北村 敦 院長の独自取材記事
二子玉川矯正歯科
(世田谷区／二子玉川駅)
最終更新日：2022/09/09
二子玉川駅西口から徒歩1分。玉川通り沿いのビル3階とアクセスの良い場所にある「二子玉川矯正歯科」。2008年の開業以来、「笑顔のトータルコーディネート」をコンセプトに専門性の高い矯正を提供している。一般的な表側矯正だけでなく、マウスピース型矯正装置を用いた矯正や裏側矯正など多彩な選択肢を用意。従来よりも治療期間を短縮する矯正法にも注力しており、遠方からも患者が訪れているという。「治療が終わったときに患者さんが見せてくれる笑顔が私の原動力」と話す北村院長に、クリニックの特徴や矯正歯科診療にかける思いなどを聞いた。
（取材日2022年7月5日）
多彩な選択肢をそろえ、妥協なき矯正を追究
クリニックの特徴をお聞かせください。
当院は2008年に開業した、矯正歯科専門の歯科医院です。私は東京医科歯科大学を卒業後、同大学大学院に進み、同大学歯学部附属病院の矯正科で11年にわたり研鑽を積みました。ここ二子玉川は学生時代からなじみのある場所で、都心へのアクセスが便利でありながら多摩川の豊かな自然にも恵まれているところが魅力ですね。私のやろうとしている治療を理解してくれる場所だと思っていましたし、このエリアの歯科医師の先生方からも「ぜひここで開業してほしい」という声をいただいたこともあり、愛着のあるこの街での開業を決めました。開業から14年がたちましたが、20～40代の女性を中心にお子さんからご高齢の方まで幅広い年代の患者さんにご来院いただいています。近隣にお住まいの方だけでなく、当院の治療を求めて遠方から訪れる方も多く、とてもうれしく思っています。
どのような矯正が受けられるのでしょうか。
一般的な表側矯正はもちろん、マウスピース型装置を用いた矯正や裏側矯正など、多彩な選択肢を用意しています。中でも特徴的なものは、従来よりも治療期間を短縮していく方法です。治療期間を短縮するといっても健康な歯を削って差し歯にするような治療ではありません。当院で行っている方法では、歯を支える骨に切れ目を入れる外科的処置を行い、歯を動きやすくしていくことで治療期間の短縮を図ります。切れ目を入れる骨の部位によって「コルチコトミー」、「オステオトミー」などの治療法があります。外科的処置といっても大がかりな手術でなく、局所麻酔で30～40分で終了します。その日から普通に食事をしていただいても構いません。一般的な歯列矯正では1年半～2年の治療期間がかかりますが、この不法では通常の半分以下の期間で治療を終えることもめざせます。
矯正の期間を短くしていけるのでしたら、大きなメリットですね。
そう思います。期間の短縮以外にも、歯自体にかかる負担が減る、後戻りしにくいなどの利点も望めます。しかし、歯列矯正だけでなく口腔外科や歯周外科、インプラント治療などの知識や技術も必要であり、日本国内では実施できる歯科医院は少ないと思います。私はこの治療が日本で行われるようになった当初から経験を積んできましたので、この分野を得意としています。とはいえ、誰にでもこの矯正法をお勧めするわけではありません。まずは詳しい検査を行い、患者さんのご希望をお伺いした上で、例えば留学や結婚を控えているなどのストーリーをお持ちの場合に治療期間をコントロールする選択肢の一つとしてご提案しています。治療期間の長さから歯列矯正を諦めている方は、ぜひご相談ください。
判断力と適切な治療でプロとして結果を出し続けていく
そのほかの矯正についてもお聞かせください。
年々増えている「見えにくい矯正を」というニーズには、見える部分に透明のブラケットを使用する方法のほか、矯正装置を歯の裏側につける裏側矯正やマウスピース型装置を用いた矯正、さらに、その表と裏の方法を組み合わせたコンビネーションといった矯正法を提案しています。マウスピース型装置を用いた矯正が向かない方でも見えにくい矯正への工夫が可能です。治療中の痛みを心配される方もおられるかと思いますが、当院では矯正装置に通すワイヤーに、形状記憶チタン合金を使った「ライトワイヤーテクニック」を導入しています。非常にやわらかいワイヤーで、弱い力を継続的に歯に伝え元の形に戻ろうとする力によって歯を動かしていくもので、痛みも少なく、かつ効率的に歯を動かせると期待できます。
