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大楽 明広 院長の独自取材記事

大楽歯科医院

(世田谷区/三軒茶屋駅)

最終更新日:2023/07/21

大楽明広院長 大楽歯科医院 main

三軒茶屋駅北口から徒歩7分ほどの「大楽歯科医院」は、スタッフたちの笑顔で華やぐクリニック。温かな雰囲気のおかげで、気負わず受診できるという人も多いはずだ。2022年に開業30周年を迎える同院が変わらず大切にするのは、「ライフスタイルに合わせた治療で、患者さんに健康で幸せな人生を送ってもらうことです」と大楽明広院長。その実現に向けて、一般的な虫歯・歯周病治療に加え、矯正治療やインプラント治療、審美歯科、ホワイトニングなどを満遍なくカバーし、さらに近年は、訪問診療や院内設備のデジタル化にも力を注いでいるという。今回は院長に、同院の取り組みや診療ポリシーについてたっぷりと聞かせてもらった。

(取材日2016年8月4日/再取材日2022年5月12日)

高齢化する地域を訪問診療で支える

長く通われている患者さんが多いのですね。

大楽明広院長 大楽歯科医院1

患者さんが、結婚、妊娠、出産を経てお子さん連れで来てくださる。そんな2世代のお付き合いが続いています。歯科衛生士が「歯周病ケアの専門家」を目標に技術を磨き、きっちりメンテナンスをしていることで、通い続けてもらえているのだと思います。信頼いただけてありがたいですし、その分、責任重大ですね。歯科は長く通う方が多い診療科ですから、患者さんの変化をずっと見ていけるんです。なので、ずっと口の中がきれいだった方に急に虫歯が増えたときなどは、生活環境の変化にまで気を配るのも私の役目。お付き合いが長くなると、ご希望をくみ取れるようになっていき、それがやりがいにつながっています。

高齢化が進む中、以前に増して訪問診療に力を注いでいるのですね。

通院が難しくなった患者さんを最後まで診て差し上げたいとの想いで、ご希望があれば積極的に対応しています。ポータブルユニットも導入しており、簡単な治療なら訪問先で行えます。ご高齢の方の口腔環境改善はとても大切なこと。悪化してよく噛めなくなると誤嚥性肺炎のリスクが高まりますし、やわらかい物ばかり食べるようになって栄養が偏りがちです 。逆に、歯が残っている方ほど健康寿命が長いとも、しっかり噛むと脳が刺激され認知症予防につながるともいわれますので、なおさら「普通の食べ物を普通に噛んで飲み込むこと」のサポートが重要になるのです。当院は訪問診療で口腔環境の維持・向上を下支えしながら、同時に、医師、看護師、ケアマネジャーら多職種と連携する「地域包括ケア」の一員として、今後も地域の高齢者医療のニーズに応えていきます。

最近多い病気や症状はありますか?

大楽明広院長 大楽歯科医院2

歯ぎしりや食いしばりです。実は虫歯や歯周病などの病気は、こうした力による問題が原因となるケースも多いんですよ。しかし、歯ぎしりの原因ははっきりと解明されておらず、ストレスのせいとも言い切れないのが現状です。歯ぎしり自体は誰もがするもので、その程度がひどいと歯をすり減らしたりひびが入ってしまったりするのです。就寝中に起こることが多いので、本人には自覚がなく、こちらが指摘しても信じてもらえないこともありますね。回避策として、リラックスして眠りにつくと良いといわれています。明日の仕事は大変だとか、やるべきことがたくさんあるとか、つらくなることは考えないこと。歯ぎしりにお悩みの方はぜひ実践してみてください。

院内のデジタル化を進めていると聞きました。

はい。その一環で昨年、口腔内スキャナーを導入しました。粘土のような素材を噛む歯型採りが苦手な方もいるかと思いますが、スキャナーを使えばその工程を経ず、高精度の口内の立体画像データを採ることが可能です。そのデータからセラミック製の詰め物・かぶせ物やマウスピースなどを作ると、従来の方法よりも製作期間が短縮でき、かつ誤差の少ないものができるんです。装着時にうまく合わず入れ直しとなるケースも減らせますから、患者さんの負担も軽くなるのではないでしょうか。

