湯浅 慶一郎 院長の独自取材記事
湯浅デンタルクリニック
(世田谷区/用賀駅)
最終更新日:2026/09/14
穏やかでユーモアあふれる湯浅慶一郎先生が院長を務める「湯浅デンタルクリニック」。湯浅院長は日本歯科専門医機構認定歯周病専門医、日本歯科専門医機構認定補綴歯科専門医の資格を持ち、それぞれの専門的な知識と経験を生かして幅広い症例に対応できることが大きな強みだ。開業当初から「じっくり着実に」という考えを大切に、問診や治療にしっかり時間をかけている。特に、歯周病の重度患者においては2回に分けて検査を行い、コンサルテーションを行い、患者の意思を尊重しながら治療を進める。歯周病予防にもつなげるため定期メンテナンスに注力。さらに、新たに管理栄養士をスタッフとして迎え、栄養指導を任せるなど、新たな取り組みも行っている。今回は、変わらぬ理念や進化した部分を中心に話を聞いた。
(取材日2026年8月13日)
歯周病で悩む患者に寄り添いたい
前回の取材から10年以上たちました。街の印象は変わりましたか?

開業当初は用賀の街のことをほとんど知らなかったのですが、今ではとても魅力的な街だと感じています。スタッフからも「患者さんはすてきな方が多い」とよく聞きますね。当院には大人の患者さんが多く、80代、90代の方もいらっしゃいます。スポーツジムに通われるなど健康への意識が高く、背筋もしゃんと伸びていて、ご自身で健康を維持されている姿にはいつも感心させられます。そうした方々は歯もしっかり残っていることが多く、より口元を美しく見せたいといった審美的なご希望で来院される方もいらっしゃいます。
患者さんの主訴についてお聞かせください。
健康意識が高い方も多いので、定期メンテナンスで来院される方は多いですね。また、歯周病に関するご相談も多く、特に初診では抜歯の診断を受けた方からのセカンドオピニオンが目立ちます。数年前にホームページを刷新したことで、歯周病専門医であることがより伝わるようになったようで、ご相談いただく機会も増えました。当院を受診される方は重度の歯周病のケースが大半で、最近は30代でも進行した歯周病の方が多い傾向にあります。ブラッシングがおろそかだったり、咬合の問題だったりなどさまざまな原因が考えられますが、小さい頃から歯科医院で定期的なケアを受ける機会が少なかったことも一因かもしれません。最後の砦のように当院を頼って来てくださることも多く、その期待に応えられるよう日々診療に取り組んでいます。
重度の歯周病の患者さんには、どのような治療を行うのですか?

まずは検査を2回に分けて行い、その結果をもとに治療計画を立てます。その後、患者さんへコンサルテーションを行い、おおよそ1時間ほどかけて丁寧にご説明しています。重度の歯周病の場合は抜歯をご提案することもありますが、もちろん患者さんの意志を大切にしています。すぐには決断できないという方も少なくありませんので、そのような場合には改めてお話しする機会としてセカンドコンサルテーションを行います。僕自身、歯周病治療をはじめ、補綴についても研鑽を積んできました。そのため、お口全体を見据えた総合的な歯科治療をご提案することができます。歯周病に限らず、お口のことで気になることがあれば、ぜひ気軽にご相談いただきたいですね。
開業当初からの理念を大切に、進化を続ける
設備面でアップデートされた部分を教えてください。

