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山崎 行庸 院長の独自取材記事

歯科山崎

(東大阪市/石切駅)

最終更新日:2019/08/28

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生駒山の麓、石切神社のすぐ近くにある4階建ての大きな白いビルが「歯科山崎」だ。現院長の山崎行庸(やまさき・ゆきのぶ)先生の祖父の代に開院し、70年以上にわたり地域に根差した診療を行ってきた。広い敷地内には季節の花が咲き誇る日本庭園や大藪古墳があり、診察室からもその眺望が楽しめる。2階の診察室と1階の予防ルームを合わせて12台のユニットがあり、乳児から高齢者まで幅広い患者が治療を受けているそうだ。総勢40人を超えるスタッフをまとめる院長は、仕事の傍ら週に1回はテニスやゴルフの練習も欠かさないそうだ。公私ともにチャレンジを続ける山崎院長に、伝統ある同院の特徴を詳しく語ってもらった。
(取材日2018年7月12日)

幅広い患者層の信頼を集める3代続く歯科医院

とても広いクリニックですね。どんな設備があるのですか?

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1967年に祖父がこの歯科医院を建てました。当時、石切周辺で4階建ての鉄筋ビルは珍しかったそうです。その後2回増築して今の規模に。診察のメインは2階で一般の治療やインプラント治療を、1階では歯科衛生士さんによるメンテナンスやホワイトニングなどを行ってます。画質の良い歯科用CTも備えていて、病状を知るための検査だけでなく、インプラントの手術直後に撮影し、埋入の場所や深さを確認するのにも使っています。手術当日にチェックすれば、神経損傷などのトラブルも回避することができます。技工室も院内にあり、歯科技工士が直接患者さんの状態を見て作れるため、早くて細かな対応が可能です。

先生のご専門と、こちらでの診療内容について教えてください。

大学・大学院時代は口腔外科の講座に所属していました。顎関節症のエキスパートとして知られる教授のもとで顎関節症の研究を始め、この分野を専門にしました。今も月2回、滋賀県の公立甲賀病院で顎関節症を専門に外来を担当しています。インプラントに関心を持つようになったのは、歯がなくなった方に対しての治療としては、予後がとても良く咀嚼の力を元に戻しやすい画期的な治療法だと感じたからです。毎週1回は当院でインプラントの手術をしていますよ。ここでの診察は、顎関節症やインプラントだけでなく一般歯科の患者さんが多いですね。ホームページのメール相談にも僕自身がお答えしているので、遠くの方でも「今度大阪に行く用があるから、その機会に一度診てほしい」と言って来てくださることもあります。患者さんの年代も主訴も幅広いです。

診察ではどんなことを心がけていますか?

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患者さんそれぞれが求めていることに応じることです。年齢や経済面、気持ち……。歯科医師の思う最善の治療がその人にとっての一番ではない。口の中だけ見るのではなく背景を考え「木を見て森を見ず」にならないように気をつけています。僕自身、予約が詰まっている中で時間的な余裕が持てないこともあるのでまだまだ課題なのですが、今は他の先生のフォローもあり助けられていますね。処置についてはなるべく痛くないように、口を開けている時間が短くなるように心がけています。こんな坂の途中の不便な所まで来てもらってるのだから、1度に3本治療するなど、できるだけ通院回数を減らすことにも配慮します。1人にかける時間は長くなってしまうけれど、患者さんのメリットを優先し、効率良く質の高い治療をめざしています。

総勢40人のスタッフとともに日々患者に向き合う

これだけの規模だとスタッフもたくさんおられるのでは?

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歯科医師は常勤が4人、非常勤が4人と矯正専門の先生、さらに大学からの研修医が2人います。補綴、根っこの治療、口腔外科とそれぞれ得意分野があって担当を振り分け、7~8人の歯科医師が常に診察している状態です。歯科技工士は4人、歯科衛生士は常勤と非常勤を合わせて12人、受付などのスタッフを加え総勢40人以上です。寮もありますし、長い間働いてくれているスタッフも多く、みんなには感謝しかないですね。スタッフがいてくれてこそ患者さんの「満足度」が高まるわけで、僕の顔色を見るのではなく患者さんの様子をしっかり見てもらえる環境にしておきたいと思っています。

そのために工夫なさっていることは何かありますか?