多くの選択肢の中から、どのように治療を選択されるのでしょうか。
診断にあたっては、成人矯正の場合は必ず歯科用CTによる検査を実施します。3D画像により歯や歯の根、顎の骨の状態を立体的に評価することで、安全でより的確な治療へとつなげていくためです。また、CT撮影で得た顎の骨や歯根の情報と口腔内スキャナーで読み込んだ歯の3Dデジタル画像を連動させ、コンピューター上に口腔内の状態を再現して、シミュレーションを行ってから矯正を始めていきます。コンピューター上でシミュレーションを行っていくことで、歯並びだけでなく歯根の位置も考えながら精密な治療となるよう努めています。結果を出すのが、プロの仕事です。そのために妥協せず、堅実な判断と適切な治療を心がけています。
他院で矯正した方が、こちらを受診することもあるのだとか。
そのような患者さんもおられます。特にここ2、3年は、他院でマウスピース型装置を用いた矯正を受けた方のご相談が増えています。当院でもマウスピース型装置を用いた矯正に対応していますが、抜歯を伴うような複雑なケースなどこの方法が不向きな場合では、通常の装置よりも矯正期間が長引くこともあり、本当の意味で適応症といえるのは患者さん全体の1～2割に限られるでしょう。マウスピース型装置を用いた矯正には目立ちにくい、取り外しが可能などのメリットもありますが、デメリットもあります。あくまでも選択肢の一つとして捉え、しっかり検査・診断をした上で十分な説明をしてくれる歯科医師と相談しながら、慎重に治療法を選んでいただきたいと思います。
患者の笑顔と喜びの声が、歯科医師を続ける原動力
診療の際に心がけていることをお聞かせください。
以前は東京医科歯科大学でインストラクターを務めていました。その当時から、後輩たちには患者さんを自分の家族だと思って診療をするようにと指導してきました。私も患者さんを思いやる気持ちを忘れずに、互いに信頼関係を築きながら最良の治療をめざして日々努力しています。このような考えに至ったのは、患者さんから学ばせていただいたおかげです。矯正治療のみならずホワイトニングやフェイシャルトレーニングなども取り入れて、最高の笑顔のためのトータルコーディネートを目標にしています。そのためにエイジングケアについても専門的に学びました。
どのようなときにやりがいを感じますか？
治療が終わったときに患者さんが見せてくれる笑顔が本当にうれしいですね。矯正を専門に選んだのは、矯正治療をしていた友人の変化を見ていて、こんなに素晴らしい歯科医療があるのかと興味を持ったことがきっかけでした。矯正は患者さんの人生を大きく変えるものだと思っています。当院に信頼を寄せて通ってくださる患者さんのために、たゆまぬ努力と研鑽を積み続け、世界レベルの矯正の提供をめざしています。
最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。
矯正治療は見た目の美しさだけでなく、歯列を整えることで歯磨きがしやすくなり、虫歯や歯周病、顎関節症の予防も期待できます。機能面でも有用であることを多くの方に知っていただきたいですね。当院では、無料相談も行っています。矯正を希望した理由、どんな口元になりたいのか、治療を受けるにあたっての不安など、率直なお気持ちを聞かせてください。患者さんの希望に寄り添い、多様な選択肢の中からお一人お一人のニーズにあった方法をご提案いたします。お気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは表側矯正／全体77万円～、部分22万円～、
裏側矯正／115万5000円～、
ハーフリンガル矯正／88万円～、
コルチコトミー法（オステオトミ―法）を用いた矯正／130万円～、
透明なブラケットを用いた矯正／88万円～、
マウスピース型装置を用いた矯正／40万円～、
ホワイトニング／オフィスホワイトニング4万1800円～、ホームホワイトニング2万1450円～
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。
