岡橋 伸吾 院長の独自取材記事
岡橋歯科医院
(広島市安佐南区/下祇園駅)
最終更新日:2026/04/13
広島県安佐南区で3代続く「岡橋歯科医院」は、院内にも診療にもぬくもりが感じられるクリニックだ。受付にはアロマが置かれ、季節に応じた飾りつけや小物、緑などをあしらった待合室でリラックスして順番を待つ。虫歯、歯周病、入れ歯など口の中全般の診療に対応。ユニットは全部で3台と小規模な分、岡橋伸吾院長のきめ細かな心配りが行き渡る。麻酔の方法を工夫し、痛みの少ない治療にも注力。とにかく患者の不安な気持ちを取り除きたいと考える岡橋院長は、「患者さんは何が不安で何を聞きたいのか、いつも自分に置き換えて考えています」と優しい口調で話す。患者の不安な気持ちに寄り添い続ける岡橋院長の思いを聞いた。
(取材日2026年2月19日)
温かみがありリラックスできるクリニックに
最初にご経歴をお話いただけますか?

日本歯科大学を卒業後、都内の2つの病院で8年ほど勤務しました。その後、父が高齢になってきたことと、広島が好きだったので、父とともに岡橋歯科医院に勤務し、2018年に私が継承しました。クリニックは祖父の代から3代続いており、場所は変わらないのですが、内装と外観は変えています。やはり父や祖父の影響は大きく、当たり前のように医療の道に進んだ気がします。高校で進学を考えた時に、不安を抱えている人や困っている人の力になる職業に就きたいという気持ちがあって、自分のいる環境を考えたときにやはり医療系だと思いました。
クリニックの内装で、こだわった点や工夫されていることをお聞かせください。
歯科医院が苦手な人、治療に対して不安を持つ人は多いと思うので、なるべく不安を減らせるようにと考えました。院内は温かみのある色を使うようにし、飾りつけや雑貨などもやわらかみのあるものをそろえています。受付の時から患者さんにリラックスしていただければいいなと思い、アロマも置いています。また、季節ごとの飾りつけや、うがいで使う紙コップのデザインを変えることで、患者さんが少しでも楽しい気持ちになれるよう工夫しています。 診療室は外の光が多く入るよう窓の部分を大きくし、明るく清潔感のある空間にしています。そうした取り組みを行うことで、スタッフも新鮮な気持ちで業務に携われる効果があればと考えています。
院内設備など、安全面での取り組みについても教えてください。

高圧蒸気滅菌機や口腔外バキュームを備え、滅菌に努めています。また、室内をクリーンに保つために、空気清浄機を常時稼働させています。 スリッパは紫外線消毒で清潔に保つようにし、感染症予防のために、患者さんごとに治療用グローブ、エプロン、紙コップなども使い捨てにしているのでご安心ください。歯科医師、スタッフともに日々検温も行っています。
常に患者の立場になって考える姿勢を忘れない
日々の診療の中で大切にされていることは何でしょうか?

もし自分が患者さんの立場だったら何が不安で何を聞きたいだろうかと、いつも自分に置き換えて考え、お伝えするようにしています。例えば、患者さんの中には「自分と同じような症状の人はほかにもいますか?」と不安そうに聞かれる方が多いのですが、その時々の状況に応じて「親知らずが斜めに生えているのは珍しくないですよ」や、「虫歯が複数ある方も多くいらっしゃいます」など、聞かれる前にこちらから伝えるようにします。多くの方は「自分だけではない」とわかることでそれが安心につながると思うんです。あとは、個室の診療室ではないからこそ、プライバシーには特に配慮しています。例えば、「入れ歯」などの言葉はなるべく使わないようにしていますね。周りに聞こえたら嫌だなと思うようなことは、言葉を選んで話すようにします。
「丁寧な説明」を心がけているそうですが、具体的にどのように工夫していますか?
説明の際には、エックス線検査の画像、パンフレットのほか、ウェブ上の画像なども活用しています。言葉だけでなく、視覚的な情報があれば患者さんもより理解しやすいと思います。専門用語ではなく、できるだけ平易な言葉を使うことも忘れません。また、患者さんが不安そうな場合は、話すペースをゆっくりにしたり、まずは患者さんのお話をじっくり聞いたりするようにもしています。お口の中のことは、なかなか人に言いにくいと思うので、腰を据えてじっくり話を聞く姿勢を大事にしています。また治療中の声かけもこまめに行います。「もう8割くらい終わりましたよ」「次は削ります」「水で洗います」といったように、状況を説明することで、何をされるかわからないという不安を払拭したいのです。患者さんの不安を軽減するためのこうした心がけはすべて、「自分がされて嫌だと思うことはやらない」という思いが原点となっています。
治療時の痛みへの配慮についても伺います。

