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落合 伸行 院長の独自取材記事

落合歯科

(藤井寺市/藤井寺駅)

最終更新日:2023/11/09

落合伸行院長 落合歯科 main

「落合歯科」は藤井寺駅から徒歩5分。院長の落合伸行先生は大阪大学大学院で虫歯予防に用いられるフッ素の開発研究に従事し、歯学博士号を取得。その後大阪大学歯学部附属病院にて臨床経験を積み、1985年に同院を開業した。治療では、口の健康が全身の健康につながるという考えのもと、診療開始の2時間前からカルテを読み込み、患者の治療方針などを検討しているという。診療内容は、町のかかりつけ医として虫歯や歯周病の治療、入れ歯治療、予防歯科と幅広くカバーするが、中でも力を注いでいるのが小児歯科と高齢者歯科だ。日本小児歯科学会小児歯科専門医の資格を持ち、子どもとの信頼関係を築きながら安心して治療を受けてもらえるよう心がけている。そんな落合院長に歯科医院としての診療方針、歯科治療に対する理念などについて話を聞いた。

(取材日2023年10月4日)

子どもと信頼関係を築く「tell・show・do」

まず、こちらの歯科医院の診療方針からお聞かせください。

落合伸行院長 落合歯科1

口の中の健康は、生活の質、それから全身の健康にさまざまな影響を及ぼします。口の中の治療箇所のことだけを考えるのではなく、健康な人生のために、という観点で診療にあたっています。治療にあたる際に大切にしているのは、「確実性の高い治療」をご提供することです。自分の守備範囲を超え不確実なことをすると、トラブルにつながってしまいかねません。自分が責任を持って治療できる範囲を認識し、そこについて丁寧にしっかりと治療をしていけば、おのずと良い結果もついてきて、患者さんにご満足いただけるのではないでしょうか。ありがたいことに、当院には、ご本人、お子さん、お孫さんと家族3代で通ってくださる患者さんがたくさんいるんです。責任を持った治療、信頼の構築ができているのかなと、うれしく感じますね。

診療の中でも特に小児歯科と高齢者歯科に力を入れておられるとか。小児の治療で気をつけていることは?

小さいお子さんの治療で一番大切なのは、子どもが何をされているのかをきちんとわかるようにしてあげて、その子と信頼関係をつくるということです。「tell・show・do」という方法があるのですが、例えば虫歯を治療する際、いきなり削り始めるのではなく、まず「今からシャワーで虫歯さんを洗い流しますよ」と説明をします。そして、口の外で水を出して、何をするのかを見せてから、実際の治療に移るんです。治療中は、お子さんに手鏡を持たせて、何をしているかを見えるようにしています。そして、頑張ったら、沢山褒めて自信を持たせます。反対に、泣いたり暴れたりするお子さんに無理やり治療をすると、歯科医師もうまく処置ができません。うまく処置ができないから、詰めたところが取れてしまい、また削ることになる。お子さんは一度嫌な思いをしているので、また泣いて暴れる、そして処置ができない……と悪循環になってしまうんです。

それでは、高齢者の治療については、いかがでしょうか?

落合伸行院長 落合歯科2

お子さんの虫歯は、減りましたが、高齢の方の虫歯は、逆に増えています。若い人に比べて高齢者は歯茎が痩せて、根っこの虫歯になりやすいんです。いわゆる「根面虫歯」です。その理由は、根っこは、硬いエナメル質がもともとなく酸に弱く、歯ブラシが届きにくく汚れが溜まりやすいからです。高齢者の特徴的な根面虫歯に関して、当院では早くから積極的に予防や治療を行っています。大阪府歯科医師会では、8020表彰を行っていますが、当院に通う患者さんの中にも表彰される方が出てくるよう予防や治療に努めています。

さまざまな活動を通じて歯科医療の底上げに尽力

先生は大学院でフッ素に関する研究をされていたそうですね。

落合伸行院長 落合歯科3

はい。大阪大学の大学院で、虫歯の予防と進行抑制を可能にするための新しいフッ素の開発研究に従事していました。当時、進行抑制のためのフッ素を使った薬は、色が黒くなるという欠点があったんです。そこで色がつかず、かつ予防も進行抑制も望めるフッ素の薬の開発に携わり、その成果について博士論文にまとめました。またこれ以外にも、アパタイトという歯の成分で人工的に作った歯にフッ素がどういうふうに作用するか、原子構造の中のどのあたりに入って来て、結晶がどのように変化していくかを調べる研究もしていました。現在は、子どもや大人の患者さんにもフッ素を日々の診療に役立てています。

