全国のドクター8,980人の想いを取材
クリニック・病院 160,879件の情報を掲載(2021年7月31日現在)

  1. TOP
  2. 大阪府
  3. 門真市
  4. 古川橋駅
  5. 医療法人 敬優会 松本歯科医院
  6. 松本 元秀 院長

松本 元秀 院長の独自取材記事

松本歯科医院

(門真市/古川橋駅)

最終更新日:2019/08/28

125806 %e5%8c%bb%e7%99%82%e6%b3%95%e4%ba%ba%e6%95%ac%e5%84%aa%e4%bc%9a %e6%9d%be%e6%9c%ac%e6%ad%af%e7%a7%91%e5%8c%bb%e9%99%a2

京阪本線・古川橋駅より徒歩3分、住宅街の一角にある「松本歯科医院」は老舗の歯科医院。一般歯科治療のほか、口臭治療や矯正治療も得意としている。院長の松本元秀(げんしゅう)先生自身が高校生の時、抜歯でとてもつらい思いをしたことから、「抜かない」「怖がらせない」「不安にさせない」治療をめざし、患者自ら通いたくなるような歯科医院をつくりたいと、この街で開業。現在はスタッフのホスピタリティー教育にも取り組み、患者が気持ち良く通院できる雰囲気づくりに力を入れている。開業40年を迎える松本院長に、これまでの経緯と、現在そして今後の診療方針について、じっくりと語ってもらった。
(取材日2018年6月16日)

院長自身のつらい抜歯経験から、現在の診療方針に

歯科医師をめざし、開業されるまでの経緯をお聞かせください。

1

僕は九州出身なのですが、中学、高校時代は大阪で過ごしました。父親の希望もありましたが、僕自身、小学生の頃は毎年入院するほど体が弱く医療を身近に感じていたこともあり、九州歯科大学に進み、卒業後は同大学の補綴学教室に入局しました。福岡で勤務しながら大阪での開業場所を探し、1978年に大阪市淀川区で開業したのですが、会社や商店が多い地域だと把握し切れないままのスタートだったので、僕が当時から理想としていた、子どもから高齢者までを診療することができる、地域密着の歯科医療というのが難しかったんです。そのため、翌年に古川橋にもう一つ歯科医院を開き、15年以上、2つの歯科医院で診療を行っていました。

院長自身、歯科治療でつらい思いをされたことがあるとか。

学生時代に親知らずの抜歯をしたんですが、1時間半ほどかかったんです。担当の歯科医師の表情も必死で、汗だくになっている姿に強い不安感を覚えました。その頃、歯磨きなどもちゃんとしていなかった僕も悪かったのですが、今思うと、絶対に抜いてはいけない歯だったと思うんですよ(笑)。処置が悪かったせいで、その後、隣の歯もダメになってしまって、とてもつらい思いをしました。なので、患者さんの気持ちもとてもよくわかります。この経験は、今の診療方針に強く影響していますね。

ホスピタリティー面を大事にしているんですね。

患者さんは歯科に、怖い、痛いと不安だらけで来られています。そういう方々をお迎えするスタッフや歯科医師の態度や診療姿勢に関しては、何よりも重要視しています。当院では独自に「スマイルコーディネーター」という役割のスタッフを置いて、歯科衛生士や歯科技工士、助手らスタッフ全員の接遇面をけん引しています。今は診療の3割程度が定期的なメンテナンスのための来院なので、歯科衛生士らスタッフが患者さんと接する時間も長く、コミュニケーションは重要です。こういう診療方針になったのは20年ほど前からで、予防歯科が徐々に拡大しつつあり、患者さんが通いやすいようにするにはどうすればいいか考えるようになりました。昔は、歯科が予防の大切さを訴えても、患者さんからすると少し煩わしく感じられることもあり、難しい面もありましたからね。

どういう患者さんが多く来られていますか?

2

この町で診療を開始して40年になりますが、子どもさんやその親御さん世代、長年通い続けてくださっている高齢者の方など、幅広い年齢層の方が来院されています。テレビなどの報道が増え、お口の健康は全身の健康につながると、予防歯科が浸透してきているように感じます。患者さんの意識、特に高齢者に歯を残したいと言われる方が増えてきまして、メンテナンスに5年、10年と通い続けてくださっています。また、ホワイトニングや口臭治療も行っていますので、若い患者さんも多いですね。

補綴を重視し歯科技工士が常駐。床矯正や口臭治療も

大学卒業後、補綴分野に進まれたのはなぜですか?

