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副島 之彦 理事長の独自取材記事

小児歯科・矯正スマイルプラザ

(門真市/大和田駅)

最終更新日:2021/02/16

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京阪電車大和田駅を降りてすぐの「小児歯科・矯正スマイルプラザ」は、小児歯科・小児矯正歯科専門のクリニック。院内には子どもの大好きなキャラクターや電車のおもちゃがたくさんあり、子どもたちに日本の四季を感じてもらえたらと、季節にちなんだ飾りつけが施されている。屋上には実物の飛行機が展示されており、コックピットの中に入ることもできる。遊び心あふれる空間で子どもたちを楽しませながら、専門性の高い小児歯科医療を提供するのは副島之彦理事長。日本小児歯科学会が認定する小児歯科専門医の資格を有する、いわば子どもの歯を守るスペシャリストである。開業から30年以上、子どもの気持ちに寄り添い、成長を見守り続けてきた副島理事長に話を聞いた。
(取材日2018年12月10日)

今だけでなく、成長した将来のことも見据えた治療を

小児歯科専門のクリニックと伺っていますが、どのような診療を行っているのでしょう?

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歯科治療は大人でも怖いと感じるもので、子どもは大人以上に強い恐怖心を抱きます。ですが発達年齢に応じて、子どもの心理や行動を上手にコントロールしてあげれば、不安やストレスを与えることなく、安全で適切な歯科治療を行うことができると考えています。単に子どもが好きだから、子どもの扱いが上手だからというのではなく、当院では幼児の心理学や行動科学の知識を用い子どもの発達段階をみて、小児歯科治療の専門的なトレーニングを積んだ歯科医師、スタッフが担当します。また、私が取得している小児歯科専門医という資格は、大学病院などで小児歯科の臨床経験を積み、論文や症例を学会等で発表し日本小児歯科学会が定めた基準および試験をクリアすることで得られる資格です。その知識を生かし、専門性の高い診療を提供しているほか、若手歯科医師の育成にも力を入れています。

成人の治療との違いをお聞かせください。

小児歯科の基本は、痛いことをしない、嘘をつかないことです。その子がなんで嫌がっているのかを理解し、恐怖心を取り除く配慮をしながら治療していきます。3歳以上の発達年齢のあるお子さんでしたら、TSD法を行うことがあります。これは、説明(tell)し、実際に見せ(show)、それから治療する(do)という段取りを踏んで、行動を促すというものです。刺激の少ない簡単なことから始めていき、できたらしっかり褒めてお子さんの自信につなげていきます。3歳以下のお子さんには、緊急的な歯科治療が必要であれば押さえての治療で治していきます。それができるのは恐怖心が残らない3歳頃までで、4歳以上の子どもに無理やり治療したり、ごまかしたりして治療をすると、子どもの心に恐怖として残るので治療はしてはいけないです。小児歯科は虫歯の治療だけではなく、成長を考えて治療をすることが成人と大きく異なる点ですね。

小児歯科で大切なことは?

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歯科が苦手とされる理由の一つが、治療の痛みです。痛みに対して特に注意を払っているのは、子どもを診る小児歯科ではないかと考え、小児歯科を専攻しました。診療では、心身医学的なアプローチのほかに、低濃度笑気による吸入鎮静法や局所麻酔を用いることで、安全面に気を払い無理なく治療を進めており、子どもが泣いてしまって治療できないということはまずありません。しかし長年の診療を通じて感じているのは、いかに痛みのない治療をするかということよりも、治療をせずに済むように、いかに子どもの歯を守っていくかということです。虫歯の治療が終わったら、そこでおしまいではありません。むしろそこからが本当のスタートで、定期検診を受けてもらい、ブラッシング指導やおやつの管理、フッ素塗布などで虫歯になりにくい歯をめざしていきます。母親教室なども積極的に行い、予防に力を入れています。

