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小児歯科が専門の歯科医師のもとで
予防歯科の重要性を意識しよう

おちあい歯科

(藤井寺市/藤井寺駅)

最終更新日:2024/11/08

おちあい歯科 小児歯科が専門の歯科医師のもとで 予防歯科の重要性を意識しよう おちあい歯科 小児歯科が専門の歯科医師のもとで 予防歯科の重要性を意識しよう
  • 保険診療

歯科医師全体の約1%しかいないとされる「日本小児歯科学会小児歯科専門医」の資格を持つ歯科医師が、どのようなものか知っている人は多くないだろう。小児歯科専門医は、小児歯科領域に関する専門知識と治療技術を有している。その一人である「おちあい歯科」の落合伸行先生は、単に知識や技術に長けているだけではない。不安を抱えた小児に安心感を与え、治療をスムーズに行ったり、コントロールすることが難しい小児のライフスタイルに合わせ適切なアドバイスをしたりしているのだ。そんな落合先生に、小児歯科専門医による診療の特徴や、受診するメリット、幼少期から歯科医院に通うことの重要性などを聞いた。

(取材日2024年9月20日)

将来の歯の健康を守るためには、子どもの頃から小児歯科専門医による治療と指導を受けることが重要

Q小児歯科専門医とは、どのような資格なのでしょうか?
A
おちあい歯科 全国に1200人ほどしかいない小児歯科専門医

▲全国に1200人ほどしかいない小児歯科専門医

日本小児歯科学会小児歯科専門医は、小児歯科に関する専門的知識と治療技術を持った歯科医師に与えられる資格です。歯科医師は全国に10万人ほどいますが、小児歯科専門医を持つ歯科医師はそのうちの約1%である1200人ほどしかいません。資格を得るためには、数多くの知識や技術を得る必要があり、資格取得後も専門性を維持するため、研究発表や数多くの研修会への参加を義務づけられています。わかりやすくいうと、「単に子どもを治療した経験が多く、扱いに長ける歯科医師」ではなく、子どもと大人の歯の違い、落ち着いて座ってられない・怖がってしまうなど子どもの行動・特性・特徴を学び、知識を得てきた歯科医師です。

Q小児歯科専門医による診療の特徴を教えてください。
A
おちあい歯科 「褒める」ことを重ねることで自信につなげていく

▲「褒める」ことを重ねることで自信につなげていく

Tell・Show・Do法といわれる治療法があります。これは「これから行うことを説明する、Tell」「治療の道具を見せる・鏡などで処置する場所を示す、Show」「説明したとおりに処置を行う、Do」です。これによって、未知のものへの不安や恐怖が軽減されます。また、来院してすぐに治療を始めるのではなく、歯磨き指導やフッ素塗布など簡単な処置をして安心感を持ってもらうことも大切です。そして、何より褒めることですね。歯ブラシが持てたら褒める、歯を磨けたら褒めるといった具合にスタッフ全員で褒めます。それが積み重なることで自信につながるんです。結果として、処置がスムーズに行えるようにもなります。

Q厳しいルールを課せられないか、心配です。
A
おちあい歯科 その子の性格やライフスタイルに合わせたアドバイスを実施

▲その子の性格やライフスタイルに合わせたアドバイスを実施

小児歯科専門医というと、歯を守るために厳しいルールを課せられたり、難しい宿題を出されてしまうのではないかと考える方もいます。しかし、実際はその反対なんです。子どもをコントロールするのが難しいことを理解していますので、その子の性格やライフスタイルに合わせて、できる範囲でのアドバイスを行っています。例えば、単に「歯磨きしましょう」「お菓子は禁止です」とは言いません。歯磨きがうまくできない時や、食べたいと言われた時、どうしたらいいのかを考えるんです。わかっていてもできないことや、コントロールの難しい悩みに合わせて、無理のない適切なアドバイスをしていますので、安心して受診してください。

Q具体的に、どのようなアドバイスをされているのでしょうか?
A
おちあい歯科 虫歯のなりやすい箇所を適切に判断し、磨き方を指導

▲虫歯のなりやすい箇所を適切に判断し、磨き方を指導

例えば、「お菓子はダラダラと食べ続けるのではなく、時間を決めて食べましょう」と伝えています。ダラダラと間食をしたり、ジュースのちびちび飲みを続けると、口の中は常に酸性状態になってしまいます。すると、再石灰化が間に合わず、虫歯が進行してしまうのです。また、「ここが虫歯になりやすいから、しっかり磨きましょう」ともアドバイスします。虫歯になりやすい場所は年齢によって異なるため、その場所を教えてあげて、重点的に磨いてもらうことで虫歯を予防することにつなげられます。このように、自作のスライドも見せながら、子どもが取り組みやすいアドバイスをするように心がけているんです。

Q何歳頃から歯科医院に行ったらいいですか?
A
おちあい歯科 フッ素の塗布が歯科医院に慣れていくきっかけに

▲フッ素の塗布が歯科医院に慣れていくきっかけに

推奨しているのは、市で行っている1歳半、2歳半、3歳半健診後の来院。来院して虫歯がないかを再度確認し、フッ素を塗ることが、歯科医院に慣れてもらうきっかけになると思います。子どもの頃から歯科医院に通うメリットは、歯並びが悪くならないようにし、虫歯にならないよう管理できることと、予防歯科を習慣づけること。近年、虫歯になる子どもが減っているのは予防歯科に対する意識が高まり、積極的に歯科医院に通わせるようになったからだと思います。虫歯予防のためには、バランスの取れた食事を心がけるとともに、フッ素塗布をお勧めします。フッ素を塗った歯は丈夫になることや、細菌の出す酸に対して強くなることが期待できます。

ドクターからのメッセージ

落合 伸行院長

日本の歯科医院の約6割に当たる4万施設ほどが小児歯科を標榜していますが、小児歯科専門医の資格を持つのはわずか約1200人です。しかも、その中には大学病院に勤務している歯科医師が数多く含まれるため、開業している小児歯科専門医は大阪府内でも多くはありません。経験に基づいた専門知識と治療技術を持つ歯科医師です。そのため、小児歯科専門医がいる歯科医院では、適切な診療と管理により、お子さんの虫歯や歯並びなどの治療が安心して受けられるでしょう。大切なお子さんのお口の健康を、私たちと一緒に守っていきましょう。

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