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川田 隆央 院長の独自取材記事

川田デンタルクリニック

(世田谷区/上野毛駅)

最終更新日:2025/08/08

川田隆央院長 川田デンタルクリニック main

上野毛駅から徒歩約2分。ビルの1階にある「川田デンタルクリニック」は、長年この地で診療を続け、小さな子どもから高齢者まで幅広い年齢層が通う町のかかりつけ歯科医院だ。誠実で穏やかな話しぶりが印象的な川田隆央(たかお)院長は、患者それぞれの性格に合わせた接し方を心がけ、時に冗談を言って緊張をほぐすこともあるのだそう。そのような川田院長が力を入れるのは「定期管理型予防」。患者ごとに適した通院頻度を提案して、長く良い状態を維持できるようにメンテナンスを行う。他に小児の矯正や口腔機能訓練、マイクロスコープによる根管治療やインプラント治療にも注力。「未病」の段階でリスクを減らすことにも着目しているという院長に、同院の特徴や力を入れる小児矯正などについて話を聞いた。

(取材日2025年7月18日)

定期管理型予防で健康な口腔内の維持をめざす

この地域で長く続く歯科医院だとお聞きしました。

川田隆央院長 川田デンタルクリニック1

曽祖父が1908年に浅草で歯科医院を開業し、祖父の代となってから上野毛のこの地で歯科医院を構えて80年近くになります。私は大学卒業後にインプラントを専門とする歯科医院や、審美歯科を多く手がける歯科医院などにも勤務し、それらの技術を学びながら、噛み合わせや補綴などさまざまな技術を習得しました。当院の副院長を経て、2017年から院長になりましたが、父の川田俊大前院長の時代から力を入れてきた予防歯科の姿勢を受け継いでいます。東洋医学の考え方では、健康と病気の間に「未病」という病気になる前段階があるのですが、当院は先代の頃から未病の段階で兆候を早期発見して適切に処置したり、日常生活のアドバイスをしたりすることで、できるだけ健康な状態が維持できるよう診療を行っています。そのため定期メンテナンスに力を入れています。

未病の状態で対処できるように、メンテナンスが大事なのですね。

口腔内の不健康な状態が糖尿病や認知症などの病気に密接に関連していることが明らかとなっていますので、これまで以上に「未病を治す」姿勢が大事だと考えています。そこで、予防歯科では「定期管理型予防」に取り組んでいます。定期管理型予防とは、患者さんごとのリスクを把握して、歯科医師や歯科衛生士がその方に適した通院期間を設定して、口腔内の良い状態を長く維持することをめざして管理する予防方法です。それと同時に、当院では体の健康にも目を向けています。唾液検査や口呼吸の有無、口唇圧、舌の力などを検査することで、疾患の発見につながったり、認知症や誤嚥性肺炎の兆候に気づくこともあります。

地域に根差す「かかりつけ」だからこその診療スタイルですね。

川田隆央院長 川田デンタルクリニック2

例えば、お子さんがいる方であれば忙しい時期に波があり、それに合わせて口の中の状況は変わりますし、メンタル面にも影響が出ることもあると思います。そういった患者さんごとの背景を理解して診療を行っていきたいと思います。また、できる限り患者さん一人ひとりのキャラクターに合わせた接し方も心がけています。先代の頃から通ってくださる方も多いですが、この地域は若いファミリー層も増えてきている印象で、初めて当院に訪れる方もいますので、初診時には1時間かけて何にお困りなのか、症状はどうか、どうされたいのかじっくりとお伺いしています。初めてかかる歯科医院では緊張されるでしょうから、冗談を言って緊張をほぐすこともあるのですよ(笑)。

生涯の疾患リスク軽減にもつながる小児矯正

小児の患者さんも多いそうですが、診療する際はどのようなことに気をつけていますか?

川田隆央院長 川田デンタルクリニック3

まずは、歯科医院を嫌いな場所にしないことです。私も2児の父親ですから子どもの対応には慣れています。お子さんのご機嫌をうかがいながら、もし調子が悪ければブラッシングだけで「また来週来てください」と言うこともあると思いますし、とにかく嫌いな場所にしないようにしていますね。小さな頃から通ってもらえれば、予防意識も身につきますし、食べることや話すことなどの口の機能が十分に発達できていない口腔機能発達不全症にも早期に気づき、改善のための治療やトレーニングにつなげることもできます。また、小児矯正についても早くから親御さんと相談することが可能です。

