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上野 隆生 院長、上野 清香 副院長の独自取材記事

上野歯科医院

(世田谷区/上野毛駅)

最終更新日:2024/01/09

上野隆生院長、上野清香副院長 上野歯科医院 main

下町風情が残る上野毛の地で30年間、地域の人々の歯の健康を守ってきた「上野歯科医院」。上野隆生院長は、歯が生える前の新生児から高齢者までを幅広く診療する、気さくな雰囲気の歯科医師だ。近隣住民のほかクチコミで地方から通院する人も多く、予約は2ヵ月半先まで埋まっているそうだ。また、近年は小児歯科や小児矯正に力を入れるほか、妻で歯科衛生士の上野清香副院長が新生児の発育アドバイスや子育て相談にも対応。日常生活に密着したアドバイスを行うほか、セミナーも開催している。「口からの子育て」を提唱し、ユニークなクリニック運営に取り組む2人に診療方針や診療内容について話を聞いた。

(取材日2023年10月12日)

地域だけでなく遠方からも患者が訪れる

まず、院長先生が開業されるまでの経緯を教えてください。

上野隆生院長、上野清香副院長 上野歯科医院1

【上野院長】もともと東京の杉並で父が開業し、1989年にこちらに移転しました。父も一番上の姉も歯科医師だったので、僕は「自分もこの道に進むのかな」と感じて歯学部に進んだのですが、大学4年生の時に父が急逝しました。その後、僕が一人前になるまでと、姉夫婦が当院を引き継いでくれたのですが、2人には「自分たちのクリニックを開業する」という夢があったので、僕は大学卒業後に数年間他院で経験を積み、1996年に院長となりました。今思えば激動のスタートでしたが、院長になって学ぶことはたくさんありましたし、歯科医師という仕事をつらいと思ったことは一度もありません。ただ、父と歯科のことについて話したことがないのを残念に思っています。

清香副院長は、美容と子育てに詳しい歯科衛生士として活躍されていますね。

【清香副院長】家族が歯科医師で、私も志したこともあったのですが、結局、歯科衛生士の道へと進みました。当初はやはり歯科医師になりたかったという思いが強かったのですが、結婚をきっかけに、地域に密着したこのクリニックで、赤ちゃんの発育・発達に関するアドバイスや、患者さんの心に寄り添ったケアを行うことに大きなやりがいを感じるようになりました。以前は美容的なケアも手がけていたのですが、だんだん子育てや小児歯科に特化し、セミナーも開催するようになりました。

どんな患者さんが多く来られるのですか。

上野隆生院長、上野清香副院長 上野歯科医院2

【上野院長】新生児から高齢の方まで幅広いです。長く通っていただいている近隣の方に加え、遠方からも来てくださいます。お子さんを連れてこられたことがきっかけで、親御さんや家族ぐるみで来てくださったり、セミナーに参加されたことがきっかけで医療関係の方たちが来られたりすることも増えました。
【清香副院長】院長は「歯は1回削ったら、絶対に元に戻らない」という考え方で、保険診療でも丁寧に丁寧に治療するので、それもあってか、「歯の治療で、もうつらい思いをしたくない」という思いを抱えた方が多く来られます。地域密着型のクリニックですが、都内や関東一円、遠いところでは福岡県などからも患者さんが来られるんですよ。ただ最近は2ヵ月半先まで予約で埋まっているので、「すぐに治療したい」という方のご要望にお応えできないことを心苦しく思っています。

子どもと家族に寄り添い、小児歯科・小児矯正に注力

小児歯科にはどのような特徴がありますか。

上野隆生院長、上野清香副院長 上野歯科医院3

【上野院長】歯がまだ生えていない新生児も診療するということ。歯が生える前から、正しいおしゃぶりの仕方や授乳法を意識することで、歯並びはもちろん、脳の発達にも影響が考えられます。そうした発育・発達のアドバイスを行うことが最近は増えています。
【清香副院長】発育と発達と呼吸という点を重視して、抱っこやおんぶの仕方、寝かせ方、授乳の仕方、離乳食の与え方などを具体的にアドバイスしています。例えば、おっぱいの吸い方が歯並びに影響することがありますし、抱っこの仕方が心身の発達に影響するともいわれているんですよ。核家族のお母さんが増えているので、そんな生活に寄り添ったアドバイスを行うようにしています。

