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鎌田 絵里子 院長の独自取材記事

上野毛眼科

(世田谷区/上野毛駅)

最終更新日:2022/06/01

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上野毛駅から徒歩2分、閑静な住宅街にある「上野毛眼科」は、2005年開院の地域に根差した眼科医院。れんが壁の外観が落ち着いた印象で、大きなハート形の葉をつけた観葉植物ウンベラータやアンティークデスクが置かれた院内はアットホームな雰囲気だ。「このウンベラータは開院当初から飾ってあるんですよ」とにこやかに話してくれたのは、鎌田絵里子院長。2018年に父である前院長の逝去に伴い医院を継承し、ドライアイ、アレルギー性結膜炎、眼精疲労などの日常的な目のトラブルのほか、緑内障や白内障、加齢黄斑変性症といった疾患や網膜疾患のレーザー治療など眼科疾患全般を幅広く診療している。「患者さんが安心して来院でき、温かい気持ちで帰っていただける医院でありたいと思っています」と語る鎌田院長に話を聞いた。

(取材日2022年4月11日)

父の思いを受け継ぎ、ぬくもりのある診療をめざす

医院の成り立ちを教えてください。

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当院は、父である鎌田芳夫が2005年に開院した眼科医院です。同じく眼科の医師である母と一緒に長年診療してきましたが、2018年に父が亡くなり、私が医院を継承しました。母は今も当院での診療を続けています。私は東京慈恵会医科大学を卒業して、同大学附属柏病院や東急病院、康心会汐見台病院のほか、往診専門の医院などで診療してきました。父が開院した頃、私はまだ研修医で眼科を専門にするとは決めていませんでした。眼科を専門にしてからも当院で診療することは考えていなかったのですが、両親がここで仕事をする姿を見るうちに、自然と「将来、ここで一緒に診療するのもいいな」と思うようになり、父が亡くなる前から診療を手伝っていました。こんなに早く医院を引き継ぐことになるとは思っていませんでしたが、短い期間でも父と一緒に仕事ができて、本当によかったと思っています。

どんな医院をめざしておられますか?

開院当初から父はずっと、「患者さんが安心できて、温かい気持ちになって帰ってもらえる診療所をめざしたい」と言っていました。その思いはスタッフも共有していますし、私も引き継いでいきたいと思っています。患者さんに少しでも安心して受診していただけるように、一人ひとりの患者さんに寄り添い、向き合って、お話をしっかりお聞きして丁寧に説明することを心がけています。

どのような患者さんが来院されていますか?

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近隣にお住まいの方がほとんどです。年齢層は高齢の方が比較的多い印象ですが、小さなお子さんからご年配の方まで幅広く来院されています。土曜日は働き盛り世代など比較的若い方が多いですね。ニーズもさまざまで、ドライアイ、アレルギー性結膜炎、眼精疲労などの日常的な目のトラブルから、緑内障、白内障、加齢黄斑変性症、糖尿病網膜症の患者さんもおられます。当院では、主要な8種類のアレルゲンを20分で同時に確認できる血液検査を導入しています。また、網膜疾患のレーザー治療も行っております。その他、手術が必要な症例は東急病院や東京医療センターなどの連携病院や、患者さんが希望される病院にご紹介し、術後は当院でフォローしています。

全世代の眼科疾患に幅広く対応

特に力を入れている診療は何でしょうか?

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特に緑内障とドライアイに力を入れていきたいと思っています。緑内障は視野が徐々に欠け視力が低下していく病気ですが、自覚症状がほとんどなく、検診や他の症状で受診した際に偶然見つかることがほとんどです。当院にはOCTという網膜の断層画像を撮影する機器もあり、この機器で視神経繊維層の厚さを測ることで、通常の視野検査では発見できない早期の緑内障も発見することも可能です。また、世田谷区の特定健康診査・長寿健康診査では眼圧・眼底検査を受けることができ、当院でも対応しています。内科の先生からの紹介が必要ですが、ぜひ区の健診を活用して緑内障の早期発見・早期治療につなげていただきたいですね。ドライアイは点眼薬でコントロールが難しい場合には涙点プラグ挿入術をご提案しています。これは涙の排出口である涙点にプラグを挿入して涙の排出を抑える治療法で、目の表面に涙を保つことができれば症状の改善が期待できます。

その他、眼科の医師として気になる症状はありますか?