3

ただ悪い部分を治療し、歯を削るだけではなく、自分で詰め物やかぶせ物を作れるようになることも絶対に重要だと考えていました。自分ができるからこそ、歯科技工士にも指示や要望が出せると考えたんです。開業当初から院内に技工室を置き、歯科技工士を常駐させているのも、こちらが望む技工物を的確に作製、調整してもらうことを大切に感じているからです。外注では、技工物の出来は担当者によってどうしても差が出てしまいますし、患者さんの歯に合わなかった場合、何度も調整のやり取りをすることになり、お待たせしてしまうことになりますよね。院内にCAD/CAMシステムもありますし、現在3人の歯科技工士がいますので、仮歯の作製もすぐに行うことができます。

最近は矯正にも力を入れているそうですね。

最近はクチコミや紹介で、床矯正を希望される子どもの患者さんが増えました。本格的な矯正だと、やはり身体的にも経済的にも負担があります。できる限り、小学校4、5年生の頃までに矯正を終わらせたいという気持ちで、床矯正を推奨しています。最近は大人の方も矯正を希望されているので、今後はマウスピース型装置を使った矯正も取り入れていきたいです。僕自身ももっと矯正分野の勉強を続けていきたいですね。

口臭治療や痛みを抑えた治療にも取り組まれています。

4

口臭治療は、問診と口臭のガス測定を行って、ご自身の口臭状態を把握していただくことから始めます。口臭を気にする人は多いのですが、過剰に悩む方も増えているので、メンタル的なアプローチも含めて診療していきます。歯周病は顕微鏡で口腔内の菌の状況を確認し、薬で治療しています。また、レーザーによる痛みに配慮した治療も導入しており、リラックスして治療を受けることも可能です。審美面ではホワイトニングや、レーザーによる歯のメラニン除去、メタルフリー治療も行っています。その他、インプラント治療も30年ほど行っていますが、できる限り歯を抜かない治療に取り組んでいますので、あくまでも最終手段であり、こちらから推奨することはありません。

患者のためになる治療、感謝される治療を続けたい

患者さんと接する際に心がけていることは?

5

冗談を言ったり、笑わせたり、患者さんがリラックスするように心がけています。そして、温かく接すること。治療時に患者さんに嫌な気分になってほしくないんです。それに、僕自身が嫌われたくないという気持ちもあります。患者さんに強く言われると、落ち込みますしね(笑)。子どもの患者さんはなるべく「慣らし」の時間を持つようにしています。最初の1、2回は治療できなくても待ちますし、無理矢理治療することはありません。しかし、甘えがある場合は、大人と同様に接することもあります。慣れてもらい、ちゃんと説明すれば、お子さんも理解し、自ら治療に取り組んでくれます。

開業して40年になりますが、今後どのように診療を続けていきたいですか?

今後、訪問診療に力を入れたいです。現在は、長年通われてきた方がご高齢になり、通院が難しくなった方のご自宅に伺う在宅診療を行っています。訪問診療や往診は需要が高くなっていきますので、より対応できるように診療体制を築いていきたいです。診療方針は、今の延長戦上で続けていければと思います。僕は今67歳ですが、50代の頃から歯科医療の変化を感じ、若い頃より勉強する時間も増えました。勉強しないと、新しい技術や知識も増えてきますし、興味を持つとどうしても知りたくなるんです。75歳までは診療を続けたいと思っていますので、あと8年、頑張らないとといけません(笑)。プライベートでは、40代の頃からランニングを始め、今も朝5時に起きて1時間走っています。これまでフルマラソンや100kmマラソンにも参加してきました。最近は忙しくてなかなか出場できていませんが、また参加したいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

6

歯科は行きにくい印象がある方も少なくないと思いますが、何も症状がなくても、歯科に通っていただきたいと思います。定期的なメンテナンスによって、予防になりますし、悪いところがあっても早期発見、早期治療で負担が少なくなりますし、高齢になっても、歯を残すことができますから、ご自身の歯を大事にしていただきたいと思います。患者さんのためになる治療、感謝されるような治療をしたいという気持ちは、歯科医師になってからずっと抱いています。今後もスタッフとともに、患者さんに寄り添う「おもてなし」の歯科医療で、地域に貢献していきたいと思います。

Access