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小林 昭院長、小林崇裕副院長 の独自取材記事

小林歯科医院

(世田谷区/桜新町駅)

最終更新日:2019/08/28

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桜新町からサザエさん通りを歩くこと約5分。通りから一歩奥まった閑静な住宅街に佇む「小林歯科医院」は、2016年に開院60周年を迎える歴史ある歯科医院だ。昨年改装した、白と茶色を基調としたモダンな院内には、小林昭院長のお気に入りのジャズミュージックが流れ、院長夫人が手掛けるフラワーアレンジメントや絵画ともマッチした、さらに快適な空間に生まれ変わった。昨年から、子息で副院長の小林崇裕先生が週1回診療に加わり、祖父の代から続く長い歴史に、新たなページを刻み始めた。歴史を大切にしつつ、先進の治療や予防治療に注力する院長の「Cure(治療)からCare(予防)へ」の精神も、必ず崇裕副院長へと引き継がれていくだろう。「優しく、親切、丁寧に」をモットーに歯科医療に取り組む先生方のソフトな語り口からは温厚な人柄が伺え、患者の幸せを願い、治療から空間作りに至るまで、細やかな “おもてなし”の気持ちこそが、小林歯科医院が開院以来約60年にわたって大切に受け継ぎ育ててきた伝統なのだと感じられる。
(取材日2014年3月26日)

父から息子へ、3代目に引き継がれる歴史と、優しく・親切・丁寧な治療

再来年には開院60周年を迎えられますが、昨年5月に改装を完了されたとか。

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【小林昭院長(以下、院長)】以前の診療所は通りから中の様子が見えなかったので、初めての方がなかなか入り難い雰囲気がありました。前々からそこを何とか変えたいと思っていたのです。そう遠くない将来、息子に歯科医院を引き継ぐ予定ですし、昨年から週1日ではありますが、一緒に診療することになったので、思い切って改装することにしました。外壁に窓ガラスを3枚入れたことで、外からも中の様子が少し見えるようになり、改装後は若い患者さんが増えた気がします。また、入口は自動扉に変え、待合室にはダウンライトもつけ、温かな癒しの明かりで患者さんをお迎えしています。診療室も白とブラウンを基調にした、よりリラックスできる空間に生まれ変わりました。デザインは美容院なども手掛ける会社にお願いしましたので、シンプルモダンなおしゃれな内装に仕上がり、患者さんからも評判が良いようです。

院長・副院長の二人体制での診療がいよいよスタートしましたね。

【小林崇裕副院長(以下、副院長)】普段は本厚木の歯科医院に勤務しており、現在は水曜日だけここで診療しています。父と一緒に働いてみて改めて感じたのは、父が患者さんからとても信頼されているということです。一般的に、歯科医療は患者さんと歯科医師が治療法について話し合いながら決めていくのですが、父の場合は患者さんの方から「先生にお任せします」とおっしゃいます。そこまで信頼関係ができていることに驚き、改めてすごい歯科医師だなと尊敬しました。
【院長】普段は聞けない言葉が聞けましたね(笑)。今まで息子の働く姿を見たことがなかったので、患者さんとのコミュニケーションの取り方や接し方、治療技術など、ちゃんとできるのかなと、少し心配でしたが、丁寧な対応ぶりに、これならいつでも安心して任せられると思いました。来月には結婚も控えていますし、徐々にこちらに診療の比重を移してくれればと、期待しています(笑)。

院長もお父様から医院を引き継がれたので、副院長の迷いや葛藤が理解できるのでは?

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【院長】すごくよくわかります。自分が若い頃に経験した思いを、息子も感じているのだろうと思います。父が私を信頼して仕事を任せてくれたように、私もお互いの得意分野を生かした新しい診療スタイルを築いていこうと思います。この狭い空間で、ドクター2人が常に一緒に診療するよりも、診察日を分けて、それぞれが担当する患者さんを継続して診ていくのがベストではないかと思います。私の得意分野である義歯などの欠損補綴治療は、これからもしばらくは私がメインで担当し、少し複雑な抜歯や根の治療など、細かい処置を必要とする症例は、脂がのってきた若い息子に任せていこうと考えています。
【副院長】父の時代と私の時代では大学や研修で学ぶことも違いますし、この30年で治療の考え方や方法も大きく変わりました。父の長年の経験・実績と、私の新しい技術・知識を融合して、お互いに切磋琢磨しながら、より質の高い歯科医療を提供することが目標です。個人的に興味があり、勉強を続けている審美歯科も強化していきたいです。見た目がきれいなだけでなく、噛み合わせなど機能面も兼ね備えた“総合的なきれい”を目指します。

予防歯科は患者さんが虫歯や歯周病の原因を知り、理解することから始まる

クリニックのモットーである“CureからCareへ”の考え方についてご説明ください。

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【院長】昔は虫歯や歯周病などが進行し、痛みなどのトラブルを抱えた患者さんが治療(Cure)のために歯科医院に来られました。しかし、今は患者さんの歯に対する意識が高くなり、トラブルがない状況をいかに長く維持し、将来的にも歯を失わず、削らなくてもすむようにアドバイスをすることも、歯科医院の重要な役割です。虫歯や歯周病がないかを定期的にチェックし、普段の歯磨きでは取り切れない歯石の除去など、プロのクリーニングを通した予防歯科(Care)を継続することで、何も処置をする必要がない状況をサポートしていきたいと考えています。実際に予防歯科治療を目的に来院される患者さんも増えていますし、歯が健康だと、お年を召していても皆さんとても健康でお元気ですよ。

