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武本 修一 院長の独自取材記事

タケモト歯科

(神戸市東灘区/アイランドセンター駅)

最終更新日:2024/05/17

武本修一院長 タケモト歯科 main

島の中心を走る六甲ライナーのアイランドセンター駅から北西に徒歩約3分。複合商業施設を臨む一角に「タケモト歯科」はある。人工島である六甲アイランドに住民が住み始めた1988年に、武本修一先生の父である先代院長が開業。2021年春に、父から武本先生が院長を継承した。開業から現在に至るまで、島の歩みとともに親子2代で住民の歯の健康を支え続けてきた歯科医院だ。子どもから高齢者まで幅広い世代の歯の悩みに寄り添いながら、新たな一歩を踏み出した同院の現況や今後の展望、地域への想いなど、さまざまな話を聞いた。

(取材日2024年3月13日)

六甲アイランド誕生からともに歩んできた歯科医院

開業したのはいつですか?

武本修一院長 タケモト歯科1

ちょうど六甲アイランドが街開きした頃に、父が開業しました。36年前ですね。六甲アイランドで開業するにあたって、神戸市で抽選が行われ、とても倍率が高かったそうなのですが、当選して開業に至ったと聞いています。当時は、六甲アイランドがまだできたばかりで、住民が暮らすマンションも、当院のある棟ぐらいしかまだ建っていなかったそうです。当時は小さなコミュニティーでしたから、地域住民が皆知り合いかのようなつながりがありました。私は開業した年に生まれて、その中で育ったので、私のことを子どもの頃からよく知ってくださっている患者さんも多いんですよ。だからここを継承したときも、昔から通ってくださっている患者さんが「よく帰ってきてくれた」と喜んでくださって。親戚のように感じています。

継承するきっかけと、それまでの経歴をお聞かせください。

父が病気を患い、診療を続けることが難しくなったことが継承のきっかけです。当時私は大阪で勤務医として研鑽を積んでいる時期だったので、すぐに後を継ぐのではなく、しばらくは歯科医師会から歯科医師の先生を紹介してもらって代診で診療を行い、その後2021年5月に継承しました。継承までの経歴は、大阪大学歯学部を卒業後、韓国の歯科事情を知りたくて現地に赴きました。その後は東京の歯科クリニックで先進の歯科医療を学び、大阪でも研鑽を積んで、患者さんのニーズに幅広く対応できる歯科全般におけるスキルを身につけてから、当院を継承しました。

日曜も診療を行っていると聞きました。

武本修一院長 タケモト歯科2

やはり働いている方だと、平日の日中に歯科医院を受診することが難しい場合も多いですよね。休日も診療してほしいという要望をたくさんいただいたので、現在月2回、日曜日の9時30分から18時まで診療を行うことにしました。また、休みの間に歯に不都合が出る方も多いので、月曜日は仕事帰りに立ち寄っていただけるよう20時まで診療を受けつけています。火・水・金曜は18時30分までです。今までは19時まで受けつけていたのですが、スタッフの労働環境改善のため、2024年4月から時間を短縮することにしました。スタッフ一人ひとりがゆとりを持って、楽しんで仕事に向かってくれることが、患者さんへの丁寧な対応にもつながって良い連鎖が生まれるのではないか、と期待しています。

子どもから高齢者まで、日々のセルフケアを丁寧に指導

診療において大切にしていることは何ですか?

武本修一院長 タケモト歯科3

まずは患者さんの話をしっかり聞くことですね。先代の院長である父は、患者さんに「優しい先生」としてとても慕われ、頼られる存在でした。いつも患者さんの話をよく聞き、丁寧に寄り添っていた姿が印象深く、私もその姿勢を見習っていきたいと思っています。あと、診療で大切にしているのは、納得していただけるようわかりやすく説明することですね。実際にご自分の口の中を見ていただいたほうが理解しやすいので、鏡や画像などで治療前・治療途中・治療後の状態を見てもらい、どう変わっているのかなどをわかりやすく説明し、十分納得してもらえるよう心がけています。

