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高田 憲太朗 副院長の独自取材記事

高田歯科

(宍粟市/播磨新宮駅)

最終更新日:2022/10/24

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山々の緑と揖保川の清流に恵まれた宍粟市。市の中心部を走る県道53号線沿いにあるのが「高田歯科」だ。40年近くこの場所で歯科診療を続け、数年前には初代である父から息子の高田憲太朗先生が継承。衛生面への配慮が行き届いた明るく居心地の良い院内には、マイクロスコープなど先進の医療機器が導入され、精度の高い歯科治療を追求している。痛みや症状の再発を防ぎ、機能面でのメリットが大きい治療を行うために、各種自由診療も取り扱う。また高田先生は、「予防歯科や定期検診の重要性を1人でも多くの方に知ってもらって、地域の口腔環境の向上をめざしたい」と未来を見据える。完全予約制で時間を確保して詳しい説明を行うという診療の流れや、高田先生の歯科診療への思いをじっくりと聞いた。

(取材日2022年3月9日)

完全予約制で一人ひとりの患者と丁寧に向き合う

最初に、こちらの歴史をご紹介ください。

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38年前、父が地元へ戻り開業したのが当院です。私もその背中を見て育ち、早くから父のような歯科医師になりたいと思ってきました。その目標どおり大阪歯科大学へ進み、卒業後は附属病院での初期研修を経て枚方市内にある歯周病専門の小北歯科で6年ほど勤務。根管治療などの歯内療法や、歯周病の診療に力を入れました。その後、2013年に退職してこちらへ戻り診療を始め、2019年には父から高田歯科を引き継ぎました。父は現在も診療を続けているため、2人で診療をしていますよ。

では、現在の診療の様子を教えていただけますか?

この辺りは宍粟市の中心部ですので、市内各所から患者さんが来られます。患者さんの年齢は子どもから高齢者まで幅広いですね。お年寄りも多いのですが、都市部と違って1家庭あたりのお子さんが多い。ただ、高校卒業後は市外へ出てしまう子が少なくありません。患者さんの多くは、歯や歯茎の痛みで受診されます。最初は虫歯の治療を優先し、そこから歯周病の治療やケア、予防歯科へとつなげていきます。中でも定期的なメンテナンスには力を入れていて、厚生労働省が定めた「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所(か強診)」という施設基準も満たしています。それから私の専門が歯内療法ですので、必要に応じて根管治療、つまり歯の根の深い部分を診る専門的な治療もできます。これらの治療やケアをきちんと行いたいので、当院では原則として完全予約制にしています。

完全予約制のメリットはどのような点でしょうか。

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何よりも、患者さんをお待たせしないことですね。特に定期検診やメンテナンスで通院されている方は、痛みのようにすぐ治療が必要な自覚症状がないのに待つのは嫌だと思います。わざわざ時間をつくって通院される方の時間的な負担を、できるだけ軽減したいのです。また初診時のカウンセリングや診査・検査、あるいは自由診療のご提案などは、時間をかけて丁寧に説明やご相談を行います。時間がなくこちらが焦ってしまうと、説明や処置がおろそかになりがちですし、患者さんも質問しにくい雰囲気になるでしょう? 時間と気持ちに余裕を持って、落ち着いてじっくりと、根気よくお話ししたいのですね。お一人お一人の患者さんを大事にするためにも、完全予約制にしています。なお、予約のない患者さんの急な症状に対しては、予約患者さんを優先しながら症状に応じて合間で対応させていただきます。

先進機器や自由診療も導入し治療の成果を追求

診療の流れを教えてください。

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痛みなどの症状があればまず状態を確認し、必要があれば応急処置を、そうでなければ空き状況を見ながら先にメンテナンスをしたり次回の予約を取ったりします。強い症状がなければ事前に予約を取っていただき、初診時にはお話をお聞きして症状を確認し、口腔内全体の診査や歯周病の検査、さらにエックス線や口腔内写真などの画像検査も行った上で、治療計画をご提案します。治療計画では保険診療を中心に必要があれば自由診療のご説明も行って、患者さんとどのような治療を行えばよいか相談します。自由診療に関して、私は機能面におけるメリットを重視しており、器具の違いや処置の詳細な費用までお伝えしています。そして患者さんのご了承が得られたら、具体的な治療を始めます。治療の際には常時2.5倍の拡大鏡を使って患部を慎重に確認し、見落としのない的確な治療が短時間でできるよう心がけています。