表面麻酔のあと基本的には麻酔を2回に分けて打っています。表面麻酔を打った後、表面から1~2mmのところに1回麻酔を打って、少し時間を置いてから今度は深いところに打つという工夫をしています。子どもが怖がってしまい、落ち着いて治療を受けるのが難しい場合は2回に分けるほうが難しいので、1回のほうがいい場合もありますが、そうでなければ2段階で行いますね。10年以上前からその方法です。時間はかかりますが、その分患者さんにとっては楽かなと考えています。
「怖い」「不安」を取り除く努力をし続ける
先生が得意とする治療、力を入れている治療は何ですか?

一般診療全般ですね。これが足りないなと思ったらそれを勉強して、次に新しい不明点が出てくればそれを勉強して、というように一つずつできることを増やしていきました。入れ歯やマウスピース型装置を用いた矯正、ホワイトニングなど一通りは行っています。ただ、診療が「作業」にならないようにということはずっと心がけています。作業になるとどうしても飽きやすくなりますし、モチベーションも上がらないですし、そうなると当然患者さんに対しても良い対応ができなくなってしまいます。常に相手がどういう気持ちなのかなと考えていると、作業にはならず集中もできます。
小児歯科も対応されています。お子さんの診療を行う上で気をつけていることはありますか?
まず親御さんにしっかりと治療の内容を説明するようにします。そして、お子さんが置いてきぼりならないように、小さい子どもにも今から行うことをわかりやすい言葉で伝えるようにしています。当院は、お子さんが「自分でもできた」という自信を持てること、そして歯科医院が「怖くない場所」だと感じてもらうことを大切にしています。「ちゃんと治療が受けられた」という達成感とともに、自信を芽生えさせてあげられればと思っていますね。それが治療以外のことに関しても自信につながるでしょうし、大人になった時に歯科医院は怖いから嫌だと足が遠のいてしまうのではなく、困ったときや健診の際など、いつでも気軽に足を運べる場所になってほしいと思います。一歩ずつこの場所になじんでいってもらえればうれしいですね。
最後に、歯科医院に「怖い」「不安」というイメージを持つ人にメッセージをお願いします。

歯科治療が怖かったり、歯科医院に行くのが不安だと感じたりするのは、ごく自然なことだと思います。そして、同じ怖い、不安といっても人それぞれ内容は違うんですよね。痛みが苦手な方、お口の中の状態を人に見られたくない方、ずっと虫歯を放置していて怒られるのではないかと心配な方、理由は人それぞれだと思います。そのため、一人ひとりの患者さんの不安の原因を把握し、取り除いていけるようこれからも努力していきたいです。当院がめざしているのは、歯科医院が苦手だった方でも安心して通える歯科医院です。最初の一歩は勇気がいるかもしれませんが、実際に来てみれば思っていたより楽だと感じていただけるはずです。不安や悩みに寄り添い、しっかりサポートさせていただきますので、安心してお越しください。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正プレオルソ/5万5000円、ホームホワイトニング/2万2000円/オフィスホワイトニング/2万4000円

