全国のドクター9,265人の想いを取材
クリニック・病院 161,206件の情報を掲載(2020年9月21日現在)

  1. TOP
  2. 兵庫県
  3. 神戸市須磨区
  4. 名谷駅
  5. 定政歯科医院
  6. 定政 規夫 院長

定政 規夫 院長の独自取材記事

定政歯科医院

(神戸市須磨区/名谷駅)

最終更新日:2019/08/28

125272 %e5%ae%9a%e6%94%bf%e6%ad%af%e7%a7%91%e5%8c%bb%e9%99%a2

三宮から神戸市営地下鉄西神・山手線で約20分。名谷駅前のビルで、40年もの長きにわたって地域密着型の診療を続けているのが「定政歯科医院」。診療スペースに入れば、広い窓から商業施設の屋根瓦や山麓などのパノラマが一望できる。「うちの一番の自慢は、何といってもこの景色ですから」と、笑顔でジョークを飛ばすのは、院長の定政規夫先生。開業当初から座位診療システムを導入し、その後もさまざまな分野の研鑽を積みながら独自の歯科医療を展開。現在は須磨区歯科医師会の会長を務めるという、70歳を過ぎてますますアグレッシブな定政院長に、自身の歯科診療のコンセプトやその方法論、長女である洋美副院長のことなど、ざっくばらんに語ってもらった。
(取材日2019年4月16日)

地域の人と、ともに年を重ねて40年

ずいぶん長くこの地で歯科医院をやっておられますね。

1

今年でちょうど40周年になります。父も歯科医師で、長田区にある自宅を兼ねた小さな歯科診療所で長く開業医を続けていたのですが、晩年は病気で半分寝込むようになり、1年間ほど私が代わって診療を行っていました。ここでこのまま人生を過ごすのもどうかと思っていたところ、ちょうどこのビルができるという話があり、そのオープンと同時に歯科医院として入らせてもらったのがそもそもの始まりです。条件としてこだわったのは、駅前であること、自宅と歯科医院を分けることの2点です。以前に勤めていた歯科医院は立派な先生がやっている良いところでしたが、駅から少し遠いせいでスタッフを集めるのに苦労をされていました。そうした先輩方の苦労を教訓にさせていただきました。

40年の間に患者層はどのように変化しましたか?

昭和の時代は須磨ニュータウンが開発されていた頃で、ちょうど北摂にある千里ニュータウンのような状況でした。どんどん人口が増えて、とにかく子どもが多かったですね。朝から晩まで子ども相手で、開業後しばらくは入れ歯なんて作ったことがありませんでした。それが今では朝から晩までご高齢の患者さんばかりになり、それに合わせて診療の形態も様変わりしてきたという感じです。あの頃のお子さんはもう40代や50代の立派な大人ですし、20歳だった方は還暦ですからね。まさに時代とともに40年間、一緒に年を重ねてきたという実感があります。ただ近年は、若いファミリー層も結構増えてきたようですね。

開業当時のレイアウトを今も踏襲されているとか。

2

アメリカから来日された先生の提唱する、院内レイアウトなども含む総合的な歯科診療システムがあります。そのレイアウトを見た時に、自分もこんなイメージの歯科診療所を造りたいと思いました。患者さんが診療台、歯科医師が椅子に座って行う座位診療を筆頭に、ツールの収納や院内のレイアウト、予約や診療時間までがシステム化されていて、当時はそれが斬新といいますか、非常におしゃれで格好良いと思ったわけです。その頃から予防に重点を置いて歯科衛生士を入れていましたが、今は複数の歯科衛生士が満足な仕事ができるように、厳密にいえば開業時のレイアウトとは多少違っています。

総合的な検査・診断でベストな治療をめざす

ここでの歯科診療のコンセプトを教えてください。

3

日常生活に支障を来たさない範囲で快適な食生活を維持することが大きなテーマです。例えば80歳の患者さんであれば、きれいなセラミックの歯を入れることよりも、その方がいかにおいしく食事ができるかが最優先です。そのためには、常にお口の中全体を診る視点がポイントとなります。当然、重点を置くべきは予防で、誰もが考えることですが、口腔内をきれいにして虫歯や歯周病のないお口にすることが歯科の第一歩であり目標でもありますね。