小児矯正の矯正法について教えてください。

最初に私がお口の中を拝見し、ワイヤー矯正が必要な場合には矯正専門の先生に診てもらいますが、比較的に軽度なものは基本的に私が担当します。小児矯正で活用しているのは、歯を抜くことなく就寝時だけ装着する矯正装置で、これによって顎の健全な発育を促し、歯が生えるスペースをつくることをめざします。顎を広げることで小児の睡眠時無呼吸症候群やいびきのリスクの軽減も期待できます。この他成人の矯正にも対応しており、前の歯列だけ整えたい、軽度の上顎前突や反対咬合を治したいという場合には、マウスピース型装置を使った矯正を行います。最後にワイヤーによる微調整が必要な時には、専門の歯科医師と相談しながら矯正を進めるという流れです。

使用している矯正装置にはどのような特徴がありますか?

川田隆央院長 川田デンタルクリニック4

通常、床矯正は1日中矯正装置を装着することが一般的ですが、当院では矯正装置を装着するのは夜の睡眠時間を含めて8~10時間だけでよく、日中は矯正装置を外して生活してもらっています。そのため、普段どおりに歯磨きをすることも可能です。日中は自分の歯でしっかり噛むトレーニングを行いながら、夜中に矯正装置を使って必要な顎の大きさに広げていくことで、歯が傾くことなく、矯正後にも自分の歯で適切に噛める歯並びに整えることができます。また、矯正期間中は口腔筋機能トレーニングも同時に行っていきます。舌や頬、口唇の筋肉を鍛えることで、口呼吸や噛み癖、頬づえをつくなど、歯並びや口腔機能に悪影響を与える癖の改善を図ります。矯正を始めるのに適した時期は、幼稚園から小学校低学年。期間は歯の生え替わりにもよりますが、数年ほどかかるとお考えください。

患者ごとに適した歯ブラシやケアアイテムの提案も

待合室に歯ブラシや洗口液なども置かれていますね。

川田隆央院長 川田デンタルクリニック5

予防歯科において自宅でのセルフケアは重視しなければならない部分です。その際に用いる歯ブラシなども、患者さんごとに合ったものをお勧めしたいと思い、ケアアイテムをご紹介しています。例えば、硬い歯ブラシを長年使っていると歯が削れ、今は問題なかったとしても10年、20年後に痛みの原因になることがあります。洗口液も、歯石の付着防止が見込めるもの、口臭や歯肉炎の予防が期待できるものと、それぞれ特化している部分がありますので、患者さんごとに適したものを紹介しています。ケアアイテムについては、医療物販という分野を築いた先生に師事し、情報も常に更新してスタッフとも共有しています。

その他、診療の特徴として何かありますか?

予防歯科と併せて、抜かない・削らない歯を守る治療も重視しています。マイクロスコープと歯科用CTを備えていますので、自由診療ですが、根管治療により残せる歯は残す努力をしています。虫歯治療においてもマイクロスコープを使用し、歯の健康な部分は極力削らないように努めています。そのために最大20倍まで拡大できるマイクロスコープや、歯の根の破折や嚢胞が詳細にわかる歯科用CTが必要なのです。これらは親知らずの埋伏歯を抜く際や、インプラント治療の手術前検査にも使用しています。また、高齢となり通院が難しくなった方を中心に、近隣にお住まいの方の訪問歯科診療も行っています。私は訪問歯科診療をメインとする歯科医院に勤めた経験もあり、ご自宅まで伺って必要な処置を行う診療には慣れていますので、かかりつけとして必要とされる診療を行っていきたいと思います。

今後の展望についてお聞かせください。

川田隆央院長 川田デンタルクリニック6

人生の最期の時までどれだけ良い状態を維持できるか、そのための予防についてもっと患者さんに知っていただきたいと思っています。同時に、さまざまな情報があふれる今、患者さんにとって必要な情報を適切なタイミングで届けていきたいです。特に子育て中の方には、お子さんの歯並びのことなども含めて、その時期のお子さんに必要とされる情報を通院毎に提供していきます。顎の形状が原因で睡眠時無呼吸症候群になることがあり、全身の健全な発育が阻害される恐れもありますので、必要に応じて小児矯正を受けることは、そういったリスクを減らすことにもつながることをぜひ知ってほしいです。初めてのお子さんであれば、どんな状態が良い状態なのかもわからないと思いますので、気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正/11万円~
マウスピース型装置を使った矯正/76万7800円~
ワイヤー矯正/88万円~
マイクロスコープを使用した根管治療/11万円~
虫歯の精密治療/3万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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