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田中 佑典 院長の独自取材記事

田中歯科医院

(神戸市須磨区/板宿駅)

最終更新日:2024/01/15

田中佑典院長 田中歯科医院 main

山陽電鉄本線・神戸市営地下鉄西陣線の板宿駅南出口から徒歩約1分、板宿本通に面したビル3階に「田中歯科医院」がある。80年以上の歴史を持つという歯科医院で、2023年9月に全面リニューアルが実施され、リラックスした雰囲気の空間に生まれ変わった。親しみやすい笑顔が安心感を与える院長の田中佑典(ゆうすけ)先生は、大学病院や京阪神の歯科医院で幅広い診療を経験した後、父である先代に変わって院長に就任した。「人と話すのが好き」で「患者さんとの心が通い合う関係を大切にしたい」という田中院長に、地域の歯科診療にかける思いや、院長が得意とするスポーツマウスガードを使った診療などについて話を聞いた。

(取材日2023年12月22日)

入院患者の診療や訪問診療の経験を積んだ

80年の歴史がある歯科医院と伺っています。

田中佑典院長 田中歯科医院1

曾祖父の代より続いており、私が生まれた頃は祖父が現在の場所で、父が隣の長田区でそれぞれ歯科医院を開業していました。ここには、もともと住居を兼ねた建物があったのですが、震災で使えなくなり、父の歯科医院も被災してしまったので、僕が小学生の頃に現在の場所にビルを建て、祖父と父が一緒に診療を始めたのです。祖父はいつも「大きくなったらお前と一緒に働く」と言っており、ごく自然に歯科医師を志すようになりました。

これまでどのような経験を積んでこられたのですか?

歯学部卒業後は大学病院に勤務しました。歯科と口腔外科を備えた病院で、歯科の教授は摂食・嚥下を専門としておられ、病棟に入院中の疾患を持つ患者さんの診療を担当しました。医科のカンファレンスにも参加し、最初は何を話しているのかさえわからなかったのですが、次第にいろいろなことが理解できるようになり、全身疾患を持つ患者さんに対して歯科医師としてどのようなことを注意すればいいのかを考えられるようになりました。一方の口腔外科では、親知らずの抜歯、口腔がんや口唇口蓋裂の手術などを経験しました。その後は、関西に戻って京阪神の歯科医院に勤務し、病棟での診療経験を生かすべく、特別養護老人ホームや個人宅への訪問診療の経験を積みました。

院内を全面リニューアルされたそうですね。

田中佑典院長 田中歯科医院2

それほど古くなってはいなかったのですが、いかにも医療機関という造りだったので、壁紙の素材にこだわり、木目調の壁紙をふんだんに使って、患者さんに親近感を持ってもらえるような内装にしました。また、奥にあった院長室を大幅に縮小して、滅菌のためのスペースを拡大し、スポーツマウスガードや歯の詰め物、かぶせ物を作製するための技工スペースも確保しました。

患者さんと接する際にどのようなことを心がけていますか?

その方が何を求めて受診されたのかを理解して、現在困っておられることに対してしっかりとした治療を提供することを大切にしています。患者さんの全身の健康状態を把握するように努めているので、服用しておられる薬などについて詳しく尋ねるとともに、全身疾患とお口の中の健康状態の関係などについてもわかりやすくお話しするようにしています。治療については、患者さんが希望される治療を進めながら、現在のお口の中の状態などについての情報を無理のない範囲で提供するように心がけています。「痛いところが治ればそれでいい」という方もおられますが、ご自身の歯とお口の中に興味を持っていただくことが大切だと考えています。

一人ひとりに合わせたマウスガードを作製

スポーツによる口周りの外傷ゼロをめざしているそうですね。

田中佑典院長 田中歯科医院3

僕自身がもともとスポーツ好きで、ラグビー、アメリカンフットボールをはじめ水球や少林寺拳法など、さまざまなコンタクトスポーツの経験があります。目の前で選手の歯が欠けて飛ぶのを見たといった経験もあり、歯科医師としてスポーツに携わることができないかと考えて、自分で勉強したりセミナーに通ったりするようになりました。自分の好きなことなら楽しく取り組めるという思いもあり、勤務した兵庫の歯科医院でスポーツマウスガードの作製を始めたんです。ある時、ラグビーのユースの選手の要望でマウスガードを作ったところ、そのチームの他の選手、さらに他のチーム選手からも依頼が来るようになりました。これまで、アイスホッケー、野球、バスケットボール、ラクロスのほかに、奥歯を噛み締める競輪や重量挙げ、筋力トレーニング用のマウスガードも作製したことがあります。

