専門の歯科医師同士が連携し
安心できる小児矯正の提供をめざす
おちあい歯科
(藤井寺市/藤井寺駅)
最終更新日:2024/11/08


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矯正歯科や小児歯科を標榜するクリニックは全国に数多くある。しかし、標榜はあくまで対応可否の目安に過ぎず、その診療科を標榜しているからといって、必ずしも専門の歯科医師が勤務しているわけではないのだという。「おちあい歯科」の院長である落合伸行先生は日本小児歯科学会小児歯科専門医であり、同院には矯正を専門とする歯科医師も勤務している。それによって、それぞれの歯科医師が専門性を生かして小児矯正へ取り組むことが可能になっている。小児矯正に注力する落合院長に、歯列矯正を始める年齢や、子どものうちに矯正するメリット、歯並びと健康の関係などについて聞いた。
(取材日2024年9月20日)
目次
将来、自分の歯を数多く残すため、小児歯科・矯正を専門とする歯科医師が子どものうちからの矯正をサポート
- Q子どもの矯正も矯正歯科を選んだほうが良いのでしょうか?
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A
▲小児歯科専門医と矯正を専門とする歯科医師がダブルでサポート
大人の場合は、専門的な矯正技術を持つ矯正歯科が良いでしょう。ただし、小児の矯正治療の場合は、お口の管理を継続的に行いながら、歯の生え替わりなどに応じて適切なタイミングで治療を行っていく必要性があるため、小児歯科のほうが適しているといえると考えます。どちらを選ぶ場合も、歯科医師の専門や得意分野、経歴などを確認しておくと良いでしょう。矯正歯科や小児歯科も含め、基本的に標榜科目は歯科医師の自由であり、専門でなくても標榜することができるためです。当院の場合、小児歯科専門医である私と矯正を専門とする歯科医師がダブルでサポートしています。
- Q小児矯正はいつから始めれば良いのでしょうか?
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A
▲顎を正しい位置へ促すことで、正しい噛み合わせに
小児矯正には、幼児期に行う床装置を用いた1期治療と、永久歯が生えそろってからマルチブラケットなどの装置を用い歯並びを整えることをめざす2期治療があります。1期治療は、顎が成長している幼児期から、噛み合わせや顎の成長をコントロールしていきます。不正な位置から歯が生えてこないよう働きかける1期治療で、健康面での歯並びはほぼ完成が見込めます。1期治療を終え、より見た目のきれいさなどを求める方や必要性の高い方は、2期治療を行います。ただし、反対咬合の場合は成長とともに矯正が難しくなるため、早めの治療が必要です。永久歯へ生え替わる前に、顎を正しい位置へ促すことで、正しい噛み合わせにすることをめざします。
- Q子どものうちに矯正するメリットを教えてください。
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A
▲顎の成長を利用して矯正することができる小児矯正
大人になってから矯正を始める人もいますが、それでは顎の成長発育を利用することができないため、歯を抜いてスペースをつくる必要性が出てくる可能性もあります。さらに顎変形症など骨格に問題がある場合は、外科手術が必要になることも。一方で、発育過程にある子どもの場合、顎の成長を利用して矯正することができます。歯並びや噛み合わせの悪さは顎に原因があることが多いため、成長を促したり抑制を図ったりしながら治療していくことが理想的なのです。また、それによって、抜歯をせず不正咬合を治すこともめざせます。
- Q小児期から矯正をするのは重要なのでしょうか?
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A
▲歯並びも良く正しく噛めていることが将来歯を残すことにつながる
80歳で20本の歯が残っている8020運動をよく耳にするかもしれませんが、自分の歯でしっかり噛むために、たくさんの歯を残しておく必要があります。歯がたくさん残っている人は、歯並びも良く正しく噛めているケースが多いです。一方、歯並びや噛み合わせが悪いと一部の歯に負担をかけてしまいやすく、歯肉が痩せたり歯がぐらぐらになったりすることもあります。また、歯並びが悪いと清掃しにくく、汚れが残ることで虫歯や歯周病のリスクが高まります。そうならないためには、子どもの頃にしっかりと矯正をするとともに、悪い噛み癖を治すことが大切です。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正 矯正初診・再診/1540円、1期治療(小児矯正)/33万円~44万円 、2期治療(小児矯正)/44万円~55万円、全体矯正/77万円~99万円、部分矯正/22万円~44万円