ここ1、2年で眼精疲労を訴える方が増えた印象があります。自宅でのテレワークに伴い、パソコンを使って作業する時間が増えたことが影響しているのかもしれません。眼精疲労の原因は目の病気や全身の病気、環境因子などさまざまです。点眼加療も行いますが、原因を精査し、対策を講じることが大切です。若い患者さんには度数の強すぎる眼鏡やコンタクトレンズを使っている方も多いのですが、度数が不適切なことで眼精疲労を引き起こしていることもあり、視力検査を行って適切な度数のレンズにするようお勧めしています。またパソコン周りの環境をお聞きして、モニターの位置は視線が下を向くよう少し低めにする、部屋の照明は明るすぎず暗すぎないよう調整する、意識的にまばたきを多くするといったアドバイスもしています。

お子さんの診療に関してはいかがでしょうか。

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データ的にも体感としても、お子さんの近視が増加していると思います。タブレット学習なども増え仕方がない面もありますが、強度の近視は将来、緑内障などの病気になるリスクが高まることがわかっています。学校の眼科検査で視力低下が指摘されたり、物を見るとき目を細めている場合は、早めに眼科を受診していただきたいと思います。当院では目の緊張を緩和させる機器でトレーニングを行っています。この機器をのぞいて立体風景を見ることで目の緊張の緩和が図れ、5分の使用で遠くの景色を長時間見つめるのと同等の緊張緩和が期待できるとされています。また、タブレットやスマートフォンは30cm以上離して見る、適度に目を休める時間つくる、外遊びの時間を確保するなど、生活習慣の改善も大切です。

質の高い的確な医療を提供し、地域に貢献したい

医師の道に進んだのは、ご両親の影響が大きかったのでしょうか?

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両親もそうですし、祖父も医師だったので身近な職業ではありました。物心ついた頃から両親ともに忙しくて、小学校の時も母が学校行事に来たことはなかったんですね。でも、寂しいと思ったことは本当に一度もなくて、むしろ休日にも勉強をするなど、いつも患者さんのことを考えている母のことを「かっこいい」と感じて、自慢に思っていました。父からは、子どもの頃に「勉強しなさい」と言われたことはなかったのですが、医師になってからは「とにかく勉強しなさい」と、特に眼科を専門に選んだ後は「幅広く何でも診療できるように、専門以外の分野こそ積極的に勉強しなさい」と口うるさく言われましたね。あえて自分の不得意な分野を選んで講演を聞きに行くようアドバイスしてくれて、今も講習会へ行くたびに思い出します。

お忙しいと思いますが、休日はどのように過ごしていますか?

小学校低学年の息子と一緒に公園に行ったり、お散歩したりすることが多いですね。多摩川の河川敷を並んで歩きながら「桜がきれいだね」とか「つくしが生えているよ」などとおしゃべりしています。息子と一緒に過ごす時間が本当に楽しくて、宝物のように感じています。

最後に、地域の方や読者に向けてメッセージをお願いします。

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父を信頼して長年通ってくださっている患者さんが多く、医院を継承した当初は「私が院長になったことで患者さんたちが不安に思うのではないか」と心配していました。それでも「とにかく一生懸命やるしかない」と思い、真摯に患者さんと向き合ってきたつもりです。最初の1、2年は必死で診療していましたが、院長就任から3年がたち、ようやく自分のペースがつかめてきたように思います。今後は予約システムや院内のレイアウトなど患者さんの利になることは適時変更していきますが、大きく何かを変えるつもりはなく、これまでどおりぬくもりのある診療をめざしていきたいと思っています。日本眼科学会認定眼科専門医として、地域の方々に信頼され、質の高い的確な医療を提供できるよう、日々努力してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

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