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小島 將督 院長の独自取材記事

こじま矯正歯科

(広島市中区/舟入町駅)

最終更新日:2026/06/03

小島將督院長 こじま矯正歯科 main

開業から100年を超える広島県内で黎明期から存在する矯正歯科医院である「こじま矯正歯科」。明治時代の終わり頃、曽祖父の藤井多三郎が現在の韓国に渡り全羅北道全州にて開院した藤井歯科医院がそのルーツである。現在、4代目を担うのは小島將督(しょうとく)院長。矯正歯科のエキスパートとして伝統ある歯科医院を継承している。矯正歯科専門としたのは、父である先代の頃から。「誠心誠意」を診療理念に掲げ、常に患者に真剣に向き合う同院は、歯列の乱れや歯並びなどに悩む人々からの信頼も厚く、院長は広島市歯科医師会の理事も務めている。近年さまざまな矯正治療法が登場し、患者も戸惑うことが多い中で、小島院長に適切な矯正治療や同院の治療方針などについて話を聞いた。

(取材日2025年12月15日)

人々の歯を守るため、進化を続けて100余年

ホームページでは貴院の100年に及ぶ歴史が紹介されていますね。

小島將督院長 こじま矯正歯科1

私の曽祖父が、日韓の併合時代に現在の朝鮮半島に渡って開業したのが始まりです。歯科医師法が制定されたのが1906年の明治39年ですから、曽祖父は制定初期に歯科医になったようです。2代目は初代の長女である私の祖母と、その夫となった祖父。祖父母の頃は戦争もあって大変だったと思います。終戦後、この地は100m道路の建設で区画整理され、当院はたまたま角地になりました。目立つ場所になったと祖父母は喜んだそうです。そして私の父が3代目を継承し、現在の場所で矯正歯科専門の歯科医院を開業しました。そのため私は「こじま矯正歯科」としては2代目ということになります。

矯正歯科を専門にされたのは先代からなのですね。

父は日本歯科大学大学院で矯正を学んだ後、米国カリフォルニアの歯列矯正歯科医院で研鑽を積みました。欧米では、歯並びが悪いと「なぜ矯正しないの?」と良い印象は持たれないことが多いため、当時からさまざまな矯正の方法がありました。しかし、まだどの治療法が最も良いのか確立されてはおらず、試行錯誤もあったようです。欧米人と日本人では、歯並びが悪い人の割合が日本人のほうが多いんです。それは骨格的な理由で、日本人は遺伝的に顎が小さく歯のサイズが大きいため、歯がきれいに並びきらずガタガタができてしまうのです。このように、日々進化している矯正技術ですが、治療法の中にはすべての人に適応するわけではないものもあります。歯並びや歯列の乱れは見た目の問題だけでなく、一生自分の歯で食べられるか否かにもつながる、奥深さとやりがいを感じられる分野ですね。

以前に比べて矯正治療を受ける人も増えているようですが。

小島將督院長 こじま矯正歯科2

近年、歯並びに悩みを持った30代から50代の患者さんが増えています。人生80年と言われる現代では、歯列矯正を始める年齢に遅いことはありません。また、マスク生活が長く続いたことで、マスクを外す前と後で印象が違うと感じていたり、歯並びに自信がなく、人前で思いっきり笑うことができなかったりという悩みを持たれて来院される患者さんも多いですね。その一方で、インターネットなどで多くの情報が飛び交う中、どの情報を信じたらいいのかわからない方もいらっしゃるかと思います。矯正が必要なのか、どのタイミングで開始すべきか、どのような矯正方法が適しているか悩まれたり、費用面の不安もあるでしょう。当院では初診時に料金についてもしっかりお話させていただきます。