小さなお子さんの受診も多いそうですね。

一般歯科から小児歯科まで、患者さんのニーズに幅広く対応しています。やはり歯科医院に行くのを怖がるお子さんが多いので、不安を取り除くためにも、小さなお子さんの場合は最初に器具を触ってもらって説明しながら、「怖くないよ」と、少しずつ慣れてもらうための練習時間を設けています。あと、歯磨き指導にも力を入れています。小さなお子さんの場合、歯磨きの習慣づけときれいに磨くためには、親御さんのサポートが不可欠です。子どもさんの歯の健康を守るためにはご家族の協力がとても重要なので、ご家族に仕上げ磨きの方法や、どうして歯磨きが大切かなどの説明・指導などを丁寧に行うようにしています。また、虫歯を予防するためのフッ素塗布は、保険診療で行える年齢が13歳未満と制限があるのですが、13歳以上のお子さんや大人の方でも予防のために希望される場合は、自由診療扱いでフッ素塗布に対応します。

歯周病の治療や予防について教えてください。

武本修一院長 タケモト歯科4

歯周病は、歯だけでなく、その土台である顎の骨や歯茎の部分がしっかりしていないと、どんどん悪くなってしまいます。気になる症状がある場合は、最初に口全体のエックス線写真を撮って、口腔内の状態を詳しく検査します。その結果、歯周病を発症している、もしくは将来的なリスクが高い場合は、「今はしっかり噛めていても、将来的にはこうなる可能性がありますよ」と、患者さんがイメージしやすいよう具体的に説明しながら治療を進めていきます。また、歯周病の予防や進行を遅らせるためには、正しい歯磨きの仕方を身につけることと、歯科医院での定期的なメンテナンスを受けることが大切です。メンテナンスでは、口腔内の状態のチェックや歯磨き指導のほか、歯のクリーニングも行います。クリーニングにエアーフローという先端の機器を導入予定です。着色汚れなどを短時間で除去できるようになるので、患者さんの負担軽減にもつながると思います。

地域のデンタルIQの向上をめざし、歯の健康を守る

歯科医師になって良かったと思うのはどんなときですか?

武本修一院長 タケモト歯科5

やはり患者さんが喜んでくれたときですね。以前の勤務先では訪問診療を行っており、患者さんのご家族から感謝の気持ちがつづられたお手紙をいただくこともありました。今でもそれらのお手紙を読むと、仕事の疲れも取れ、「歯科医師になって良かったな」と思います。勤務医時代から、患者さん本人やご家族の気持ちに、親身になり寄り添って診療を行うようにしているので、訪問診療の際にもいろいろな話をして、信頼関係が深まったと感じることが多くありました。日々の診療でもそうですが、患者さんから信頼してもらい、こうして感謝していただけるというのは、やはりやりがいにつながりますね。

こちらでは自由診療にも対応されていますが、自由診療に対する先生のお考えをお聞かせいただけますか?

例えば虫歯治療の場合、保険診療で使用可能な材料での治療だと、治療後に虫歯が再発してしまうことがあります。これは詰め物・かぶせ物をした隙間から菌が入り込み、内側で虫歯が進行してしまうからです。一方、自由診療でセラミック素材などを使うと、治療後10年での虫歯再発がほとんどないといわれており、また歯の色味や形も一人ひとりに合わせて対応できるため、機能面・審美面ともに、より精度の高い治療がめざせます。ただ、自由診療は保険診療と比べて費用がやや高くなってしまうというデメリットもあります。当院では、自由診療はあくまでも選択肢の1つと考え、カウンセリングに時間をかけて患者さんのご希望を丁寧に伺い、ご納得いただいた上で治療を開始するよう心がけています。気になる方はお気軽にご相談ください。

最後に、読者へのメッセージと今後の展望についてお聞かせください。

武本修一院長 タケモト歯科6

ありがたいことに患者さんが増えて初診の予約が取りづらくなっており、地域の皆さんにはご不便をおかけしている状況です。もちろん急な痛みなどあれば対応しますので、ご相談ください。将来的には、この六甲アイランドで暮らす人たちの歯と口の健康への関心・意識、デンタルIQを向上させていけたらと思っています。例えば地域の子どもの虫歯数が統計的に見て少なくなるよう、予防に取り組んでいきたいです。それから、お付き合いの長い患者さんの中には、高齢になって足腰が悪くなったり病気になったりで通院が難しい方もいるので、将来的にはその方たちの訪問診療をしたいと考えています。大きなことはできませんが、この地域で暮らす人の歯の健康寿命をできるだけ延ばし、安心して暮らせるように、日々の診療の中で、予防の大切さなどを丁寧に発信していきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

フッ素塗布(13歳以上)/500円、セラミックインレー/4万5000円

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