子どもたちを笑顔にする、遊び心があふれた空間

予防に関するアドバイスをお願いします。

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いつでも手軽にお菓子が食べられる現代社会で、自分の子どもだけ虫歯にさせないというのはとても難しいことです。そこで私がよくお母さん方に話すのは、虫歯ゼロをめざすのではなく、虫歯を小さいうちに見つけて、早期に治していくために、悪いところがなくても定期検診に通ってほしいということです。当院には小さい頃から何十年も、定期検診に通い続けている方がたくさんおられます。そんな中で、欠かさずお子さんを連れて来られていたお母さんがいらしたのですが、しばらく来なくなったんです。そうしたらある日、旦那さんが来られて、奥さまががんで亡くなられたことを教えてくださいました。奥さまは亡くなられる時に、「子どもをスマイルプラザに連れて行ってほしい」と旦那さんに託されたそうです。子どものことを大切に思うお母さんの願いは、われわれの宝ですね。

障害のあるお子さんの歯科治療にも対応されていますね。

大学卒業後は小児歯科だけでなく、障害者歯科にも深く携わるようになりました。現在の診療でも、障害のあるお子さんが安心して歯科治療を受けられるよう、その子の障害や精神発達に応じた診療を行っています。例えば、私たちは歯を番号で呼びますが、ある自閉症のお子さんで数字を聞くとパニックになる子がいまして、その子の前では絶対に数字を使わないよう気をつけてきました。それは数週間、数ヵ月間という話ではなく、実に18年間です。その間にスタッフも何人か入れ替わっていますが、カルテに書かれたことがきちんと引き継がれ、ここでは数字を言わないというその子との約束を守り続けたのです。お母さんには、とても感謝されましたね。

診療室にある電車のおもちゃは、子どもたちに喜ばれそうですね。

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自閉症のお子さんで、ずっと治療を怖がっていた子がいたんです。2年ほど診療室に入れず、待合室で大声を上げていたのですが、診療室に見える電車のおもちゃが気になっているようでした。そこで、電車を走らせてみたんです。そうしたら、少しずつ診療室に入れるようになってきて、「線路を増やしてみたらどうだろう」「天井から線路をぶら下げて電車を走らせたら、上を向いて口を開けてくれるんじゃないか?」と、スタッフといろんなアイデアを出し合いました。線路がグレードアップしていくうちに、その子も少しずつ治療が受けられるようになったんです。33年前に開業した当時は、小児歯科専門のクリニックはまだほとんどありませんでした。診察台にテレビモニターを設置したことで、子どもが治療に協力的になったという事例も学会で発表したんですよ。

健康な歯を守り、次世代につなげていく

休日はどのようにお過ごしですか?

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子どもの頃からの夢は、パイロットになることでした。歯科医師になってからもその夢が諦めきれず、飛行機の操縦を習いに行き、自家用操縦士のライセンスを取得しました。私が取得した計器飛行証明は、視覚的な目標に頼らずレーダーだけを見て雲中や夜間の飛行ができるプロのパイロットが持つような資格で、非常に難しかったですね。月に1、2回は空を飛び、北海道から沖縄まで日本全国の飛行場を網羅しました。実は昨日も高松まで飛んで、うどんを食べてきたんです。子どもたちに実物の飛行機を見せたくて、屋上には本物の飛行機を展示しています。大人の方からも、飛行機を見せてほしいと言われることがありますよ。

小児歯科専門医として、やりがいを感じるのはどんな時ですか?

われわれが医療に従事していて、エネルギーの源になるのは、やはり子どもに「ありがとう!」と言われる時ですね。子どもが喜んでくれると、力が湧いてきます。「子どもたちがかわいいんですね」とよく言われますが、医療はそれだけでは務まりません。もちろん子どもが好きというのは根底にありますが、小児歯科のプロとして職務を全うするには、一般歯科とは異なる専門性を発揮し、一人ひとりのお子さんの歯をしっかり守っていくといった強い気持ちが必要だと心得ています。

最後に、診療に対する思いをお聞かせください。

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虫歯があるから歯科に行くのではなく、虫歯がないからこそ歯科においでと、ずっと言い続けています。最初はなかなか理解してもらえなかったのですが、最近になって「先生が言っていたことがわかってきた」と、患者さんに言われるようになりました。開業当初から来られている方は、30歳を過ぎても治療した歯が1本もありません。さらにうれしいことに、そういった方が今度は自分の子どもを連れて来てくれることが増えてきました。子どもが成長し、虫歯のない健康な歯が次の世代に引き継がれていくことは、私の一番の喜びですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正I期/22万円~

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