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中西 徹 院長の独自取材記事

中西歯科医院

(摂津市/千里丘駅)

最終更新日:2019/08/28

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JR京都線・千里丘駅の東口から徒歩3分の場所にある「中西歯科医院」。中西徹(てつ)院長は「自分の力でどこまでやれるか試したい」と、あえて出身地と離れたこの地で開業。自身も幼少期は歯科医院が苦手だったという経験から、穏やかな口調、わかりやすい説明、患者の思いに寄りそった診療を心がけ、多くの患者が長年通い続けている。さらに開業から27年たった現在は、摂津市歯科医師会で地域の歯科医療にも力を入れる。「患者さんが治療内容を意識しなくても、健康になって快適に生活できるようになる。そんな治療を提供したいですね」と語る院長に、日々の診療内容から歯科医師会での活動、さらに意欲的に学び続ける原動力についても聞いた。
(取材日2018年2月28日)

開業から四半世紀、千里丘の発展とともに

千里丘駅からすぐ、便利な場所にありますね。

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はい、私は神戸の出身ですが、あえて地元から離れ、「自分自身の力でどのぐらいやれるのか試したい」という気持ちがあって、こちらでの開業を決意しました。今思えば若さゆえですよね。この辺りは現在でこそ複合ビルやコンビニもあって賑やかですが、開業した当初、駅前のビルは建設中でしたし、医院の周囲もほとんど田んぼというのどかな景色だったのですよ。夜8時に診療を終えて外へ出ると、カエルの鳴き声が響いていました。だから患者さんも農家の方が多かったですね。その後徐々に開発が進んで住宅が増え、今のような街並みに変わってきました。

患者さんはご近所の方が多いのですか。

もちろん近くの方もいらっしゃいますが、開業してから年月がたっていることもあり、駅の反対側や南茨木など、「知り合いから聞きました」という方が割と広い範囲から来てくださっています。また、開業前に勤務していた大学病院時代からの患者さんや、千里丘から他府県へ転居した後に、わざわざここまで通ってくださる患者さんもいます。年齢層でみると、サラリーマン世代から高齢者が多いでしょうか。子どもの頃に受診していたものの記憶になく、大人になってから「初診です」と来られる患者さんもいますね。

現在、患者さんはどのような症状で来院されていますか。

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最近では歯茎からの出血や痛みなど、歯茎の状態が悪い方が目立ちます。いわゆる歯槽膿漏、歯周病です。また、顎関節症の方も非常に増えています。顎の関節は体の中でも、関節同士がはまっておらず、筋や軟骨によって上下左右、あるいはすり合わせの動きを行います。関節同士が接していないのは、細かな動きで全身のバランスをとるためです。ですから、顎関節症を治療して健康な状態に戻すことは、全身の健康にも大きく影響します。ボクシングやラグビーでマウスピースを付けるのは、口を守るためだけではなく、全身のバランスをとる目的も大きいのです。歯周病も、きちんと治療をして歯茎を引き締めるようになれば噛み合わせを本来の位置に戻せることもあり、その結果全身のバランスが取れるようになり「最近身体の調子が良いなあ」ということにもつながるのです。

口の健康は全身の健康にもつながる

子どもの患者さんは受診されていますか。

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人数自体はそれほど多くありませんが、当院では「泣いたり暴れたりして、他では診察を断られてしまった」というお子さんも、診療しています。実は、私も子どもの頃は歯医者さんが怖かったのです。昔の歯科医院は治療器具が大きく、音やにおいも今より強烈でした。先生はとても優しい方でしたが、医師であった父の知人でしたので、格好悪いところは見せられず我慢していました。ですから、歯科が苦手なお子さんの気持ちはよくわかるので、抑えつけて無理矢理治療することはありません。まず、私たちと友達になってもらうところから始めます。時間がかかっても、恐怖心や不信感という壁を取り払えれば、患者さんのほうから自然に口を開け、困っていることを話してくれます。これは大人でも同じですね。当院はベテランから若手まで力のあるスタッフがそろっていますが、スタッフも同じ考え方で対応してくれています。

