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新開 豊 院長の独自取材記事

新開歯科医院

(世田谷区/等々力駅)

最終更新日:2019/08/28

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「実は私、歯医者が大の苦手なんですよ」と照れくさそうに話すのは、「新開歯科医院」の3代目院長、新開豊先生。戦後間もない頃からあるという同院は、地域に根差した歯科医療で等々力の町の人々とともに歩んできた。丁寧な診療と、一人ひとりの患者とじっくり向き合う診療スタイルにこだわる。最近は地元のみならず、インターネットで検索して遠方から訪れる患者も増えてきているという同院。落ち着いたジャズが流れる中、言葉の端々から誠実な人柄がにじみ出る新開先生に、患者への思いや診療方針についてじっくり聞いた。
(取材日2019年4月11日)

丁寧に向き合い、患者の主体性を大切にする歯科医院

まずは歯科医院の歴史について教えてください。

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ここは戦後間もない頃からの、古くからある歯科医院です。父が私くらいの年齢だった頃は虫歯の洪水といわれていた時代で、朝8時からの診療に6時半から行列ができる状態でした。来る日も来る日も朝から晩まで、大勢の患者さんを相手に淡々と診療し続けていた父はある意味すごいなと思います。等々力は昔ながらの人情味あふれる温かい町で、開院当時から今ままでずっと家族で通い続けてくださる患者さんも多く、中には引っ越してもわざわざ遠方から通ってくださる患者さんも少なくありません。また、最近はクチコミやインターネットで調べて来て下さる患者さんも増えてきています。昔と違って、今は患者さんが自分の納得できる診療スタイルや治療法を選ぶ時代です。いろいろ比較検討した結果、当院を選んでいただけるということはとてもありがたいことだと感じています。

診療で最も大切にされていることは何ですか?

当院は歯科医師が私1人にユニット1台なので、一人ひとりの患者さんとの対話を大切にしながら、時間をかけて丁寧に向き合う診療スタイルを大切にしています。どうしたら患者さんに気持ち良く過ごしていただけるか、自分だったらどんなふうにしてもらいたいかを常に考え、BGMやカレンダーに至るまで配慮していますが、今年に入ってリフォームも行いました。よりくつろいでいただけるよう、座り心地の良いユニット(診療用の椅子や機器一式)を選び、床材もナチュラルな明るめのものにしたのですが、思っていた以上に患者さんからも好評でほっとしました。患者さんに「来て良かった」と喜んでいただけることは、素直にうれしいですね。たとえ技術の進歩で歯科医療が変わっても、患者さんと丁寧に向き合い、対話を重ねながら信頼関係を築いていく基本の姿勢はずっと守っていきたいですね。

患者と接する時に心がけていることを教えてください。

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とにかく丁寧に患者さんのお話を聞くことと、歯科医師の目線からそれぞれの治療のメリットデメリットをきちんと説明して、最終的には患者さんにどの治療法を選ぶかを決めていただくことです。患者さんもかなり悩まれますが、大切なのは自分の頭で考えて決めること。そのようなプロセスを経て、その後の歯や口に対する意識が変わってくるからです。治療に関してはお口の状態の良い方はできるだけその良い状態を維持できるように、すでに人工歯などが入っている患者さんは、せっかく手に入れた道具ともいえる人工歯が長く機能するようなサポートを心がけています。常に今の状態だけではなく、患者さんが70歳、80歳になった時のことまで考え、その方にとって最善となるような治療法を提案するようにしています。

補綴が専門だからこそ、抜かない治療にこだわりたい

自分の歯を生かす治療にこだわっていらっしゃるそうですね。

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お口は全体で1つの器官として機能しているので、たとえ1本1本の歯は小さくても、お口のパーツとして人の命をつなぐ重要な役割があります。補綴を学んだからこそ、人工歯などの補綴物はいずれは壊れるものという認識があるので、もって生まれた天然歯に勝るものはないという考えのもと、当院では大切な歯を1本たりとも無駄にせず、どうしたら生かすことができるかをまず考えます。「他院で抜歯と言われたけれど、どうにかなりませんか?」という相談も多いですね。もちろん最終的には抜歯しなくてはならないこともありますが、一時は抜歯してインプラントにしなくてはいけないと言われた患者さんで、10年たった今も自分の歯で食事を楽しまれているようなケースもあります。もし、抜歯と言われてお悩みの方がいたら、お気軽にご相談ください。