開業後も、勉強会や症例研究会などで症例の発表を続けていると伺いました。

大学に所属している歯科医師であれば珍しくないのでしょうが、私のように開業してからも定期的に発表を続けている歯科医師は少ないのではないかと思います。開業後は、市民の口腔衛生状態の実態や自分がこれまで治療にあたった症例を発表しています。特に近年は、同業の歯科医師の先生方の治療のお役に立てればと思い、小児矯正に関する症例発表を行っています。

こちらでは小児の矯正も行っているのですか?

落合伸行院長 落合歯科4

矯正については矯正の専門家で歯学博士でもある先生にも来てもらっているんです。私は小児歯科専門医の資格を持っているのですが、発育段階の子どもの矯正に関しては、小児歯科の観点と矯正歯科の観点と多少異なるので、より適切な治療ができるよう2人で診療にあたっています。当院では、安全性を重視して、床装置、ワイヤーを使った矯正を行っています。

大阪府や藤井寺市の歯科医師会でもさまざまな活動をなさっていますね。

大阪府の歯科医師会では、約10年間、高齢者歯科に関する活動に取り組んでいました。「8020運動」といって「80歳で歯を20本残そう」という取り組みがありますが、そうした考え方に基づき、市民だけではなく歯科医師に対していろいろな指導、啓発をしていました。また、藤井寺市の歯科医師会の活動の一環として、講演会などで歯の健康が及ぼす全身への影響について周知してきました。歯科医院での診療と合わせてこうした対外的な活動も、皆さんの歯の健康を守る上で、大事なことだと考えています。

質の高い歯科医療を追求、患者に喜んでもらえる治療を

先生のプライベートについてもお聞かせください。何か趣味はありますか?

落合伸行院長 落合歯科5

最近は機会が少なくなりましたが、スキューバダイビング、登山、テニスなど、いろいろな趣味を楽しんでいます。スキューバダイビングは40歳から始めたのですが、以前、フィリピンのセブ島でジンベエザメを見たのがとても印象に残っています。島の人が決まった時間に餌をまいていて、そのタイミングでジンベエザメが集まってくるんです。親子のジンベエザメもいて、そのすぐ近くに潜って泳ぐことができました。ものすごい大きさに圧倒されてとても感動しました。基本的にアウトドアで体を動かすのが好きですね。

お休みも楽しんでいらっしゃるんですね。歯科医師のお仕事でやりがいを感じるのは、どのようなときですか?

長年歯科医師をしていますが、今でもいろいろな発見があり、仕事の面白さをあらためて感じています。その面白さが、症例を発表し続け、日々患者さんと向き合って治療を行う原動力になっていますね。理論だけではなく、臨床というのは経験すればするほどいろいろな患者さんの立場がわかってくるようになるんです。教科書どおりの治療をしても、患者さんから返ってくる答えはさまざまで、どうやって患者さんに喜んでいただくか、経験を重ねるほど考えがより深くなっていくと感じています。私は今でも、診療開始の2時間前に診察室に入り、その日いらっしゃる患者さんのカルテをじっくり見るようにしています。その方の治療歴やそれまでのやりとりをじっくり見ることで、その日の治療の質が一段上がるような気がするんです。自身の理想とする歯科医療の追究、そしてそれによって患者さんに喜んでいただけたらやりがいを感じますね。

最後に、今後の展望、患者さんへのメッセージをお願いいたします。

落合伸行院長 落合歯科6

長年診療してきた歯科医院ですが、最近、歯科用チェアを3台新しくして、歯科用CTも導入しました。設備面を入れ替え、気持ちも新たに頑張ろうと考えています。また、スタッフは長年一緒に仕事をしてきた、ベテランの信頼できる歯科衛生士さんたちばかりです。スタッフ全員、いつも患者さんには明るく声かけしていて、患者さんと仲良しの親しみやすい歯科医院だと思います。口の健康は、全身の健康に大きな影響を及ぼします。口の中の良い状態を保って長く健康な人生を送っていただくために、スタッフとともに、患者さんに喜んでいただける診療を提供していきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正
矯正初診・再診/1540円
1期治療(小児矯正)/33万円~44万円
2期治療(小児矯正)/44万円~55万円
全体矯正/77万円~99万円
部分矯正/22万円~44万円

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