一人ひとりに合った適切な矯正治療を受けることが重要

院長は子どもの歯列矯正について警鐘を鳴らしておられます。

小島將督院長 こじま矯正歯科3

例えば、歯並びが悪い親御さんが、わが子にはそうなってほしくないからと歯科医に相談する。すると、すぐマウスピース型装置の矯正を装着し顎を広げるよう図るといった提案をされるケースを耳にします。成長過程の子どもの顎は小さいですが、実は大人の歯がもうスタンバイしているんです。つまり、生えてくる歯はもう決まっていて、その後の歯並びは顎がどう成長するかによるわけです。子どもの顎が小さいのは当たり前なのに、矯正で無理に広げようとしたり、成長するにつれて自然に治ると思われる子まで装置を着けたりする処置には疑問を感じます。すべての患者さんを画一的に診るのでなく、この子は矯正をしなくてもいい、この子はすべき、この子にはこの装置……と適切な診断をすることは、自分の役目だと思っています。

すべての人に同じ治療が適応するわけではないということですね。

そうですね。また、近年歯を抜かない矯正というのも見聞きします。確かに健康な歯を抜くことには抵抗感があるかもしれませんが、歯を抜かない矯正によって、歯が押され口元が前に出てしまうといった症例もあります。また、抜かずにどんどん歯を削るという矯正方法にも無理を感じます。歯列矯正は一生に一度の大切な治療ですから、矯正歯科専門の歯科医院で、患者さん一人ひとりに合った矯正治療を受けてほしいですね。「餅は餅屋」と思ってください。

歯列矯正は大人になってからでもできるのでしょうか。

小島將督院長 こじま矯正歯科4

矯正というのは、予防の段階なんです。今ある歯が悪くならないために、先に予防していくということです。歯並びがきれいだと一生自分の歯で食べることもできますが、ガタガタなままだと将来歯を失うリスクも高くなる。そのことを含めて、矯正には大きな意味があると思います。見た目の美しさのためだけでなく、体を支えるしっかりとした噛み合わせにし、そして磨きやすい歯並びをつくることも目的です。子どもの歯科矯正の付き添いで来院される30代、40代の親御さんにも、成人矯正を知っていただきたいですね。カウンセリングやセカンドオピニオンも受けつけていますので、気軽に相談してほしいです。

時代が変わっても変わらない、誠心誠意の歯科治療

日々の診療で大切にしていることは何ですか。

小島將督院長 こじま矯正歯科5

「誠心誠意」これは先代が決めた当院の診療理念です。僕はこれに尽きると思っています。患者さんが望むのは、自分のことを真剣に考えて治療に取り組んでくれることです。当院では、患者さんとの会話や丁寧な説明などコミュニケーションを大切にし、お一人お一人の治療にしっかりと時間を取るようにしています。僕は初めての患者さんにも、親戚くらいの感覚で接しています。だから、やめたほうがいいと思う治療は、率直にやめたほうがいいと進言します。当院が100年余りも続いているのは、それぞれの代でもちゃんと信頼を得て真面目にやってきたからだと思います。

矯正治療のこれからについてどうお考えですか。

歯並びが変われば人生が変わる。これは大げさでなく本当のことだと考えています。私は広島市歯科医師会の広報部の理事としても活動しており、先日は地元のラジオ番組で、歯列矯正についての対談なども行いました。また、他のラジオ番組などでも、口腔ケアや歯の健康に関する情報発信を行っています。 これからもそうした活動も含めて、矯正歯科専門の歯科医院による適切で誠意のある矯正治療を広げていきたいです。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

小島將督院長 こじま矯正歯科6

父から当院を受け継ぎ10年余りがたちました。今は妻も一緒に副院長として診療に携わってくれています。地元の方をはじめ、紹介の方、SNSで調べて遠方から来院される方もいらっしゃいます。これまで矯正治療を受けられず歯のコンプレックスを持ち続けてきたけれど、やっと治療を受けられるようになったのでぜひやりたいという40代後半〜60代の女性も見られます。現在の日本やアメリカは矯正歯科の分野が強い。これはやっぱり国が平和な証だと思っています。戦争や紛争の中では矯正どころじゃないですから。矯正があり治療法も確立されているのは、幸せなことなんだと僕は思います。矯正は、より良く生きるためのものではないでしょうか。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正/約74万円~、小児矯正/17万9000円~