小児矯正にも力を入れているそうですね。

【上野院長】5歳から12、3歳までの成長期の子どもに特化した矯正で、上顎下顎に装置を着けて歯が生えるスペースを広げることを図っていきます。今のお子さんは歯並びや口腔機能の発達に問題があり、矯正が必要なケースが多いと感じています。特にコロナ禍で外遊びや運動が不足しているので、口の中を育てる必要があると考えています。小児矯正は、その時期だけにしかできないものですから、ぜひそのことを知っていただきたいですね。
【清香副院長】低年齢から矯正ができることを知らない親御さんも多いのですね。口腔の機能の問題は、お子さんの睡眠やおねしょなどにつながることもあるといわれています。当院の小児矯正は、歯並びだけでなく、鼻腔を広げて呼吸量の増加を図り、口腔や体の機能の正しい発達を促すことをめざす取り組みなので、ぜひご相談いただきたいです。

診療の際、患者さんに対して心がけていることを教えてください。

上野隆生院長、上野清香副院長 上野歯科医院4

【上野院長】これは開業以来、変わらない思いですが、これまで診ていた患者さんが出張や転勤でほかの歯科医院にかかった時、「前の先生は良い治療をしていたね」と言ってもらえるような治療を心がけています。また患者さんによって目線を合わせたほうがいい場合と合わせないほうがいい場合があるので、前方に回り込んで向き合って説明したり、あえて後ろから声をかけたり、様子を見ながらアプローチを変えていきます。お子さんに対しては診療中は真面目に、治療が終わった後は膝をついて目線を合わせて笑顔でハイタッチします。
【清香副院長】何よりも大切にしているのは、患者さんに寄り添うことですね。また、神経が細やかで感受性が強い性質であるHSP(ハイリーセンシティブパーソン)についても専門的に学び、その知識やスキルをお子さんや、歯科が苦手な方への対応に生かしています。

「口から子育て」を提唱し、心身の健やかな成長を促す

子育てについてのセミナーも開催されているのですね。

上野隆生院長、上野清香副院長 上野歯科医院5

【清香副院長】そうです。子育て中のお母さんを対象にした「口から育てる」ことをテーマにしたセミナーで、今のお母さんたちは情報に敏感ですからSNSなどで広がり、各地から来られるようになったのです。いちばん多いのは新生児のお母さんで、言葉の教室も開いています。お子さん一人ひとりのお困りごとを聞いて、お母さんと一緒に育てていく感じです。そうした考え方をまとめた本も出版しました。最近は各地の市町村や幼稚園からの依頼で講演も行っています。医療関係者を対象としたセミナーも開催しています。

「口から育てる」というテーマが印象的ですね。

【清香副院長】お口を歯も呼吸も含めてしっかり育てないと、全身の健康にも影響を及ぼすことがあるんです。なので、口から育てて心身の健やかな成長を促すことの重要性をみなさんにもお伝えしています。また足を育てることも重視して靴下や靴の選び方もお話ししています。親御さんもお子さん自身も苦労させたくないとの強い思いで取り組んでいます。
【上野院長】彼女のすごいところは、医科、歯科、教育など、ジャンルが分かれていることを一つにまとめて、歯科を中心にわかりやすく説明するところですね。子どもは成長途中ですから、正しい生活習慣や適切なトレーニングで軌道修正も可能です。このことを全国の小学校の校長先生にお伝えしたいですよね。

今後に向けての展望を聞かせてください。

上野隆生院長、上野清香副院長 上野歯科医院6

【上野院長】これまでの思いと変わらず、ほかの歯科医師に見られても恥ずかしくない治療をしていきたいですね。患者さんの希望に対して「できない」とは言いたくないので、海外の文献をチェックし、治療法の引き出しを増やすようにしています。1つの症状に対して常に複数の解決法を用意して、患者さんの希望に沿った治療を提供していきたいと考えています。
【清香副院長】歯科衛生士として目の前の患者さんにしっかりと対応するのはもちろん、子育てを含めて、歯科や口腔の重要性をさらにわかりやすく、いろいろなところで話して広めていきたいと思っています。保育園や幼稚園、専門家の勉強会やセミナーなどで、子どもの発育や発達に関する情報を発信していきたいですね。私1人では限りがありますので、同じ思いの歯科衛生士や、医科、歯科の先生方、理学療法士・作業療法士さんなどと連携していきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正/60万5000円~

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