全国のドクター9,008人の想いを取材
クリニック・病院 161,455件の情報を掲載(2020年2月26日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 世田谷区
  4. 三軒茶屋駅
  5. 三軒茶屋眼科
  6. 窪田美幸 院長

窪田美幸 院長の独自取材記事

三軒茶屋眼科

(世田谷区/三軒茶屋駅)

最終更新日:2019/08/28

12179 df 1 main 1408339975

三軒茶屋駅から歩いて10分の場所にある「三軒茶屋眼科」。2000年の開院以来、地域に密着した医療を提供してきたクリニックだ。絶え間なく患者が訪れるその人気ぶりは、窪田美幸院長の腕の良さと、信頼度の高さをそのまま物語っているといえる。その華奢な体型からは想像がつかないほどパワフルかつバイタリティーにあふれたキャラクターも窪田院長の持ち味。そんな院長に、眼科医を志した理由やこれまでの歩み、クリニックでの診療と新しい試みについて、たっぷりと語ってもらった。
(取材日2009年12月21日/再取材日2014年6月16日)

多くの手術を経験、スウェーデンの研究施設でも勤務

眼科医を志したきっかけを教えてください。

12179 df 1 1 1408339975

もともと、小さい頃から自立心が強く、何かの職業に就きたいなとは思っていましたね。実は、高校2年生くらいまでは文系志望でした。英語に興味があり、アメリカ留学が決まっていたのですが、盲腸になって行けなくなってしまって。それで英語への熱もすっかり冷めてしまい、医師をめざそうと思ったんです。眼科を選んだのは、学生時代に白内障の手術を見たことがきっかけです。眼の中の美しさに魅せられました。当時の手術は現在と比べるともっと荒い手術でしたが、顕微鏡を使って濁った水晶体をきれいにしていくその手術がとても繊細に感じられ、やってみたいと思うようになりました。

勤務医時代はどんな疾患の治療を担当されていましたか?

手術が好きだったこともあり、白内障や緑内障の手術を数多く執刀しました。東京都立駒込病院に勤務していた頃は、僻地診療にも携わっていたので、東京都の離島検診や、パラオなど南洋諸島の医療団に加わってヘリコプターで診察に行ったこともありました。きちんと設備が整っていないような環境で手術を行うこともあり、貴重な経験をしましたね。そこでもたくさんの白内障、緑内障の手術を行いました。

スウェーデンで過ごされていた時期もあるようですね。

12179 df 1 2 1408339975

実はスウェーデンに行ったのは、外科医をしている夫の仕事の都合なんです。私は、向こうでは専業主婦をするつもりでした。ところが、家事はすごく好きなのですが、2週間で飽きてしまって(笑)。それで、カロリンスカ研究所という大学病院のような研究施設でお世話になることになりました。英語の基礎はありましたが、アカデミックな用語を学ぶために2ヵ月くらい語学学校にも通いましたよ。カロリンスカ研究所では、角膜のアルカリ外傷の研究に携わっていました。ウサギの角膜を使って、損傷の過程を見るというものです。ちょうど2年が経った頃、出産のために日本に帰国しました。子どもを出産した後は、3ヵ月で現場復帰しましたね。その時は小金井市にある眼科医院に勤務していて、主に手術や一般診療を行っていました。子どもをベビーシッターや保育園に預けながら働いていて、とても目まぐるしい日々でしたが、今となっては当時の大変さも忘れてしまいましたね。

花粉アレルギーの患者さんの気持ちがよくわかる

三軒茶屋で開業に至った経緯は?

12179 df 1 3 1408339975

手術が好きだったこともあり、勤務医時代は白内障手術など顕微鏡を見ながらの細かい作業をずっと続けてきました。でも自分自身の年齢や体力的なことを考えると、そういった手術を行うことに限界を感じるようになりました。また、娘の受験など家庭の事情で自宅に近い場所で働くことが必要になったこともあり、三軒茶屋に開業することになりました。

クリニックの患者層、多い主訴について教えてください。

当院は地域密着型のクリニックなので、おみえになる患者さんは、この近辺に住んでいらっしゃる40〜50代の方が多いです。多い主訴としては、目のかすみ、ドライアイのほか、流行しているまつげのエクステンションの接着剤による瞼のかぶれなど。毎年2〜3月頃の花粉が飛ぶ時期になると、アレルギーの患者さんがぐっと増えます。最近ではオルソケラトロジーによる角膜矯正療法を希望される患者さんも増えてきました。オルソケラトロジーとは、特殊な形状をしたコンタクトレンズを寝ている間だけ装着して角膜の形状を矯正し、近視や乱視、遠視の改善する治療法です。療法自体は昔からあったものですが、最近になり国内産のコンタクトレンズが使えるようになったことが安心材料となり、需要が高まってきているようです。手術は必要なく、定期的に検診を受け、自分に合うか合わないかを確認しながら治療が進められる点もメリットです。小児にも適用できることから、お子さんのために興味を持つお母さん方が増えているんですよ。

