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宋本 儒享 先生の独自取材記事

そうもと

(出雲市/雲州平田駅)

最終更新日:2023/02/15

宋本儒享先生 そうもと main

北松江線・旅伏駅から徒歩10分ほど、国道431号本田橋交差点を西郷方面に入り、右手にある「そうもと」。医療機関としては珍しい、カフェコーナーやボルダリング設備など、エンターテインメント性にあふれた院内は、気軽に通える居心地の良い雰囲気の歯科医院だ。今回話を聞いたのは宋本儒享(そうもと・みちたか)先生。現在も大学病院勤務とかけもちで診療にあたっており、補綴治療を得意とする歯科医師だ。インプラントを得意とし小児歯科の専門歯科医師でもある父、宋本政文理事長のほか、複数の女性歯科医師、口腔外科を専門とする歯科医師が在籍し、幅広い診療を行う同院の魅力について、宋本院長に話を聞いた。

(取材日2022年5月9日)

「らしくない」院内で幅広い分野の歯科医療を提供

お父さまが開業されてからもう40年たつそうですね。

宋本儒享先生 そうもと1

はい。もともとは同じ出雲市平田町内の別の場所でやっていたのですが、駐車場がなく不便だったこともありここに移転してきたそうです。この辺りは出雲市の中心部からは少し離れていますが、住宅街も国道も近いので、自動車をご利用の方にはわかりやすく便利な場所なんですよ。父の理想は「500坪の土地にクリニックを建てて、ほかにもお年寄りがお茶を飲んで帰れるスペースや、子どもが通う保育園も設置し、地域の幅広い世代の人たちに親しまれ、気軽に立ち寄れる場所」だったそうです。保育園などは簡単にできることじゃないので実現していませんが、父の理想は現在の当院の施設に反映されていると思います。

楽しそうな設備がいくつもあって、興味を惹かれる院内ですね。

当院は前院長の父がここに設立して、2020年に建て替えたのですが、「歯科医院らしくない歯科医院」をコンセプトに医院づくりをしたそうです。明るく楽しい雰囲気にしたかったそうで、院内の待合室にはカフェスペースをつくり、ボルダリングの設備を作り、床にモニターをはめ込んで魚の泳ぐ画像を流し、今はキッズルームも充実させている最中です。院内で壁に登れる歯科医院って、なかなかないですよね(笑)。父はクリニック名にも「歯科医院」をつけたくなかったそうで、今は「そうもと」となっていますが、ただそうなると今度は何をやっているのかわかりにくくて、かえって不便をおかけするので、看板も修正するように検討中です。

診療の設備にもこだわられているのでしょうか?

宋本儒享先生 そうもと2

そうですね。とにかく患者さんに安心して診療を受けてもらえるように診療の機材も充実させるようにしています。プライバシー保護や感染症対策のためにユニットはすべて半個室にし、各ユニットには65インチのモニターをつけています。父によるともっと大きいモニターにしたかったそうですが(笑)、患者さんにわかりやすく状態を説明したり確認したりしてもらうには十分ですね。あとは、口腔外バキュームや高レベルの滅菌器も準備し感染症対策にも力を入れていますので、安心してご来院いただきたいですね。しかし、父も私も今の状態で満足しているわけではないので、患者さんに安心して治療を受けてもらえるよう、これからもアップデートを続けていきたいと思っています。

小児歯科や口腔外科の専門家など複数の歯科医師が在籍

どのような患者さんが来院されますか?