スタッフの疲労が蓄積しないようにすることをコンセプトにしています。だから夜の診療も18時45分まで、木曜は休みです。以前20時近くまで開けていた時、夜19時を超えるとどうしても集中力が落ちてきました。僕もスタッフも人間だから疲れてくるのが当たり前です。朝9時に来られた患者さんに向き合うテンションと、夜19時の患者さんとで違いが出るのは患者さんに失礼ですよね。お昼は途切れずに開けておき、中でスタッフは1時間半ずつ交代で休憩を取っています。われわれは24時間営業のディスカウントショップをめざすのではなく、百貨店をめざす。質の高いさまざまなものがそろっている百貨店であるために、スタッフは上下関係ではなく並列のチームとして仕事をしようと伝えています。

大勢のスタッフをまとめ、伝統ある医院を継承していくのは大変なこともあるのでは?

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父が病気になり突然院長を引き継ぐことになりました。やはり2世、3世として周りは僕を見ているわけでしょう。スタッフにも患者さんにも僕よりここのことをよく知っている人がたくさんいるし。大学卒業後は週1回はここで働いていたので、戸惑いはなかったものの、どんな立ち居振る舞いをすれば信頼してもらえるだろうかと、たくさん本を読みました。いろんな経営者が書いた本や自己啓発本から、経営面のこと、リーダーシップをとる方法を学びました。怒ったりイライラするのは、仕事に対するモチベーションが違ったり、立場が違うから。それぞれ仕事のウェイトが違うのが当たり前で、同じように求めるほうが間違い。これだけ人数がいるといろんな人がいるし、驚くようなこともありますが、お互いにハッピーな思いができることが一番です。

大きな存在感を示しながら地域に密着する

「歯の慰霊祭」と古墳について教えてください。

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「歯の慰霊祭」は祖父が50年前に始めてから毎年11月に行っています。そもそものきっかけは、祖父が昔読んだ、日露戦争で活躍した海軍司令官が新聞に書いた随筆です。「長い間働いてくれた歯が、抜いた後汚物缶に捨てられるのを見て寂寥感に襲われた」という一文を読み、自分の誕生日に抜いた歯を鎮魂の思いを込めて葬ることにしたそうです。ここのOBの歯医者さんも自分の歯科医院で抜いた歯を持って来て、それらをお寺さんに弔ってもらい魂を抜く「慰霊祭」をしています。それとは別に、昔ここの庭から横穴式石室の大藪古墳が発見され、11体の人骨と土器や勾玉などが出てきました。鑑定した結果、人骨の中には日本最古かもしれないといわれている歯を黒く染めた「お歯黒」があることもわかったんです。歯の縁を感じて石碑を立て、古墳を見学できるようにしてあります。地域の小学生が社会見学で見に来るんですよ。

車の送迎や訪問治療も、地域貢献の一つですね。

ここは交通の便が悪いので何度も移転を考えましたが、歯との縁を強く感じる土地ですし、4世代で通ってくださっている地域の方もおられるので、それなら患者さんの負担をできるだけ軽くしようと、駅やバス停などを通る半径約3キロにピストンバスを走らせています。通えなくなった方には訪問もしますが、やはりポータブルの機器では満足できる治療ができません。それで患者さんのご自宅まで迎えに行き、車に乗せて連れて来ることにしました。院内で納得のいく治療をして、また送り届ける「送迎歯科」です。施設に入った高齢の患者さんから「どうしても来てほしい」と言われ伺ったこともあります。地域の患者さんのニーズに応えた結果、このようなかたちで訪問診療を行うようになりました。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

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歯科医院としては最先端の機器や治療を取り入れブラッシュアップしていくこと。そして、その中での自分の役割として専門的な知識や技術はもちろん人間的な魅力を持って指導できるようになりたいです。勤務医や研修医の先生が当院で勉強し、技術だけでなく、コミュニケーション能力なども学べるような指導力をつけるのが目標です。いくら立派な設備がそろっていても、それを使うのも患者さんと話すのも人間です。その人間を育てていくのが自分の役割の一つだと思っています。そして患者さんが安心して治療を受けられる環境を整え、皆さんに「健康長寿は口の中から」という意識を根付かせていきたいです。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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