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上西 香子 院長の独自取材記事

えだ皮膚科クリニック

(横浜市青葉区/江田駅)

最終更新日:2025/09/03

上西香子院長 えだ皮膚科クリニック main

「えだ皮膚科クリニック」は東急田園都市線江田駅前のアクセスしやすい場所にある。院長の上西香子先生は筑波大学卒業後、聖マリアンナ医科大学病院皮膚科に入局し、アトピー性皮膚炎の研究を中心に、幅広い皮膚科の研鑽を積んできた。「患者さんの話をしっかり聞いて、クリニックを地域に根づかせることに力を入れてきました」と上西院長。江田エリアの皮膚科の「かかりつけ医」として、子どもから高齢者まで多くの人が訪れるという。また尋常性白斑の治療に使用するターゲット型紫外線照射器を導入して、乾癬やアトピー性皮膚炎の炎症、掌蹠膿疱症などの治療も行えるようになり、診療の幅も広がった。地域のニーズに応え、美容面への対応も可能。肩肘張らずに一歩一歩着実に、しなやかに歩む上西院長にさまざまな質問を投げかけた。

(取材日2025年6月6日)

江田駅前で皮膚科のかかりつけ医として親しまれる

どのような患者さんが多いのですか?

上西香子院長 えだ皮膚科クリニック1

0歳の赤ちゃんから90代の高齢者まで、年齢層はとても幅広いです。アトピー性皮膚炎や湿疹、水虫、とびひ、イボ、水イボなど、一般的な皮膚疾患を中心に、いろいろな症状の方が来院されます。お子さんだと、軽度のアトピー性皮膚炎やとびひ、水イボなどが多いですね。中高生になると、アトピー性皮膚炎に加えてニキビの相談が増えてきます。最近は、ニキビに対しても早い段階で気にされるお子さんが多く、親御さんと一緒に相談に来られるケースもよくあります。大人の方ですと、ニキビや吹き出ものといったトラブルの他、夏場になると水虫が増えてきますし、冬になると乾燥肌や皮脂欠乏性湿疹など、季節によっても症状が変わってきます。それからこの地域は、美容に対する意識が高い方も多くいらっしゃり、しみやニキビ、肌荒れなど、美容皮膚科的なご相談もよくあります。保険診療と美容皮膚科の両方のニーズに応えるかたちで、日々の診療にあたっています。

診療の際に大切にされていることを教えてください。

基本的には患者さんの話をしっかり聞いて、その方の望む治療法を提案していきたいと思っています。できる限りいくつかの選択肢を用意し、そこから自由に選んでいただけるような、患者さん本位の診療を心がけています。そして専門用語を極力使わずに、わかりやすい言葉で説明するよう意識しています。初診の方の場合はある程度時間をかけていますが、こうしたクリニックのメリットは、あまりお待たせしないことでもありますので、タイトな時間の中でも内容の濃い対話ができるよう心がけています。また、子どもの患者さんにも「痛くないから」とごまかさず、痛みを伴う治療のときは「痛いけれど頑張ろうね」ときちんと理解してもらうようにしています。

こちらならではの治療がありますか?

上西香子院長 えだ皮膚科クリニック2

皮膚の一部が白く抜け落ちる皮膚病である尋常性白斑の治療に使用するターゲット型紫外線照射器を導入しています。白斑の他にも、乾癬(かんせん)・アトピー性皮膚炎・掌蹠膿疱(しょうせきのうほう)症といった疾患の治療にも有用です。また、保険外にはなりますが、巻き爪の治療で超弾性ワイヤー法を取り入れています。巻き爪を針金で開くような治療ですが、大きな痛みを感じることはほとんどないのでお勧めですね。元気なお年寄りが増えたせいか、巻き爪の相談で来られる患者さんも増えています。こうした新しい有用な治療を地域で提供できるように、日々新たな情報を取り入れるようにしています。

アトピー性皮膚炎の診療にも専門的に取り組む

先生のご専門のアトピー性皮膚炎についてお聞かせください。

上西香子院長 えだ皮膚科クリニック3

大学病院時代、専門的な研究をしていましたが、ステロイドを嫌うのではなく、ひどいときはステロイドをしっかり使った方が、炎症の抑制とつらさの軽減が見込めます。少し前までは「ステロイドは怖いもの」と考える患者さんも多かったのですが、徐々に適切な情報が広まり、抵抗感なく受け入れていただきやすくなったと感じています。副作用も、短期間の使用であれば心配は少ないと考えておりますので、安心して治療に臨んでいただけたらと思っています。最近は新しい治療薬も増え、ステロイド以外の塗り薬の選択肢が増えたり、飲み薬や注射薬による治療も可能になっています。一人ひとりの症状や生活スタイルに合わせて、無理のない治療を一緒に考えていける時代になってきたと思います。だからこそ、アトピー性皮膚炎で悩んでいる方には、諦めずに相談してほしいです。

専門的な立場から気になることはありますか?