患者さんと接する際に心がけていることを教えてください。

開業当初は私も若く、患者さんの大半は人生の先輩でした。だから失礼のないように、診察中でもなるべく前に回ってお顔を見ながらお話しするようにしてきました。また、痛みがあれば原因を突き止めてなぜ痛いのかを説明し、治療の選択肢もできるだけ複数ご提案して、患者さんと一緒に考えます。その際には、診察台の前の壁にかけたコミュニケーションパネルが便利です。患者さんの口の中の写真を映し出したり、今の状態を私が手書きで描いたりすることもできます。専門用語を使わずに説明するように心がけ、患者さんから「それはどういうこと?」といった質問があれば、理解していただいているなと実感できます。また、その日最初の患者さんから最後の患者さんまで、たとえこちらが疲れていても患者さんに感じさせることなく、同じ緊張感をもって接したいですね。患者さんは、わざわざここまで来て診察を受けてくださるのですから。

診療に対する先生のポリシーをお聞かせください。

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「歯科には何が求められているのか」、そして「この治療は誰のための治療か」ということを常に意識しています。治療は、患者さんの健康を高め、快適な生活を送ってもらうために行うものです。逆に言えば、医療者は、患者さんがご自身の身体を治していくお手伝いをしているだけです。治療内容をご本人に知ってもらうことは大事ですが、「歯科医師が削って詰めたから治った」ということではなく、治療によって患者さんの口腔環境がよくなり健康になって、「なんだか最近調子がいいわ」と感じてもらえれば本望です。患者さんの健康を守る、いわば黒子のような役割が果たせればそれでよいと思っています。

「上をめざそう」地域の歯科診療向上にも取り組む

歯科医院が苦手だった先生が、なぜ歯科医師になったのですか。

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私は昔から身体全般に関する学問が非常に好きでしたし、父が内科の医師でしたので、もちろん医学部へ行くつもりでした。しかし私は体がやや弱かったので、父からは、当時は診療時間が短めだった歯科医師を勧められたのです。正直なところショックでしたし、実家から離れて歯学部へ進学した当初はふてくされてもいました。しかし、1人暮らしを始めると親のありがたみ、父の愛情がわかりました。また学部の講義で、口は全身の健康に関わることや、医科も歯科も身体を治療するという目標は同じであることを学び、前向きに歯科医師をめざせるようになったのです。専門としている歯周病も、最近では全身疾患との関連が知られていますので、やりがいを感じていますね。

何事にも前向きに取り組まれる先生ですが、その原動力を教えてください。

私は若い頃からどんなことも比較的器用にできてしまうほうでした。しかし、あるときたいへんな勉強家であった医局の先生に「中西君、同じやるなら上をめざそう」と言われ、現状に満足している自分に気づいて、大きな衝撃を受けたのです。それからも、私が努力を忘れる時期には、ありがたいことに刺激を与えてくれる方々と出会いがありました。開業して何十年たっても朝食をとりながら論文に目を通す先生、大阪歯科医師会の集まりで治療法について熱く議論を交わす年上の先生方、また最近ではスポーツの世界で結果を出す若い選手の姿にも心を動かされました。学ぶ、努力する姿勢はこれからも保ち続けたいですし、若い先生にも伝えていきたいと思っています。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

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現在、摂津市歯科医師会に所属しています。近年、歯科領域全体が低迷しているように感じられますが、若い先生方が将来に夢を持てるような場を設けるのは年長者の責任ですし、それが歯科全体のレベルアップにつながり、ひいては患者さんにフィードバックできると考えています。幸いにも摂津市歯科医師会は医師会や薬剤師会といった多職種との交流がありますし、また高槻、茨木、吹田、摂津の歯科医師会は以前から深いつながりがあります。このような関係のなかで、新たな魅力ある取り組みができればと考えています。同時に当院としては、いずれ規模を拡大して新たな機器を導入し、高いレベルの診療を患者さんに提供したいですね。また、さらに必要性が高まるであろう訪問診療にもより積極的に取り組み、多職種とも連携して介護、認知症に対応できるような診療体系を整えていきたいと考えています。

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