スポーツマウスガードについて教えてください。

試合や練習の際に装着していただくことで、コンタクトスポーツなどの衝撃から歯を守ったり、プレー中に力が入る際の噛みしめから歯を守ったりするするために有用です。虫歯や歯周病など歯に何らかの問題があると、奥歯を噛みしめることができませんが、マウスガードを装着しているとしっかり噛みしめることが望め、脳震とうの予防やパフォーマンスアップにもつながります。既製品の安価なマウスガードを使っておられる方も少なくありませんが、当院では、噛み合わせはもちろん、スポーツの種類やポジション、プレースタイルに合わせて作製します。これまで既製品を使っておられた方にも当院で作製したマウスガードを使ってもらい「こんなにも違うのか」「呼吸や会話がしやすい」と喜んでいただけたら、とてもやりがいを感じます。

即日セラミック治療にも力を入れておられます。

田中佑典院長 田中歯科医院4

口腔内スキャナーを使って歯型を採り、コンピューター上で詰め物やかぶせ物を設計し、そのデータをもとに、コンピューター制御の機械でその日のうちに作製可能です。歯科用のプラスチックにセラミックを混ぜた保険適用の素材のほか、オールセラミック、光の透過性により優れたセラミック、強度に優れたジルコニアなどの素材を、患者さんのご要望と治療の部位に合わせて選択します。セラミックは見た目の自然さだけでなく、汚れがつきにくく、治療した部分から再び虫歯になる二次う歯のリスクが少ないのが大きなメリットですね。金属アレルギーの心配がなく、歯茎の黒ずみなどが見られないのも特徴です。自費診療になるため出費を気にされる方は多いのですが、結果的に虫歯の再発などにかかる治療費を抑えることも望めるので、長い目で見ると経済的でしょう。

患者に寄り添い、治療期間や痛みに配慮した治療を

治療の際の痛みが苦手という人が少なくありません。

田中佑典院長 田中歯科医院5

問診票に「痛みが苦手」などと書いておられる患者さんに対しては、痛みについてきちんと配慮することはもちろん、なぜ痛むのかなど詳しく説明してから治療を開始します。また、患者さんに鏡を持ってもらい、治療中のお口の中の様子をご覧いただくことを提案するようにもしています。治療の様子を見ていただくことで、「何をされるかわからない」「いつ痛みが発生するのかわからない」といった不安が軽減されるのではないでしょうか。

患者さんの不安軽減にスタッフさんが果たす役割も大きいと思います。

患者さんに対して失礼がなく、笑顔で接してくれるなら、スタッフに対して特に「これをしてほしい」といったことは求めていません。現在のスタッフは、こちらが要望することに対してはみんなきちっと仕事をしてくれますし、スタッフが明るく接してくれることで、院内の雰囲気も良くなると考えています。

今後の展望を聞かせてください。

田中佑典院長 田中歯科医院6

将来的には、スポーツマウスガードの作製などスポーツ歯科に集中できる日を設けたいと考えています。さらに、知識と技術を充実させて、チームドクターとしてスポーツを楽しむ人たちをサポートできるようになりたいですね。訪問診療についても、僕自身が大好きなのでぜひやりたいと思っています。苦労は多いのですが、お口の健康と全身の健康はつながっていると考えられる面もあるので、お口の中の状態の改善を図ることで、患者さんやご家族から感謝していただけたらとても励みになります。とはいえ、昼休みや特定の曜日の午後をあてるといった方法では、満足できる訪問診療の提供は難しいと思います。しっかりとした訪問診療を提供できる状況になるまでは、歯科医院での診療とスポーツ歯科に集中していきます。

読者や地域の方にメッセージをお願いします。

虫歯や歯周病、入れ歯の悩みなど、お口の中やお口周りで不安なこと、気になることがあれば、気軽にご相談にいらしてください。また、このエリアのスポーツをする方のお口の外傷をゼロにすることを目標に掲げ、さまざまなスポーツのマウスガード作製に対応しておりますので、種目を問わずご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

スポーツマウスガード/8800円~、オールセラミック/5万5000円~、ジルコニア/8万8000円~
詳しくは医院ホームページをご確認ください

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