日本ではまだ予防のために歯科医院に通う方が少ないと聞くのですが……。

【院長】「歯磨きが大事です」といくら言葉で説明しても、患者さん全員が理解できるわけではありません。そこで、歯周病や虫歯の原因となる口腔内細菌などの顕微鏡画像を液晶モニターに映し出し、患者さんに見ていただきます。そうすると非常にインパクトがあるようで、特にお子さんなどは、「口の中にこんなに一杯の菌がいるの!」とびっくりされます。歯肉炎や虫歯の原因が理解できれば、その日から意識は変わります。親子で来られると、お母様ご本人もしっかりと歯磨きされるようになります。まずこの意識を変えることが大事なのです。
【副院長】1日3回しっかり歯磨きをしている方でも、実は磨き残しがあり、歯石はついてしまいます。ただ「磨けていませんよ」と言うだけでは納得されませんから、口腔内カメラで磨き残しがあることを、ご本人に画像を見ながら確認してもらいます。歯の裏側や歯の間の汚れを直視すると、歯科医院での定期的なクリーニングの必要性を理解しやすくなります。言葉を耳で聞いて理解するだけでなく、目で見る効果は大きいですから、当院ではこの画像を使った説明を大切にしています。

先生方の診療方針をお聞かせください。

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【院長】インフォームドコンセントの徹底を心がけています。また、患者さんがどこまで治療を希望されるのか。コミュニケーションを通して要望をしっかり把握して、的確に応えられる診療に努めています。主訴以外に治療が必要だと判断すれば、もちろんご説明はします。しかし、患者さんにもいろいろな事情がありますから、一方的に治療法を押し付けるのではなく、ご自身の判断、要望を尊重させていただきます。
【副院長】幹の部分は父とほとんど同じです。ただ、年齢的にも若いので、私の場合はまず患者さんに安心感を与え、信頼してもらうことが一番大事だと思っています。コミュニケーションを大切に、威圧感や怖いイメージを持たれないように、否定ではなく患者さんを理解することから入るように心がけています。例えば、「今まで忙しくて歯磨きできなかった」という患者さんに対して、「磨かなきゃだめだよ」ではなく、忙しくてもできるケアの方法をお伝えするようにしています。

患者の恐怖心を取り除き、安心を与える伝統の診療スタイル

約60年引き継がれてきた小林歯科医院の伝統とは?

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【院長】父の代から「優しく、親切、丁寧」とモットーに、皆さまの“かかりつけ歯科医院”を目指して治療を行ってきました。そのため、患者さんから「あそこの先生は優しい」と言っていただくことが多いのです。患者さんへの接し方にしても、治療の仕方にしても、優しく対応することを大切にしており、「もう少しだから我慢して!」というようなことはまず言いません。「痛かったら合図してください。それ以上はやりませんから」と声をかけ、患者さんを常に安心させながら治療するスタイルが当院の伝統だと思います。
【副院長】祖父や父の穏やかな性格を引き継いでいるのか、歯科医院嫌いの方や怖がりの方が、心を開いてくださるのが早い気がします。一度当院で治療を受けた患者さんは長く通ってくださる方が多く、たとえ引っ越しされても、電車やバスを利用して遠方から通ってくださる方が多いですね。

院長と副院長は同じ大学のご出身なのですね。

【院長】父も含め、親子3代みんな同じ大学の卒業生です。娘も同窓の歯科衛生士ですから、親子で歯科の話をして盛り上がることもよくあります。
【副院長】昨日もちょうど、お酒を飲みながら熱く語りあった所です(笑)。ただ、高校生の頃は、当時流行していた「カリスマ美容師になりたい」「歯科医師になんてならない!」と反発したこともありましたが、父は「お前がなりたいものになればいい」と言ってくれました。その言葉で逆に素直になれ、迷うことなく歯科医師の道に進むことができました。
【院長】本心はやはり歯科医院を継いでほしいと思っていましたが、息子の性格も分かっていましたから、作戦勝ちです(笑)。
【副院長】最近は歯科医師としてのやりがいを感じることが増えてきました。最初は虫歯だらけで鏡を見せても「見たくない」とうつむき加減だった方が、治療を続けるうちに明るく笑ってくださるようになったのです。信頼関係ができ、メンテナンスにもしっかり通ってくださるようになった時は、すごくうれしかったですね。口の中のケアをちゃんとすることで、ここまで人は変わるのだと、改めて歯科医師になった喜びを感じました。

先生方のリフレッシュ法は?

【院長】診療のある日は、大半を自宅兼診療所で過ごしていますから、休日は外に出て身体を動かすようにしています。以前は趣味と言えばゴルフでしたが、50歳を過ぎてからは船で海に出て、釣りをしてリフレッシュしています。最近は料理にも凝っていて、釣った魚をさばいて、人を呼んで“おもてなし”することが楽しみです。
【副院長】ここ最近は忙しいので、のんびり過ごせる時間が癒しですね。嫁と散歩をしながら写真を撮ったり。父が写真を趣味にしていた時代もあり、やはり血なのかなと思います(笑)。

今後のクリニックの展望とメッセージを

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【院長】少しずつ休みを増やして、妻と旅行をしたりする時間を作りたいです。あと5年ぐらいのスパンで、息子にバトンタッチできたらいいなと思います。私は今すぐでもいいのですが(笑)。
【副院長】今まで歯医者さんは怖いと思っていた方、ここ数年歯科医院には行っていない方にこそ、一度来ていただきたいです。歯に関することでお悩みの方は、気軽にご相談ください。今後はこの医院の伝統である患者さんに優しい治療を大切にしながら、私なりのスタイル、カラーを出していければいいなと思います。

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