宋本儒享先生 そうもと3

地域的な事情もあり、基本的には高齢の方が多いので、治療内容も義歯製作や虫歯、歯周病治療が中心になります。少し若い世代では、親知らずの抜歯も多いですね。当院には島根大学に所属し、口腔外科を専門とする歯科医師も非常勤で勤務していますので、患者さんのご希望と口腔内の条件が良ければ、初診の日に抜歯することもありますので、比較的多く扱っていると思います。親知らずが気になっている方は、ぜひご相談いただければと思います。

インプラント治療にも力を入れているそうですね。

インプラントは父が担当しています。2018年に父は理事長になりましたが、歯科医師としてはまだまだ現役です。今でも当院のほか、大阪や松江のクリニックから依頼があって治療にあたることもあります。インプラント治療は患者さんによっては治療が難しい場合もあるのですが、当院ではあらゆる方にインプラント治療を提供できるような体制を整えています。例えば、インプラントは人工歯根を埋入するので、顎の骨量が少ないとできない場合があるのですが、当院では骨造成で土台を強化してから治療を進めます。患者さんに合わせたご提案をさせていただきますので、インプラント治療を検討されている方にはまずお気軽にご相談いただければと思います。

歯科医師が複数在籍しているとお聞きしました。

宋本儒享先生 そうもと4

現在は常勤が3人、非常勤が5人と、全部で8人の歯科医師が在籍しています。患者さんの待ち時間が少なくなるようにと考えて採用したもので、この地域で歯科医師が8人在籍している歯科医院はなかなかないと思います。また、当院の場合は半数の4人が女性歯科医師でもあります。患者さんも女性が比較的多いですし、女性同士で話しやすく、相談しやすいですよね。それに加えて父はもともと小児歯科が専門で小児歯科にも対応しやすいので、親子で通われる患者さんにもご満足いただけると思います。歯科医師が8人いるので歯科衛生士ももっと増やしていったり、キッズスペースをさらに充実させたりして、お子さま連れの患者さんが通いやすいようにしていきたいと思っています。

親しみやすく、気軽に立ち寄れる歯科医院をめざして

先生は補綴がご専門だそうですね。

宋本儒享先生 そうもと5

学生時代、実習で一番面白かったのが補綴で、指導してくれた先生にたいへんお世話になったこともあり、この道をめざすことになりました。現在は非常勤で働きながら、岡山大学歯学部の咬合・有床義歯補綴学教室に所属して、研究と臨床を続けています。虫歯や歯周病など根管治療をしたり、削ったり抜いたりという治療を終えて、最後に行うのが補綴なので、歯科治療のほとんど全部の分野に関わっています。かぶせ物を作るのも義歯を作るのも補綴の仕事で、これがなければ食べる機能の回復にはつながりません。治療の仕上げであり最後のステップなので、僕自身もやりがいを感じています。

診療ではどんなことを心がけていますか?

どのような内容の治療でも、患者さんは「どんなことをされるんだろう」と不安になっているものですから、できるだけ笑顔で接して、安心してもらえるように自分自身も心がけていますし、スタッフ全員にもそのように伝えています。治療ではできるだけ抜かない、削らないことを心がけています。どうしても抜かないといけない場合は、インプラントのご提案だけでなく、親知らずなど抜歯したご自身の歯の移植をお勧めする場合もあります。移植は条件的に難しいことも多いので、インプラントでなければ義歯という選択もあります。いずれにしても、患者さんのお気持ちを確認しながら、丁寧に治療を進めたいと思っています。

今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

宋本儒享先生 そうもと6

あらゆる世代の地域の患者さんが気軽に来院できるよう、当院は「歯科医院らしくない歯科医院」をめざしてきました。子どもにとっては遊べる、高齢の患者さんにはくつろげる雰囲気の院内ですが、将来は女性の患者さん向けにエステサロンのような設備を……というアイデアもあるんです。一方で、「そうもとさんって、歯科医院なの?」と思われてしまうことが増えてきたようで、複雑な心境です(笑)。歯科医療を通じて地域に貢献するのが当院の目標ですから、僕自身、もうしばらくは大学病院勤務とのかけもちになりますが、少しずつでも生まれ育った地元に貢献できるよう、クリニックの診療に取り組んでいきたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/20万円~、骨造成/1万円~、ホワイトニング/1万5000円(片顎)

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