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古賀 仁朗 院長の独自取材記事

古賀矯正歯科クリニック

(世田谷区/喜多見駅)

最終更新日:2024/05/23

古賀仁朗院長 古賀矯正歯科クリニック main

小田急線喜多見駅から徒歩約2分、アクセスの良い住宅街の中に「古賀矯正歯科クリニック」はある。緑が多く、落ち着いた外観の建物の戸を開くと、気さくで明るい古賀仁朗院長が迎えてくれた。父の古賀正忠理事長の代から20年、子どもから高齢者まで地域の人に親しまれてきた。感染管理や矯正治療中の衛生管理に専門的な知識を持つ歯科衛生士や食育の面から食事指導を行う歯科医師も在籍。患者を丁寧にフォローすることで、「矯正治療への不安や器具を取りつけることによるリスクを軽減したい」と古賀院長は話す。徹底した検査で不正咬合の原因を突き止め、画像を示しながら現状や治療内容を患者に理解してもらう努力も怠らない。2023年10月、理事長から同院を受け継いだ古賀院長。歯科医師としての想いや、診療方針をたっぷりと語ってもらった。

(取材日2023年12月7日/更新日2024年5月21日)

徹底的な検査で状況を把握、矯正時のリスク軽減を図る

まず、歯科医師をめざした理由を教えてください。

古賀仁朗院長 古賀矯正歯科クリニック1

当院を開院した現理事長の父の背中を見て育ったのが一番大きいと思います。祖父も叔父も歯科医師だったので、幼い頃から仕事ぶりを目にすることが多くありました。素晴らしい仕事だなと感じていました。私は2009年からこのクリニックで勤務していますが、実際、とてもやりがいのある仕事だと感じています。

2023年10月から、院長に就任されました。これまでにどんな経験を積んでこられたのでしょうか。

鶴見大学歯学部歯科矯正学講座を出た後、当院に入職しました。その後、アメリカのサンディエゴにて、ストレートワイヤー法を世界に広めた矯正歯科医のもとで研鑽を積みました。アジアやヨーロッパ、各国から矯正歯科医が集まっていて、とても刺激になりましたね。今はマウスピース型装置を使用した矯正もよく使われますが、やはりベーシックな基本を知っておかなければならないという意識です。症例の発表もあり、各国の矯正歯科医からの評価をもらうことが、患者さんに良い医療を提供できているか、自分の現在地を知る機会にもなりました。テクニカルなことはもちろんですが、探究心を持って研鑽を積み続けること、この大切さを改めて学ぶことができましたね。

貴院の特徴を教えてください。

古賀仁朗院長 古賀矯正歯科クリニック2

検査に力を入れています。検査は2回実施します。1回目はレントゲン写真の撮影と口腔内スキャナーで歯型を取り、三次元的に歯の状態を確認し、2回目は唾液の分析をします。唾液の質を見て、虫歯や歯周病のリスク、口の中が清潔かどうかを調べた後、歯の汚れ具合を見ます。染色液を使い、新しい歯垢と古い歯垢を判別し、歯磨きの癖を見極め、これらの結果を患者さんに伝えます。矯正器具をつけると、口内炎や磨き残しといったリスクが生じやすくなるので、患者さんが現状を把握し、リスクを軽減することが狙いです。さらに、生活習慣についてお伺いするアンケートも実施しています。シュガーコントロールなど食事指導につなげることもあり得ますね。こうしたことを徹底する理由は、不正咬合の原因を突き止め、患者さんそれぞれに適切な口腔衛生指導を行うためです。それに、歯がきれいになると患者さんのモチベーションも上がってくるのではと思っています。