痛みの少ない治療にも注力されていると伺いました。

まずは治療に対する説明をきちんとして、患者さんの不安を取り除いてから治療に入ります。また、歯科麻酔をかける時でも麻酔薬を体温まで温め、非常に細い針を使って患者さんの歯茎に合わせた角度で針を刺して少しずつ注入していきます。このようにきちんとかけるべきところに時間と手間をかけることで、「痛くない」と驚かれる患者さんも多いんですよ。また、「もし、治療中に痛かったり口を開けているのがつらかったりしたら、いつでも手を挙げて合図してくださいね」とお伝えしているのですが、それだけで気持ちが楽になる患者さんも多いようです。そして治療後には、繰り返し同じ症状に苦しまないためのノウハウをしっかりお教えします。やはり治療を受けずに済むのが一番ですからね。

他医療機関との連携体制について教えてください。

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当院は目黒区の国立病院機構東京医療センターと大田区の都立荏原病院の連携歯科となっております。また、私の母校でもあり、長く勤務していた日本大学歯科病院であれば、活躍している同期も大勢いるため各科の信頼できる先生に臨機応変に診てもらうことも可能です。顎全体に関わる矯正が必要な方、難治性の疾患の方、腫瘍などの特殊な粘膜の病気の方、あるいは内科的な問題があって個人の診療所での治療が適さない方などは、高度医療機関や信頼できる専門医をご紹介し、連携しながら治療を進めています。

かかりつけ歯科医として、患者と生涯のつき合いを

先生ご自身が実践されている健康法はありますか?

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患者さんから「先生、私より長生きしてね」と言われるようになり、自分のメンテナンスも大切にしないといけないなと感じてはいるのですが、特別これというこだわりはあまりないんです。学生時代から陸上部でずっと走ってきたので、時間があれば走りたいと思っているのですが、最近はなかなか思うように時間がとれません。今は無理やりロードレースにエントリーして、大会に参加することが練習になっているような状況です。あとは強いていえば、時間をかけて歯を磨くことでしょうか。常に口の中の状態を舌でチェックして、何かちょっとでもおかしなところがあればすぐに気づけるよう心がけています。

今後の展望をお聞かせください。 

虫歯1つとっても、お口の中の状態から生活環境、価値観など誰1人として同じ背景をもつ患者さんはいません。当院では、患者さんと1対1で向き合いながら根本原因を探り、患者さんの個性に合わせた優しい医療を大切にしてきました。今は大切な友人のお口の中を任されている気持ちでやらせていただいています。歯科医療という名の究極のおもてなしといっても良いかもしれません。今後も「ここへ来て良かった」と思っていただけるよう、患者さんにとって最小限の負担で最大限の効果が得られるような治療をめざし続けていきたいと思います。治療が終わった途端に途切れてしまうような人間関係ではなく、生涯にわたってその方のお口に責任を持たせてもらえるような関係を築いていきたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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女性は男性とは違い、女性ホルモンが活発に働く20~40代の時期というのは、体にいろいろなトラブルが起こりやすいともいわれています。お口の中もまったくその通りで、虫歯や歯周病などが起こりやすい年齢だと考えます。もし、口の中が乾きやすくなってきたら、唾液の働きが悪くなってきているサインかもしれません。何かトラブルが生じてからではなく、何かが起こる前から定期的に通っていただくことで、悪いところがあれば治療しますし、悪いところがなければ今の良い状態を10年後も20年後も維持できるようサポートします。いつまでも自分の歯でおいしい物をしっかり嚙めるためのお手伝いをして、ともに人生を歩んでいけたらうれしいですね。

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