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山本 一郎 院長、山本 直 先生の独自取材記事

山本歯科医院矯正歯科クリニック

(西宮市/仁川駅)

最終更新日:2022/04/15

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阪急今津線仁川駅から徒歩約2分。仁川沿いの白とブルーの2棟の4階建てが「山本歯科医院矯正歯科クリニック」だ。2階の受付までエレベーターを利用でき、8台分の駐車場が用意されているので車でも快適にアクセスできる。30年を超える歴史を持ち、子どもから高齢者まで幅広い年齢層の患者が受診。虫歯や歯周病、矯正のほか口唇・口蓋裂治療に力を入れ、さまざまな診療科の医師や言語聴覚士と連携して「食べる」「話す」という口の機能を引き出すための治療や訓練を実践している。同院の特色ある取り組みや、歯科診療にかける思いなどについて、山本院長と三男で後継者でもある山本直(なお)先生に語ってもらった。

(取材日2021年12月1日)

納得・満足につながる診療の提供をめざす

直先生が歯科医師になられたのは院長の影響ですか。

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【直先生】父親がどんなことに取り組んでいるのか興味があり、一緒に診療してみたいという思いもあって、週に1度こちらで診療するようになりました。話をしたり、歌を歌ったりするのが好きなので、言語や発声について取り組んでいる部分に惹かれました。父が仕事のことを楽しそうに話してくれたことも大きいですね。大学でも口唇・口蓋裂については学びましたが、言語や発声にまで踏み込んで学ぶことはできなくて。父親が取り組んでいなければきっと知ることはなかったと思います。

患者さんと接する際はどのようなことを心がけておられますか。

【直先生】説得力のある説明が大切だと思っています。自分でも気づかないうちに専門用語を使っていることもあるので、わかりやすく、納得していただける説明をめざしています。治療の際には一人よがりにならないように、父や周囲の人に意見を求めるようにしています。同じ年代の人でも考え方が少しずつ違い、「なるほど、そんな考え方もあるのか」と新鮮な発見に出会うこともあります。
【山本院長】患者さんに満足していただくためには、診療方針に納得していただくことが必要なので、わかりやすい説明は大事ですね。僕はこれまで治療に前のめりになる傾向があり、少ない回数で診療を終えるようにしていました。患者さんは「山本先生のところなら早く治してもらえる」と感じておられると思います。しかし、それだけでは満足していただけません。わかりやすく、簡潔に、しかも患者さんが希望をなくさないように説明しなければなりません。

診療ポリシーを教えてください。

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【直先生】患者さんが何を求めておられるのかをくみ取るようにしています。歯科医師が良いと思う診療が、その患者さんにとって必ずしも良いとは限りません。もちろん、歯科医師として「こうすべき」と判断して、必要な治療を行う場合はあります。しかし、そうしたケース以外では、これまでの治療経験などからある程度決まった手順ができあがっています。そうした経験やセオリーだけに頼るのではなく、患者さんの気持ちに寄り添うことが目標です。
【山本院長】患者さんが「来て良かった」と思っていただける診療が大切だと、年齢を重ねて感じるようになりました。治療で痛みを感じたり、指導が厳しかったりすることがあっても、それでも帰るときに「また来よう」と思っていただけることが目標です。指導の際は結構シビアに行うのですが、これからは頑張っている患者さんを褒められる歯科医師でありたいですね。

口の持つ「食べる」「話す」機能の改善に注力

口唇・口蓋裂の治療に取り組むようになった理由を教えてください。

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【山本院長】恩師と出会い、口唇・口蓋裂のある人で言葉がうまく話せず買い物も思うようにできない人がいるという事実を知ったからです。日本人の有病率は、新生児のおよそ500人に1人ともいわれています。ある程度の規模の学校なら、口唇・口蓋裂のお子さんが1人くらいはいるでしょう。意外に思われるかもしれませんが、それは、人知れず悩んでおられる方、自分の病気について正しい情報を手に入れることができない方が多いからと言えるかもしれません。以前、60代半ばの女性が「私は何という病気なのでしょう」と受診されたことがあります。これまでさまざまな医療機関を受診したものの、はっきりとした診断がされなかったそうですが、調べたところ外見からは判断が難しい粘膜下口蓋裂でした。

