名倉 重良 院長、名倉 佑紀 副院長の独自取材記事
名倉歯科医院
(天理市/櫟本駅)
最終更新日:2026/09/25
天理市櫟本町の「名倉歯科医院」は、1980年の開院以来、長く地域に根差し、親しまれてきた歯科医院だ。2026年2月に現在の場所に移転し、新築のきれいな建物が目を引く。櫟本駅から徒歩1分と交通アクセスも良い。名倉重良院長と娘の名倉佑紀副院長が、2人体制で日々の診療に取り組んでいる。一般歯科、小児歯科、矯正歯科に対応し、虫歯、歯周病、噛み合わせを考慮した詰め物・かぶせ物治療に力を注ぐ。患者とのコミュニケーションを大切にしており、診療室と受付で計2回のわかりやすい説明を行うのも特徴。父と娘、スタッフのチームワークの良さが、同院の温かでリラックスした雰囲気をつくっているようだ。
(取材日2026年8月12日)
父から娘へ。地域医療への真摯な思いを継いでいく
まずはお二人のプロフィールからお聞かせください。

【重良院長】1978年に大阪歯科大学を卒業し、大阪市中央区の「河野歯科医院」に勤務した後、1980年に天理市櫟本町内に開院しました。私たちが若い頃は、独立開院するのが結構早い時代で、開院当時は歯科医院ラッシュのような状況でした。現在の場所には2026年2月に移転しました。
【佑紀副院長】私は父と同じ大学を卒業し、しばらく大学病院に在籍しました。その後、小児歯科や歯周病の専門歯科医院に勤務し、さらに歯周病治療の専門知識を深めました。その頃から週に1〜3回は当院に来て診療していました。ほかのクリニックでも修行しながら、少しずつ勤務日を増やし、完全にこちらの勤務になったのは2025年の4月からです。
歯科医師をめざしたきっかけは何だったのですか?
【重良院長】実家は自営業でしたが、私は何か別の仕事をしようと考えていました。高校生活の終盤には、自分で何かしたいと思うようになりました。いろいろ考えた末、歯科医師になろうと決めました。近隣に大きな団地ができて人口が増えてきた頃で、この辺りには歯科医院が少なかったこともあり、住んでいたこの地に開院しようと当時から決めていました。
【佑紀副院長】やはり、父の存在が大きかったです。幼い頃から患者さんに真摯に向き合い、長年にわたって地域の方々のお口の健康を守ってきた父の姿を身近で見てきました。仕事に対する姿勢や、患者さんから信頼されている姿を見て、自然と「自分も父のような歯科医師になりたい」と思うようになりました。現在は、その父と二人で同じ歯科医院で働いています。父の背中を追って歯科医師になりましたが、今では一人の歯科医師としてお互いに意見を出し合い、刺激を受けながら日々診療に取り組んでいます。
お二人とも、地域への思いがとても深いですね。

【重良院長】私自身、この櫟本町で育ちましたので、開院はこの地以外考えられませんでした。移転にあたっては、娘が「後を継ぐ」と言ってくれたのが大きな後押しとなりました。それまでは、今まで支えていただいた患者さんに、ゆっくりと恩返しができればと思っていましたが、娘が継いでくれるなら、のんびりとしている場合ではないと、移転を決断しました。
【佑紀副院長】学生の頃は、後を継ぐことは考えていませんでした。ただ、歯科医師になって実際に一緒に働いている父の姿を見ると、「継がないという選択肢はない」と思うようになりました。父が積み上げてきたものを途切れさせたくはなかったですし、何より、長年支え続けてきてくださった地域の方々もたくさんいらっしゃいます。移転する際も、患者さんとの距離が近い、温かみのあるこの町を離れてほかの土地に行くという考えはありませんでした。
人生100年時代、長く自分の歯で食べることを目標に
診療で力を入れていることや、それぞれのご専門について教えてください。

