか。

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アレルギー疾患は皮膚科、眼科、耳鼻咽喉科などのさまざまな科にわたって発症しますが、私が専門とする呼吸器内科の分野で言えば、風邪が治ったのに咳が出続けたり、治療を続けてみても咳が3週間以上続くようなら、アレルギー性疾患を疑ってみる余地はあります。最近は咳喘息の患者さんが増えてきていますが、呼吸器を専門にしている医師ではないと適切な診断ができないこともあります。

上手に気管支喘息と付き合う

気管支喘息は長期にわたる治療が必要なのですか。

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気管支喘息は、ゼイゼイ、ヒューヒューという呼吸音や呼吸困難の発作が起きていない時はほとんど無症状ですが、発作を起こさないためにも日頃からのコントロールが必要になってきます。症状が軽快し発作がほとんど出ない患者さんでも定期的な通院で、しっかりと管理を行うことが重要です。ですから、気管支喘息の治療は長期にわたるという印象を持たれる方が多いですが、患者さんのほとんどが、上手に病気とお付き合いをしていています。かつては不治の病と呼ばれていた気管支喘息ですが、効果的な薬が登場し、治療法が確立したため、寛解や場合によっては完治までも望めるようになり、死亡率が格段に下がっています。しかし、いまだに年間3000人近くの死亡者が出ている恐ろしい病気です。症状が軽快したために自己判断で治療を中止し、重篤化することもあります。

ステロイド剤の使用をためらう患者さんもいらっしゃるのでは。

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10数年前に比べると、闇雲にステロイド剤を怖がる患者さんは少なくなりましたが、ステロイド剤を使いたくないとおっしゃる患者さんもいらっしゃいます。ステロイド剤の副作用にばかり着目した間違った情報が横行していたために、患者さんが使用をためらうのも無理はないと思います。ステロイド剤は効果的な薬剤で、医師の指示に基づき正しく使用すれば副作用を恐れることはありません。特に気管支喘息では、吸入ステロイド療法が治療の主流で、大きな効果を発揮しています。吸入ステロイド療法が広まってきたことが、気管支喘息の死亡率を10年間で半分にまで減らしたと言えるでしょう。

患者さんの期待に応え続けていきたい

診療の際に心がけていることをお聞かせください

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たくさんのクリニックや医療機関がある中で、わざわざほしの内科・アレルギークリニックを選んで足を運んでくださる患者さんの期待に応えたいと思っています。患者さんの気持ちになって、患者さんのお話を聞くことが診療の第一歩ですが、混雑している時は、十分な診療時間が取れないこともあります。つらい症状の中、診療に来てくださる患者さんに対して、私の助言で患者さんの症状や気持ちが軽減してもらえればと、専門的な立場から少しでも助言してあげられるよう心がけています。専門的なお話しをする時は自作のスライドを利用して説明し、パンフレットを渡すなど患者さんの理解を深める工夫をしています。診断や治療においては、患者さんの経済的負担を減らすために、必要最小限の検査と投薬を心がけています。

今後の展望をお聞かせください。

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0歳から100歳まで、ご家族全員でかかりつけにしていただけるドクターであり続けたいと考える一方で、気管支喘息を中心としたアレルギー疾患などの専門性をさらに高めて行くつもりです。かつて留学していたスウェーデンでは、病気になった時は、自分でどの医療機関に行くのか決めるのではなく、その地域を担当するホームドクターを受診し、必要があれば病院へというシステムが確立していました。この地域の方が健康について困ったことがあった時に、安心して相談していただけるクリニックでありたいと考えています。忙しい時期は、夢の中でも診療を続けていて、あっという間に朝を迎えてしまってショックを受けることもありますが、患者さんの病気が良くなった時の嬉しそうな顔を思うと、医師になって良かったと感じます。これからも微力ではありますが、患者さんの力になっていきたいですね。

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