院長は研究会などでさまざまな研鑽を積んでおられるそうですね。

昔は「とにかくブラッシングしなさい」と患者さんを指導していたのですが、ある方から「先生、一生懸命に磨いているのに虫歯になるのはなぜですか?」と聞かれ、返答に困ったことがあります。それから虫歯のことを学問として学び、虫歯のリスク要因を知るために講演会へ足を運び、研究会などに入って勉強しました。歯周病もそうですが、データ集めや検査を徹底的に行って、その変化を根拠にした治療を進めていくというのが私の基本的な方針です。また、虫歯や歯周病のリスク要因について患者さんに伝えるのは、歯科衛生士の重要な仕事の一つだと考えています。

床矯正という治療を行っているそうですが、これはどのようなものですか。

床矯正というのは顎を広げるための矯正方法で、基本的には子どものうちに行うものです。私は小学校の学校歯科医をしているのでよくわかりますが、最近の子どもは顎が小さくなっている傾向があり、そのせいか歯並びの悪い児童も目立ちます。以前は歯を抜いて残りを並べる抜歯矯正が主流でした。しかし、子どものうちに顎を大きくしておけば、抜歯しなくても歯並びのでこぼこを整えることをめざせますから、もっと早く知ってやってあげれば良かったとつくづく思います。もちろん、すべての人にできるとは限りませんが、お子さんの歯並びを気にされるご両親も多いことですから、興味があれば一度ご相談いただければと思います。

開業当時と比べて、先生のお気持ちにも変化はありますか?

4

若い頃に比べると、私もずいぶん丸くなったと思いますね。お年寄りが増えてきた頃、最初はその歩行ペースに気が急く思いがしていたんです。今では、診察室をゆっくりと出入りされるのをじっと見守っていられるようになりました。あと、当たり前のことですが、お子さんを怒鳴りつけるようなこともありません。縛りつけてでも治そうという時代もありましたからね。それが患者さんのためであったとしても、今はちょっと違うでしょう。ある程度、それ以上は悪くならないような状態にしておいて、メンテナンスしていきながら患者さんと一緒にゴールをめざしていく。これからの時代は、そういう歯科治療が望まれているのだと思います。

医学の世界に課題が尽きることはない

副院長は長女の洋美先生が担当されていますね。

5

娘は私と同じ大阪歯科大学を卒業後、しばらくは大学の高齢者講座に残って勉強を続けていました。父親としては、何が何でも歯科医師になってほしいと望んでいたわけではありませんが、今は女性が活躍できる時代ですし、良い選択だったのかもしれません。長男ともども歯科医師になってくれて、そこは「親の背中を見て育った」と胸を張って言いたいですね(笑)。ここで一緒に診療をやろうと彼女にアプローチしたのは私のほうです。本当によく頑張ってくれていますから、私がいなくなってもここは回っていくだろうと思います。それは大切なポイントで、いくら親子とはいえ、父親が何をどういう考えでやっていたのか、それがわかっていないようなら任せられませんからね。

休日はどのように過ごしていますか?

私は結構な怠け者で、家にいれば朝から晩までパジャマ姿で過ごしてしまいます。だから逆になるべく外へ出かけて体を動かそうと、休日はトレーニングジムに通っています。ゴルフも少しやりますし、以前はテニススクールにも通っていました。私、髪の毛が黒いせいで意外に若く見えるらしいのですが、やはりなるべく健康をキープして、生涯自力で歩いていたいというのが老後のささやかな願いです。ちなみに、基本的に夫婦は別行動ですね。妻は妻で、安いツアーを見つけて友人たちと旅行を楽しんでいますから、それはどうぞご自由にという感じです(笑)。

最後に、今後に向けた課題などがあれば教えてください。

6

口腔管理で一番大切なのは規則正しい食生活で、それさえ実践していれば、特に若い方に関しては大きなトラブルには至らないものだと私は考えています。しかし、歯があったらあったで、折損や摩耗など、歯があるがゆえのトラブルが待ち受けています。一つを克服すれば、また次に何かがある。その時代には気づかなかった問題に、新たに直面していかねばなりません。「医学」というのはそういうものだと思います。そういう意味では、私たちの仕事がなくなることは決してないわけです。いかにして理想的な口腔内をつくりあげるか。いかにして健康な人生を送ってもらえるか。そうした広い視野での歯科診療こそが永遠の課題だと考えています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正治療/基本検査 3万円~、一装置6万円~(2つ目から半額)、一回の診療3000円
※すべて税別

Access