治療について教えてください。

【山本院長】口唇裂・口蓋裂のある子が出生されると病院のNICUから哺乳援助の依頼の連絡が入り、ホッツ床(哺乳床)を作製し、新生児をサポートします。しっかりと治療を進めるためには、耳咽喉鼻科、小児科、形成外科など他の診療科のドクターとも連携する必要があります。当院の場合は、口唇・口蓋裂のことをよく理解したドクターと連携しています。さらに言語聴覚士が常駐し、それぞれのスペシャリストが協力し合いながら治療や発声のための訓練を進めます。口唇・口蓋裂のケースだけでなく、有病者の方の治療には多職種の先生方との連携を重視しています。

治療で重視されているポイントは?

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【山本院長】その方の発達スピードに合わせた治療を行うこと。そして、会話や食事を楽しめるように、患者さんの持っておられる、食べる、話すという口の大切な機能を生かすことです。口からしっかりと食事が取れれば、友人と会食を楽しむこともできるでしょう。食事を楽しみながら会話をすることで気持ちも明るくなると思います。しかし、それができないと毎日耐えて暮らさなければなりません。当院では、口唇・口蓋裂だけでなく、鼻や喉、顎のトラブルや摂食・嚥下障害、口腔がんの術後のケアまで幅広く診ています。
【直先生】コミュニケーションにおいて話すことはウェイトが高いですね。大学時代、ボランティアで口唇・口蓋裂の子どもたちに接した経験があります。声をうまく出せないので会話がおっくうになり、人と話さないので自分の内側にこもってしまっていたことを覚えています。就職の際などもうまく考えが伝えられず、悪循環に陥っていましたね。

イベントも実施されていたそうですね。

【山本院長】この20年間ほど、同じ志を持つ人と協力し、口唇・口蓋裂のお子さんと保護者の方を集めて六甲山でキャンプを開催してきました。当院で困っている人を広く救い上げるのは難しいので、医療施設ではないところでやろうと思ったからです。多い時には150人くらい集まり、「あのキャンプは良かった」と言ってくださる方もおられます。参加するまで口唇・口蓋裂で悩んでいるのは自分たちだけだと思っていたという方もおられます。同じ悩みを持つ方と会い、交流することは障害のある人にとって大きな安心感につながるのです。新型コロナウイルスの影響で過去2年は開催できなかったので、来年こそはと考えています。

お互いの個性を生かして患者をサポート

直先生から見て院長はどんな先生ですか。

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【直先生】芯がしっかりと確立していて、頼りがいがある歯科医師だと思います。僕とはまったくタイプが違うので、お互いに補い合えると思います。とりわけ、信頼できる歯科医師に診療を任せたいという患者さんは、安心して治療を受けていただけるのではないでしょうか。そうした部分は僕にはまだないし、この先経験を重ねても父のようなタイプの歯科医師にはなれないと思います。
【山本院長】直先生は優しい人だと思います。少し優しすぎるところがあるのは、歯科医師として少々問題かもしれませんが(笑)。

今後の展望について聞かせてください。

【山本院長】他の歯科クリニックにかかるので紹介状を書いてほしいという患者さんに対して、以前はこんなに一生懸命やってきたのに思うことがありました。しかし今は、言いづらいことを伝えてくださるのだなと思えるようになり、ありがたいと感じられるようになりました。多くの方は何も言わずに転院されますからね。そうした経験を今後に生かせるかどうかはわかりませんが、患者さんから学ばせていただくことはたくさんあると考えています。

読者にメッセージをお願いします。

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【山本院長】口の主な機能は食べることと話すことです。この大切な働きをきちんと機能させるために、新生児から高齢の方まで治療や訓練を提供しています。口唇・口蓋裂は、さまざまな歯科診療の分野や他の診療科に関わる症例ですが、当院では医師や言語聴覚士などと連携して対応します。悩んでおられる方は、ぜひお問い合わせください。
【直先生】歯科医療の技術は日々進歩しています。そうした変化にしっかりと対応して、先進的な歯科診療を提供していこうと考えています。どんなことでも気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正(一期)/30万円~、矯正(二期)/50万円~

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