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長岡 英之 院長の独自取材記事

長岡歯科

(世田谷区/用賀駅)

最終更新日:2019/10/10

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用賀駅から徒歩5分の便利な場所にある「長岡歯科」。リニューアルされた院内は、床材のナチュラルな色合いにソファーの黒と観葉植物の緑が調和し、居心地の良い空間となっている。院長の長岡英之先生は大学卒業後、勤務医として咬み合わせやインプラント治療などさまざまな歯科治療に携わってきた。その経験を生かし、同院でも幅広い分野に対応。口腔の健康をトータルでサポートする。その場限りの治療ではなく、10年後、20年後と先を見据えた治療を心がける長岡院長に、クリニックの特徴やこれからの展望について話を聞いた。
(取材日2019年6月25日)

幅広い知識を生かし、口腔の健康をトータルでサポート

先生のこれまでの経緯を教えてください。

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父が義歯や修復物などの製作をする歯科技工士だったので、子どもの頃から「歯科」が身近にある環境にいました。父の職場に遊びに行くといろいろな機械があり、作りかけの入れ歯が並べてあったりして面白かったですよ。子ども心に「技工士が作った義歯はどんなふうに治療で使われるのかな?」と疑問を持ち、自然と歯科医師をめざすようになり、歯科大学に入りました。大学の実習では歯を削るだけではなく、通常技工士の仕事であるかぶせ物を作るところまで行うので、非常に楽しかったです。卒業後は横浜の「きぬた歯科」に7年ほど勤務して、インプラント治療をはじめ、多くのことを学ばせていただきました。技術面だけでなく、お子さんからご高齢者まで、さまざまな患者さんとのコミュニケーションの仕方などもきぬた歯科で身につけることができました。その後、2001年に開業し今に至ります。

院内に歯科技工所があるのはこのクリニックの特徴ですね。

もともと父の技工所がこの近くにあり、それならここでやろうと開業当初に一緒になりました。この技工所は地下にあります。経験豊富な技工士たちがそろい、当院だけでなくほかのクリニックからの仕事も受けています。沖縄など遠方からの依頼もあるようですよ。技工士がすぐ近くにいると、実際に歯の色味や形態、口の状態を見てもらって、直接イメージして作業を進めてもらえるのがいいですね。一般的に歯科助手などがする作業ですが、石こうを継ぐにしても、石こうを真空状態にする真空練和機を使って気泡が入らないようにした上で、きちんと技工士さんが継いでくれます。あとはちょっとした色の違いであれば、患者さんに1時間くらい待っていただければ、色をちょっと修正してもう一度焼き直してもらえます。技工所が院内にあるメリットはかなりあります。

どのような治療を心がけていますか?

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トータル治療です。例えば、原因がはっきりしないまま虫歯1本治しても根本的な解決にはなりません。歯磨きができていないから虫歯になるとよくいわれますが、噛む力によってクラックが入ったり、口がいつも開いていて口腔乾燥の状態だったり、虫歯を引き起こす理由はさまざまです。もしそれらが原因だったら、いくら歯磨きをしても虫歯になりやすいのは変わりません。また、例えば補綴の専門家に削って詰めてもらったり、インプラント治療を受けたとしても、悪くなった原因に応じた治療でないと、どれだけレベルの高い治療をしても、また同様のトラブルが起こる可能性が残ります。そのため、僕は町の歯科医師として歯の健康をトータルでサポートするため、悪くなった原因についてしっかり推測し、虫歯や歯周病治療からインプラント、入れ歯など、すべての治療において一定レベル以上のものをご提供するのが使命だと思っています。

難症例の咬み合わせ治療やインプラント治療にも対応

フルマウスリコンストラクションというのも行っているそうですが、これはどういう治療なのですか?