設備面ではCTを導入したほか、メインのユニットや歯科衛生士が使用するユニットも新しくしました。また、すべての診療室の壁に鉛を入れていることも当院の特徴の一つです。これにより、どの部屋でもエックス線撮影ができます。実は、こうした設備は開業当初から実現したいと考えていたものでした。現在はマイクロスコープを2台導入していますが、より精密な診療やメンテナンスに役立つため、歯科衛生士用の導入も検討しています。また、各診療室はゆとりのある広さを確保しました。僕たちにとっても診療しやすく、患者さんにもリラックスして治療を受けていただける空間になっているのではないかと思います。
先生の理念で変わった部分はありますか?
理念については今も変わらず、「じっくり着実に」を大切にしています。患者さん一人ひとりと向き合い、お話を丁寧に伺いながら、時間をかけて着実な診療・治療を心がけています。そのため、お一人あたり60〜90分ほど時間を確保して診療を行っており、一日に多くの患者さんを診ることはできません。それでも、安心して委ねてくださるとうれしいです。治療を通して患者さんの不安を取り除くことが第一ではありますが、僕自身も歯科治療がとても好きなんです。その日の治療で納得のいく治療ができると、歯科医師として大きなやりがいを感じます。また、長く通ってくださる患者さんとは、治療を重ねる中で信頼関係が築かれていきます。お話をするのが楽しみになることもあり、そうしたつながりもこの仕事の魅力の一つだと感じています。
スタッフとは、どのようにコミュニケーションを取っていますか?

現在は、歯科衛生士と管理栄養士の2名のスタッフとともに運営しています。少人数なので、コミュニケーションは取りやすいですが、毎日の朝礼と終礼を欠かさず行っています。朝礼では、1日の流れを共有し、「この患者さんにはこうした治療を行うので準備をお願いします」「この点に気を配ってください」といったことを伝えています。事前に情報を共有しておくことで、スタッフも安心して診療に臨めると思うので、大切にしている時間ですね。終礼では、その日に行った治療内容の振り返りや、予約内容の確認を行っています。患者さんにスムーズに受診していただくためにも、予約に間違いがないかを含め、一つ一つ丁寧に確認するよう心がけています。
歯科衛生士、管理栄養士との連携も光る
スタッフに管理栄養士を採用しているのですね。

はい。栄養指導は内科などで行うことが多いですが、定期的に通う歯科医院でも気軽に食習慣の改善へのサポートができたらと思い、始めました。管理栄養士を採用したのをきっかけに、栄養指導用の問診票も作り、患者さんにお渡ししています。スタッフは患者さんとのコミュニケーションがとても上手なので、診療の合間の会話から、生活習慣や食習慣について自然にお話を伺っています。歯周病が治りにくい方は食事が原因であることも多いので、日常の食事についてアドバイスを行っています。また、術後の食事についてのサポートも管理栄養士に担当してもらっています。お口の健康はもちろん、病気になりにくい体づくりにもつながればうれしいですね。ホームページでも掲げている「健口」にもつながると思います。
予防やメンテナンスにはどのように力を入れていますか。
当院では患者さんの状態にもよりますが、基本的には2~3ヵ月に1回のメンテナンスをお勧めしています。ほかの歯科医院と比べるとやや短い間隔かもしれませんが。定期的にお口の状態を確認することで、健康維持につなげていただきたいと考えているからです。ブラッシングに不安がある方の中には、毎月来院される方もいらっしゃいますよ。メンテナンスは歯科衛生士が担当していますが、僕と同様に「じっくり着実に」を大切にしているため、一人ひとりにしっかり時間をかけて対応しています。メンテナンスの際には、まず歯磨きの状態を確認します。また、普段お使いの歯ブラシを持参していただき、お口の状態に合っているかどうかを確認することもあります。患者さんとコミュニケーションを取りながら進めているので、安心して通っていただけているのではないかと思います。
最後に、今後の展望について教えてください。

大きな目標を掲げているわけではないのですが、歯科医師として、もっと自分の臨床レベルを高めていきたいと思っています。まだまだ学ぶべきことは多いと感じていますし、今後も研鑽を続けていきたいですね。昨年はハワイで行われた実習にも参加しました。学びの機会があればどんどん吸収していきたいです。ご予約の際にその旨をご説明したうえで来院してくださる患者さんに対しては、僕の理念である「じっくり着実に」を大切にしながら、丁寧に向き合って治療を行っています。プライベートでは、患者さんから良い刺激を受けてスポーツジムに入会しました。健康を維持することの大切さを改めて感じていますので、自分自身も継続して体を動かしながら健康管理に努めていきたいと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とは補綴治療/セラミックインレー:13万2000円~ ※症例により異なりますので、詳しくはクリニックへお問い合わせください