【重良院長】私は義歯を中心に診療しています。以前、大阪のオフィス街で勤務医をしていた頃は、高齢の患者さんはほとんどおられませんでしたが、こちらに帰ってくると義歯の患者さんが多数見受けられました。最初は苦労しましたが、講習会などに参加して学び、今は専門的に診ています。
【佑紀副院長】私は歯周病の専門クリニックに勤めていた時に、その院長の考え方に大変感銘を受けました。歯周病と全身の関わりや、体全体の健康についても教えていただきました。歯周病が糖尿病や大腸がん、認知症などさまざまな病気と関わっていることもあると知り、とても深い分野だと思いました。しかし、まだまだ知られていないことも多いのが実情です。患者さんにしっかりお伝えすることも、私の使命だと考えています。
予防歯科にも力を入れておられるとか。
【重良院長】歯の治療は「怖い、痛い」というイメージかもしれませんが、定期検診を習慣化し、痛みが出る前の初期の段階で治療を行うことができれば、自分の歯を守ることにつながります。人生100年時代といわれる今、一生自分の歯で食事ができることを目標として、2人で患者さんたちのサポートに尽力しています。
【佑紀副院長】歯周病は菌が血管に入り全身に回って、さまざまな病気の引き金になります。「歯を残す」ため、「全身の健康を守るため」に歯周病の治療や予防に努めるのが私の役割。そして、父は歯がなくなってしまった方に対し「いかに噛める義歯を入れるか」を考え治療する。それぞれの役割を日々全うしています。
【重良院長】こうした連携もあってか、娘と二人体制になってから患者層にも変化が見られ、若い人や小さいお子さんが増えています。女性歯科医師ということで、優しいイメージがあるのかもしれません。
診療で心がけていることはありますか?

【重良院長】私はやはり「しっかり噛める」義歯を作りたい。そのために噛み合わせ(咬合)の勉強もずっとしてきました。
【佑紀副院長】不安を抱えて来院される患者さんが多いと思いますので、まずはお話をしっかり伺い、不安や疑問を一つ一つ解消しながら、その方にとってより良い治療を提案するように心がけています。
患者・医師・スタッフの近い距離感が好循環を生む
患者さんやスタッフの皆さんにはどのように接しているのですか?

【重良院長】長年お付き合いのある患者さんの中には、小さい頃から通ってくださっていて、歯科医院は当院しか知らないという方もおられます。ランドセルを背負って来院していたお子さんが「もう50歳になりました」などと言われると、感慨深いですね。
【佑紀副院長】私も患者さんに「あんなに小さかったのに、こんなに大きくなって」とよく言われます。またスタッフの中には、私が小さい時から働いている人もいて大変心強いです。もちろん他のスタッフも、それぞれの立場で院を支えてくれているので頼もしいかぎりです。
【重良院長】地域のお祭りに出ると「先生、今度歯科医院に行きますね」などと気軽に声をかけていただいたりもします。患者さんとの距離感は本当に近いと、改めて感じています。
忙しい日々の中で、ご自身の健康管理はどのようにされていますか?
【重良院長】私の健康の秘訣はゴルフです。月に1回、練習は週に1〜2回行きます。歯科医師会の先生方や後輩の皆さんが誘ってくれるんです。緑の景色を見て10kmぐらい歩きます。普段の診療はミクロの世界ですが、それとはまったく違う「遠くを見る」というのも、目を休めることにつながっていると感じます。
【佑紀副院長】私は週2回ほど、仕事終わりにフラダンスをしています。発表会もあり、ステージでみんなで頑張ろうという感覚が、学生時代の部活みたいで楽しく、いいリフレッシュになっています。
今後、どのようなクリニックにしていきたいか聞かせてください。

【重良院長】患者さんに対して優しく、いい治療を全力でしたいと思っています。保険診療でもしっかり噛める義歯を作りたい。何回でも調整して、納得いく物を提供したいです。
【佑紀副院長】患者さんが痛くなってから来るだけでなく、健康相談や些細なことでも相談に乗れるような、温かみのある雰囲気づくりを心がけています。生活背景も含めて、少しでも長く「健康寿命」を延ばせるようにお手伝いできたらと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正20万円~/マウスピース型装置を用いた矯正60万円~/ワイヤー矯正60万円~