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「全顎治療」のことです。難症例の咬み合わせの場合は全部の歯を削ってしまい全部かぶせて、新たに咬み合わせを構築するという治療法です。これは、歯1本1本で考えるのではなく、最終的な理想的な咬み合わせを考えて、不要な部分は削って、高さが足りない部分をシミュレーションしてかぶせ物や入れ歯、インプラントなどを設計していくというもの。通常の咬み合わせ治療が日曜大工的なものとしたら、フルマウスリコンストラクションは、家を1軒建て直す感じと捉えてもらえばわかりやすいかもしれません。

診療では、レーザー機器も活用しておられますね。

レーザーは痛みが少ないなどのメリットがあり、治療に取り入れています。例えば歯周病治療に用いるレーザー。染色液を患部に浸透させると、その染色液が歯周病菌の中に入ります。そうやって色がついたところに、ある波長のレーザーの光を当てると活性酸素が生まれます。歯周病菌は空気を嫌う嫌気性菌なので、それで死滅させていくという仕組みです。また、虫歯治療などに使うレーザーは、ドリルのようなキーンという嫌な音やガリガリ削る際の痛みがないので、患者さんの身体的負担だけでなく精神的負担も軽減されると思います。あとは歯科用CTですね。例えば感染根管治療をするにあたって、ちゃんとファイルを入れて根管の先までしっかりアプローチしたいときや、歯の根の形態の確認などに使用します。歯の根を3方向から立体的に見ることで、診断の精度向上に役立てています。

インプラントの難症例も対応可能だそうですが、例えばどのようなケースですか?

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インプラントを埋入する骨の量が少ない場合、サイナスリフトと呼ばれる骨造成治療を行います。上顎骨の中に上顎洞という大きな空洞があるのですが、上顎骨の厚みが足りないとインプラントが埋入できないんです。そこで、その部分に骨補填材を入れて骨を造成し、インプラントを埋め込むのです。骨が出来上がるまで6~7ヵ月かかって、それからインプラントを埋入するので、治療に1年弱かかります。骨造成の必要がないインプラント治療はおよそ2ヵ月で完了するので、それに比べればどうしてもかなり長くはなりますね。

10年後、20年後の状況も見据えて治療を展開

開院して20年近くになりますが、診療について変化はありますか?

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「咬み合わせ」が健康に与える影響は大きく、その治療を重視する思いは当時から変わりません。ただ昔は、治療して自分の理想とする形に持っていきたいという気持ちが強かったと思います。今は、患者さんのニーズも多様化しており、患者さんによって許容できる治療期間やコスト、外科治療ができるかといった体力面など状況は違います。長年いろいろな患者さんを診てきて、バランスも大切だと感じるようになりました。例えば70歳、80歳の方に何年もかけて治療することがはたして適切なのか。あるいは転勤の可能性のある方に、このタイミングで治療をしていいのか。明らかに咬み合わせが悪くても、ご本人がお元気で現時点で問題を感じられていないのに、無理に治療を勧めるのが正しいことなのか。咬み合わせの悪さによって想定できるトラブルがどの程度かによって、そこまで介入するメリットがあるのかといった視点が大切だと考えるようになりました。

患者さんのニーズや将来を見据えた治療というのは、どう進められているのですか?

例えば、インプラント治療においていえば、ご高齢の方でもその方に治療するメリットがあれば、そこには意味があるんです。この前も80歳のおばあちゃんに治療をしました。入れ歯がどうしても煩わしくて食事も楽しめない状況だったんです。それでインプラントを入れて差し上げたのですが、とても喜ばれ、そのお嬢さんもインプラントを入れることになったくらいです。人生100年時代といわれますが、その100年をどう健康的に歯をもたせるか、あるいはそこまでできなくてもあまりストレスのない状況で維持できるか。10年後20年後を見据え、年齢やその方の生活習慣、あとは費用面も、治療を提案する上で大切な要素となります。

今後の展望を教えてください。

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専門分野があるからそれしかやらないということではなく、あらゆる分野を一定レベル以上で対応できて、初めてバランスの取れた歯科医療が提供できると思っています。そして大事なのが、10年後や20年後を見据えた治療。この歯は数年先にトラブル起こす可能性があるな、というところがあれば、それを推測して治療の構成を決めていく。治療後の再発を防ぐためにも最初の段階でしっかり診断と治療ができ、そして何よりこれからも患者さんの、「こうしてほしい」に応えられる歯科医院であり続けたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

【インプラント治療】術前CT・サージカルステント/1万円〜、インプラント体/1本30万円、上部構造(大小臼歯)/1本12万円、上部構造(前歯)/1本15万円、サイナスリフト術/30万円

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