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土居歯科医院

土居 敏英 院長

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箕面駅より徒歩5分にある「土居歯科医院」は、日本口腔外科学会口腔外科専門医である土居敏英先生が院長を務める歯科医院だ。開業前は、口腔外科で他科連携し数々の手術を行ってきた土居先生。また、箕面市の歯科医師会長としても地域医療に貢献する。その豊富な経験と穏やかな人柄を慕い、階段を登った3階にあるクリニックにもかかわらず最高齢96歳の患者が足を運ぶという。「ここには病院にあったような設備や人員はありません。でも、私の中にある経験をフルに使うことで病院までのクッションのような役割を果たしたいと思っています」光が差し込む明るいクリニックの中で微笑む土居院長に、医療にかける想いを聞かせてもらった。
(取材日2018年11月15日)

「その人にとって」どうするべきかを考えた治療を

―こちらのクリニックは、縁があって引き継いだクリニックだそうですね。

14年前、私は市立豊中病院で勤務医をしていたのですが、叔父の同級生でご縁があった中村文彬先生をお見舞いに伺ったことがすべての始まりでした。残念なことに先生はお亡くなりになってしまったのですが、その後、先生のご遺志により歯科医院を誰かに引き継いでほしいとの相談を受け、私がリニューアルする形で開業させていただくことになりました。中村先生とは面識もなかったですし、本当に縁というのは不思議なものだなと思います。僕は口腔外科専門医として、勤務医を続けていくのだと思っていましたし、開業するつもりはまったくありませんでした。もし、あの日病室を訪ねなければ、土居歯科医院はなかったのではないかと思うので、このご縁にはただただ感謝です。

―クリニックを引き継ぐことに、プレッシャーを感じることはなかったのですか?

実は、私が中村先生と直接お話しした回数はそう多くありません。でも、病床で先生が再び治療する日を夢見て闘病されていたことを伺っていましたし、何よりも私がリニューアルオープンして足を運んでくださった患者さんのお口の中を見れば、中村先生がどのような思いで治療をされてきたのかよくわかりました。どの治療も非常に丁寧にされていて、患者さんの一人ひとりのことを思って心を尽くしてこられたということが伝わってくる治療だったんです。ですから、プレッシャーというよりも、いい意味で身が引き締まるような思いでしたね。自分は単純に場所を引き継ぐのではなく、医療や患者さんへの思いを引き継ぐのだと肝に銘じています。

―そういった思いを踏まえて、先生が治療で気をつけていることは何ですか?

自分のやり方だけを通さないことですね。僕は口腔外科にいましたので、現在も日本口腔外科学会の口腔外科専門医としてさまざまな歯科医院や病院と連携して診療をしています。そのため、他からの転院でいらっしゃる患者さんも数多くいらっしゃいます。そういった患者さんの口を診せてもらうのだから、口の中にはこれまでの治療の経過が残っています。その治療経過がもし自分の考え方と違ったとしても、すぐに否定したりしない。以前の先生はどう考え、どうしようとしてこの治療を進めていたのかを丁寧にひもとき、踏襲できるところは踏襲することを大事にしていますね。治療の正解は一つではなく、歯科医師の数、患者さんの数だけあるはずです。ですから「その人にとって」どうするべきかを考えるようにしています。



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