予防歯科に力を入れているそうですね。

この近辺では、普段から定期的に通院してケアや検診を行う「予防歯科」がまだまだ浸透していません。特に、私と同世代である働き盛り世代、子育て世代、さらにそれ以上の世代では、痛みが出てから受診される患者さんが大半です。でも、痛くなってから受診して治療するのは、いわば「昭和の歯科治療」。ご自身の歯をできるだけ長く使い続けるためには、日頃から虫歯や歯周病の予防が欠かせないですし、実際に良い成果が期待できますので、予防歯科の普及に注力しています。定期的な通院は面倒かもしれませんが、当院では完全予約制で待ち時間をほぼなくしています。また歯石を取るスケーラーにはパウダーとジェットスプレーで汚れを落とすタイプの機器も導入して、痛みが少なく美しい仕上がりをめざしています。

先生のご専門である根管治療について、少し詳しく教えてください。

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根管治療では、口腔内の清潔を保ちながら、歯の根っこ(根管)の奥深くまで進行した虫歯を治療します。非常に狭く奥深い部分の治療になるので、マイクロスコープを使って患部を拡大し、熟練した技術による処置が必要ですし、再感染を起こさないような対策も必要です。保険診療でも治療はできますが、自由診療では口腔内の細菌が患部に入り込まないようラバーダムという特殊なシートを使ったり、また患部を清掃するファイルという細いブラシのような器具も、1回ごとに変更します。根管治療では、再発を防ぐために1回目の処置を高いレベルで行うことが非常に大事ですが、今お話ししたような器具や装置は当院では自由診療で提供しておりますが、これらを使うことでより良い結果につなげられます。再発するとその後は症状を繰り返す可能性が高まってしまうので、初回の根管治療では、自由診療のメリットや費用も詳細にご説明しています。

歯の健康は自身でコントロールできる時代に

日々の診療の中で、患者さんにぜひ伝えたいと思うことはありますか。

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今の時代、虫歯や歯周病は普段からの適切なケアと検診で予防できるようになりました。そうなると、特に若い世代にとって、歯の健康管理は「自己責任」であるとさえいえるのですね。ただし気になるのは、幼少期には親御さんに連れられて定期検診に来ていた子が、中学校進学と同時に来なくなってしまうこと。部活や塾で忙しくなりますが、親御さんが責任を持って声をかけ、時間をつくって予防歯科を続けさせてほしいですし、大学進学などで実家を離れるまでに定期検診の習慣を身につけてほしいと願っています。

予防歯科では、スタッフさんの担当業務が非常に多いと思います。

予防歯科において、歯科医師は計画を立てる指揮者のような役割で、専門的なクリーニングやブラッシングのチェックなど、実際の処置は主に歯科衛生士が担当します。ありがたいことに今のスタッフは自ら考えてよく動いてくれる人ばかりで、非常に信頼しています。ですのでスタッフは大事にしたいと思っていますし、実際に産休などで一時的に休むスタッフがいれば、診療日や診療時間を短縮しながら対応して復帰を待つようにしています。質の高い治療を患者さんに届けるためにも、スタッフとはこれからも力を合わせて診療に向き合っていきたいですね。

最後に、今後の展望と地域の皆さんへのメッセージをお願いします。

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地域に予防歯科をもっと広めたいですね。症状がないのに定期的に通院する、という点がハードルになるかもしれませんが、当院は待ち時間がなくまたほぼ時間どおりに終わりますので、予約の前後に他の予定を入れていただいても大丈夫です。また定期検診をしていると、虫歯も早期に発見しやすいので、1回の処置で治療までできることも。歯の治療に費やす時間においても、予防歯科はメリットがあると思います。さらに急な痛みによる緊急処置や、根管治療のような難易度の高い治療は、歯科医師としてはやりがいもありますが、患者さんは受けないに越したことはない。当院では予防や歯科治療に関する詳しい情報をSNSなどでも発信していますので、そちらも参考にしていただき、お口の健康をご自身でも管理してほしいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

根管治療(1根管):9万3500円(かぶせ物を含めた料金)、オールセラミック:11万円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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