得意としている治療分野についてお聞かせください。

眼瞼内反(がんけんないはん)症や眼瞼下垂(がんけんかすい)、翼状片(よくじょうへん)などの治療や手術のほか、アレルギー治療にも力を入れています。実は、私自身も花粉アレルギーを持っていて、これまでさまざまな治療を試してきました。患者さんのつらい気持ちもよくわかるので、親身に対応したいと思っています。勤務医時代に数多く手がけてきた白内障、緑内障、網膜剥離などの内眼手術は、当院では行っておりませんので、他院へご紹介させてもらっています。あと、以前から眼のまわりのしみやしわについて相談を受けることが多かったので、このたび、より充実したケアができるよう、院内に「世田谷美容クリニック」を併設し、「レーザーフェイシャル」や「ケミカルピーリング」、「ダイヤモンドピーリング」などのメディカルエステを提供しています。中でも人気はレーザー治療で、女性だけでなく男性にもご利用いただいているんですよ。これらは自由診療となりますが、比較的リーズナブルな価格で提供しているので、気になる方はぜひご相談ください。

診療の際、心がけていることは何ですか?

12179 df 1 4 1408339975

なるべく患者さんをお待たせしないことです。患者さんにとって長時間待つということはきっと大きなストレスのはず。ですから、混雑時などに30分くらいお待たせしてしまうと、とても焦りますね。あとは患者さんが何を求めてここへいらっしゃっているのかをきちんと聞きだすようにしています。例えば、「手術をせずに、薬で治療したい」、「徹底的に調べたいから大きな病院を紹介してほしい」など、患者さんって実際に口に出さなくても、それぞれでお考えになっていることがあると思うので、そういったことをしっかりヒアリングするように努めています。そして、こちらがお話しをする際もなるべく詳しく、わかりやすく説明をするようにして、それぞれの患者さんに合わせた対応を心がけています。

患者の支えを実感し、スランプから脱出

患者さんとの印象的なエピソードを教えてください。

12179 df 1 5 1408339975

患者さんとのエピソードはたくさんあります。中でも特に印象深いのは、開業して3年が経った頃のことです。ようやく仕事にも慣れ、患者さんの数も安定してきたというのに、私自身なぜか心にぽっかりと穴があいたような虚脱感に襲われていたのです。好きなワインを飲んでも、ショッピングをしてもこのスランプから抜け出せず、落ち込んでいました。その当時、常連の患者さんで難聴の方がいたんです。はじめは結膜炎で通院されていたのですが、治った後も毎週のように受診していました。その方がある朝、当院に飛び込んで来て、「目が覚めたら耳が全く聞こえなくなってしまっていた」と、その場で泣きだしてしまったのです。私は為すすべもなく、一緒に泣きながら彼女の話を聞くことしかできませんでした。その後、その患者さんは両耳に補聴器をつけてどうにか日常会話を聞きとる程度まで回復し、落ち着きを取り戻しました。そして、私にこう言ったのです。「先生、ありがとう。先生がいてくれたからどうにか乗り越えることができた」と。その時、自分もいつの間にかスランプを抜け出していることに気づきましたね。自分は患者さんたちに支えられているのだ、と実感しました。私の医師人生に大きな影響を与えた出来事だと思います。

休日はどのようにリフレッシュされていますか?

休日は、ひたすら家の掃除、洗濯ですね(笑)。あと、健康には気をつけているので加圧ジムや整体に通っています。トレーニングマニアで、昔から体を動かすことは続けていますね。仕事の後は、お酒が大好きなのですぐ近くのイタリアンレストランやワインバーに友だちや従業員と行くことが多いですね。自分で料理をすることも大好きです。特に、タイカレーは、ハーブや香辛料を石臼ですりつぶしてペーストを作るくらい本格派ですよ(笑)。

最後に今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

12179 df 1 6 1408339975

今、当院では訪問治療を行っています。エリアは特に限定せず、お昼休みの時間や休診日を利用して、必要としてくれる患者さんのもとに伺っています。眼科の訪問治療はとても珍しく、患者さんにも喜んでもらえているので、今後も引き続き、訪問治療に力を入れていきたいと考えています。また、ご自身では大丈夫と思われる場合でも、深刻な症状になってしまっているケースもあります。専門家なりの知恵もありますので、本当にお気軽に来ていただければと思います。ちょっとしたことや何かわからないことを聞きに来られるだけでも構わないので、ぜひお気軽にいらっしゃってくださいね。

Access