デジタル機器を用いて
患者の心身の負担を軽減
大楽歯科医院
(世田谷区/三軒茶屋駅)
最終更新日:2025/04/09


- 自由診療
日常生活のさまざまな場面で活用されているデジタル技術。近年では歯科医療分野でもデジタル技術を用いた診療が行われるようになっている。デジタル化することで、患者の心身の負担の軽減や治療の精度の向上、効率化といったメリットがある。ただ、やみくもにデジタル技術を活用すれば良いということではなく、従来の長く用いられた治療技術も組み合わせながらより良い治療を行うのが重要と「大楽歯科医院」の大楽明広院長は話す。同院では、歯科医師だけでなくスタッフ全員でデジタル機器を用いる意義や知識を共有し、快適な診療環境の構築に努めている。歯科医療でのデジタル化について大楽院長に聞いた。
(取材日2024年6月17日)
目次
口腔内スキャナーやコンピューターシステムによるシミュレーションなどさまざまなデジタル技術を活用
- Qデジタル機器は診療においてどんなメリットがありますか?
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A
▲口腔内スキャナー。3Dの画像で口腔内を確認することができる
近年になって歯科医療分野においてもデジタル技術が広まってきており、患者さんの心身の負担の軽減につながっています。その一つの例として当院では口腔内スキャナーを導入しています。口腔内スキャナーは口の中をスキャンするだけで歯の型採りができ、口腔内の様子を3Dの画像で見ることができます。従来の印象材による型採りの際、嘔吐反射が起こりやすい人でもそのような心配はなく、より楽に型採りができます。患者さんが口腔内をリアルに確認でき、特に普段見ることのできない後ろから見た状態を見られることも利点です。当院ではインプラント治療や一部のかぶせ物の治療などで積極的に活用しています。
- Qインプラント治療についてはいかがですか?
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A
▲歯科用3DCT。詳細に歯の状態を把握し、細密な治療につなげる
インプラント治療では精密な診査診断のために歯科用3DCTが重要です。これによって顎の骨の形や厚み、血管や神経の位置などを立体的に確認し、そのデータと口腔内スキャナーで得られたデータと合体させ、口腔内全体の噛み合わせなども考慮して最終的な歯の形を想定します。その後、逆算的にインプラントを埋入するポジションや角度などシミュレーションして最適な治療方法を考えていきます。実際の埋入手術の際にもコンピューターシステムによって作成されたガイドを用いています。このようなデジタル機器やシステムを活用することでより精度の高い、安全で確実なインプラント治療をめざしています。
- Qセラミック治療などでも活用しているのですか?
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A
▲こだわり抜いた衛生管理とアフターフォロー
当院では奥歯・前歯問わず、ジルコニアの詰めものやかぶせ物を作る場合に口腔内スキャナーによる型採りを行っています。ジルコニアという素材の性質上、CAD/CAMシステムによる切削がしやすいという理由からです。患者さんにとって型取りが楽で治療期間も短くなるなどの利点があります。そのほかにスポーツ用のマウスガードを作製する場合にも口腔内スキャナーを利用しています。
- Q医療機器や院内環境を充実させる理由についてお聞かせください。
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A
▲患者との対話を大切に、負担の少ない治療を心がけている
患者さんにとってより楽に、より快適に、ストレスを感じることなく治療を受けていただきたいのと、より高い精度できれいに仕上がる治療を実践していきたいと考えているからです。もし同じ結果が得られるのであれば、より効率的で楽なほうが医療者側としても良いと思います。デジタル化によって院内で石こうを使わなくて済むというのも一つの利点です。石こうを削るとどうしても粉が舞いますので、それをなくすことで院内環境をクリーンに維持したいと考えています。また、治療に対する恐怖心の強い方にはインプラント治療の際などご要望によって静脈内鎮静法を用いることもできます。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/52万2500円~、セラミックのかぶせ物/7万1500円~、セラミックの詰め物/4万4000円~、スポーツ用マウスガード/2万2000円