相談しやすい雰囲気をつくるユニークな取り組みが光る

なぜ歯科医師をめざしたのでしょう。

大楽明広院長 大楽歯科医院3

進路を決めたのは高校3年生の頃。母がずっと歯科医院に通っていて、朝5時起きで並ぶ姿をよく見ていたので 、「母が楽に通えるクリニックをつくれたらな」という想いがあったのも影響しています。あと小さい頃から、例えばプラモデルを作るような手を動かす作業が好きだったんですよ。開業医である以上、治療に得手不得手はありませんが、今でもかぶせ物やインプラントを患者さんの歯にはめるときが特に楽しいですね。

診療以外のことにも取り組んでいるそうですね。

地域の皆さんがどんなことでも相談できるクリニックにしたくて、定期的に待合室で落語の寄席を開いたり、院内新聞「わっはっ歯新聞」を毎月発行したりしています。新聞を書いているのはスタッフです。健康に役立つ歯の情報や、歯に良いお料理レシピ、スタッフ紹介など、いろんなテーマで発信をしているんですよ。近年はインターネットで簡単に情報を得られるようになりましたが、それに伴い、誤った情報を信じてしまう方も増えたように感じています。もちろん自分の体について理解するのは大事なことですから、当院で適切な知識を身につけ、ご自身の口腔内の健康づくりに役立ててほしいです。

口を健康に保つにはどうすれば?

大楽明広院長 大楽歯科医院4

きっかけの一つとしてホワイトニングもお勧めです。 ホワイトニングをすると、毎日鏡で歯を確認したくなるものです。するとセルフケアの意識が高まり「虫歯の治療をしなくちゃ」「そろそろ定期検診に行こう」と受診回数も多くなるわけですね。そのタイミングで初期の虫歯や歯周病を見つけて治療することで、将来的な口の健康へとつなげられます。また、自宅でフロスを使ったケアをするのも大切です。フロスの使い方を誤ると歯を痛めてしまう場合があるので使い方を歯科医院で教わると良いでしょう。あとは食事面。事務職の方に多いのが、パソコンをしながら缶コーヒーを少しずつ飲んだりあめをなめたり……。これでは、口の中に砂糖を入れ続けているのと同じです。なるべく水やお茶を飲み、甘い物は休憩時間に取るか、あめはシュガーレスにしてみてください。

患者本位の姿勢で笑顔と幸せを提供する

診療ポリシーを教えてください。

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患者さんにうそをつかない、常に正直でいることです。駄目なものを大丈夫とは絶対に言わないし、できることをできないとも言わない。そして患者さんが気軽に来院してリラックスした状態で診療を受け、笑顔でお帰りになれる歯科医院でありたいと思っています。一番悲しいのは、患者さんとの間に誤解が生じてしまうこと。ですから、まずは患者さんの話をよく聞き、こちらもしっかり説明しながら、その方のライフスタイルに合うような治療法を提案しています。ただ、初診時は患者さんも緊張や遠慮で本音を話してくれない場合がありますし、中には歯科恐怖症で心を開けないという方も。そのため当院では、スタッフ全員が患者さんの本心を引き出せるよういつも気を配り、接遇セミナーを受講して患者さんの気持ちを理解するための力を養っています。

趣味でバンド活動をされているとか。

バンドではギターボーカル担当です。ジャンルはブルースやロック。歯科医師会の音楽部にも、ギターやコーラスとして参加しています。ライブは3ヵ月に1回くらいでしょうか。2015年の「せたがやバンドバトル」では審査員特別賞を受賞しました。やっぱりライブは楽しいもの。お客さんの拍手ももちろんうれしいですし、自分の出す音と他のメンバーの出す音がシンクロして一体となった時の気持ち良さは格別です。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

大楽明広院長 大楽歯科医院6

開業以来、スタッフたちには、それぞれの立場で「患者さんのためになることだけをやっていこう」と呼びかけてきました。これからもその考えを大切に、お一人お一人に健康で幸せな人生を送ってもらえるよう支えていきたいと思っています。そのために、インプラント治療やホワイトニングなどあらゆる分野のスキルを今以上に磨き、歯のことだけでなく、その方が抱える体の病気の知識なども身につけていくつもりです。最後に一つお伝えしたいのは、感染症の流行などで受診を控えている間に口の病気は進んでしまうということ。歯周病が悪くなると感染症が悪化しやすいともいわれます。当院をはじめ、歯科医院はもともと感染対策をしっかり行っていますので、安心して受診してくださいね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正治療/部分矯正22万円~、全体矯正99万円~、セラミック治療/詰め物3万8500円~、インプラント基本施術一式(埋入から上部構造まで)/43万4500円、ホワイトニング/ホームホワイトニング4万9500円~

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