昔からありふれている症状ではあるのですが、うおのめやたこの治療が意外と難しいと感じています。体質的や、一部に負担のかかる歩き方、靴が合っているかなども影響してくるようです。うおのめの方は痛いせいか幅広の靴を履くことが多く、幅が広すぎて足に合っていないことも多いという印象があります。治療するだけでなく、歩き方や靴の選び方などもアドバイスしていく必要があると思っています。また皮膚の病気やトラブルは、生活習慣やストレスなどに影響されることも多いので、患者さんの背景までを詳しくお聞きした上で、その方に合った治療法をご提案し、また、生活面や食生活などのアドバイスもしていく必要があるなと感じているところです。

新たに美容の自由診療も導入されたそうですね。

上西香子院長 えだ皮膚科クリニック4

はい。基本は保険診療をベースに診療していますが、やはりそれだけではすべてのお悩みの対応するのは難しいと感じています。特に赤ら顔など、顔に出やすいトラブルを抱えている方には、保険内の治療では限界がある場面もあるんですよ。「これ以上保険の範囲ではできることがないけれど、何か他の方法はありませんか?」という声もよくいただきます。そうした方々に、次の選択肢として美容皮膚科の観点から提案できる場をつくりたいというのが、きっかけですね。もちろん、保険外の治療になるので費用の面ではご負担をおかけすることになりますし、すべての方に勧められるわけではありません。ただ、「費用がかかっても試してみたい」と思ってくださる方に対して、安心して受けられる選択肢を用意したい、という思いがあります。

地域のニーズに応え、美容面への対応も可能に

長く診療をされている中で感じる変化はありますか?

上西香子院長 えだ皮膚科クリニック5

特に男性の美意識について、以前と比べて高くなったと感じます。最近では、30代〜40代の男性もきちんとスキンケアをされている方が増えてきました。化粧水や保湿剤を毎日使っている方も珍しくありません。今は中高生の男の子でも「ここが気になるんです」と肌の状態を気にして相談に来てくれるお子さんが増えてきました。まだ軽い段階でも相談に来てくださる方もいらっしゃいます。全体としてはやはり美容に対する意識は確実に変わってきているなと実感しています。

これからの展望についてお聞かせください。

今、保湿を目的としたスキンケア製品の研究開発にも携わっています。めざしているのは肌が弱い方も乾燥が強くて刺激に敏感な方でも、安心して使えるような乳液です。特にこだわっているのは、「忙しい人でもちゃんと保湿できること」。化粧水や美容液、クリームといったステップを何種類も使うのは大変ですよね。そこで、化粧水を使わなくてもこの1本である程度カバーできる、そんなオールインワンに近い保湿乳液をめざしています。時間が取れない子育て中の方や、朝のスキンケアを時短したいけどしっかりケアはしたいという方に向けて、実用性も重視しています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

上西香子院長 えだ皮膚科クリニック6

開業して17年。小さいお子さんが成長したり、加齢や高齢化に伴うご相談が増えたり、歳月の重さを感じています。これからも地域の皆さんとともに歩むクリニックでありたいと思っていますので、皮膚のトラブルに関して何か気になることがあれば気軽に相談していただければと思います。特にアトピー性皮膚炎と診断されると、とても心配される親御さんが多いようですが、お子さんを信じて、一緒に前向きに治療に取り組んでいただきたいと思います。乾燥しやすい、皮膚が弱いという体質は治るものではないですが、保湿やスキンケアを続け、ひどいときにはステロイドを塗っていけば、ある程度コントロールできる状態をめざせますから、気長に見守ってあげてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

超弾性ワイヤーを用いた巻き爪治療/初診時:8470円~、再診時:2430円~(ワイヤーが残っている場合)、赤ら顔のケア(IPL)/初回1万1000円

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