食育の面から食事指導も実施し、丁寧な説明に注力

説明にも力を入れているそうですね。

古賀仁朗院長 古賀矯正歯科クリニック3

矯正歯科で使われるシミュレーションソフトを用いて、画像を示しながらお話ししています。レントゲン写真で現状をお見せするのはもちろん、設計図を描いて、どんなゴールに導いていくかをお伝えしています。治療の流れを“見える化”することで、理解していただけるように努めています。また、経過報告も丁寧に行っています。治療過程を記録するために、2ヵ月に1回程度、お口の中の写真を撮って記録し、年に1回はレントゲン写真を撮影しております。通院中に撮りためた写真をお見せしながら現在までの変化を確認していただき、あとどのくらいで治療が終了することが見込まれるのかなどをわかりやすくお伝えするようにしています。特に成長期のお子さんは、上顎・下顎が成長しますので、保護者の方と一緒に状況を確認しながら矯正を進めていきます。変化が見えると、治療のモチベーションも上がりますよね。

スタッフさんの強みを教えてください。

妻である古賀ゆかり先生が食育について専門的に学んでいます。矯正器具をつけると、食べにくくなる場合がありますよね。そうしたときに、どのような食事をしたほうがいいかアドバイスをもらっています。食べやすいメニューをお伝えして、少しでも食事の負担を軽くできればなと思います。また、感染管理や衛生管理に特化した知識を持つ歯科衛生士も在籍しておりますので、安心してご来院いただきたいです。またスタッフ間の仲が良く、情報共有も頻繁に行っています。治療方針については、意見がまとまるまでとことん議論を尽くします。父や、ともにクリニックを支えてきた母の古賀忠佳子先生も率直に意見を伝えてくれます。

患者層はいかがですか。

古賀仁朗院長 古賀矯正歯科クリニック4

やはりお子さんはかなり多いですね。お子さんだと、粘土のような材料を入れて行う型採りができない場合があるので、口腔内スキャナーを使うなど負担を減らす工夫をしています。矯正装置もいろんな種類があるので、それぞれのお子さんのニーズや性格に合わせた選択肢を取るようにしていますね。女性の患者さんも多く、全体の7割くらいを占めているでしょうか。また、若年層だけでなく、幅広い年齢層の患者さんも来院されます。ずっと悩んでいてようやく決断して来ました、というケースがあります。うれしいですね。矯正治療に踏み出せない理由としては、痛みや金額のこと、歯磨きのしにくさなどがあるようですね。当院では、患者さん個人に合わせたペインコントロールを行い、痛みにも配慮した矯正治療を心がけているほか、ご家族サポート制度を導入し、矯正治療を始めやすい環境を整えておりますので、ぜひ一度相談に来ていただけたらと思います。

密なコミュニケーションで適切な治療法を提案

診療方針を聞かせてください。

古賀仁朗院長 古賀矯正歯科クリニック5

患者さんにとって適切な方法を提案することでしょうか。ワイヤー矯正はもちろん、マウスピース型装置にも対応しておりますので、その方の不正咬合の治療に有用な方法を相談しながらご提案させていただき、患者さんが納得されるまで丁寧に説明をします。矯正歯科医として、将来的により安定した歯列を維持できるようにするためにどうすべきかを常に考えるようにしております。

患者さんと接するときに心がけていることはありますか。

父がよく僕に話していたことが「笑ってグッバイ」です。患者さんに笑顔でお帰りいただけるようにしたいな、といつも考えています。そのためにはコミュニケーションを密に取って、話し合いながら矯正を進めることが大切だと思います。患者さんは、受付でぽろっと本音をこぼすことがあるんですね。帰り際に「今日の治療はこう思った」など、そういったことを聞き逃さないように、みんなでフォローしながら対応しています。また、私としては患者さんを家族と同じように考えているんですね。今、自分の子どもが5歳なのですが、「もし患者さんがこの子だったら」という視点で考えるようにしています。

最後に、今後の展望をお願いします。

古賀仁朗院長 古賀矯正歯科クリニック6

やはり、良い歯科医師になりたいです。さらに経験を積んで、患者さんに良い歯科医療を提供できるよう、ますます精進していきます。確かに矯正には大変な面もありますが、患者さんがその壁を高く感じすぎないように、今後も精一杯努力していきたいですね。矯正治療において何か気になることがあれば、些細なことであってもお気軽にご相談にいらしてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正/44万程度
ワイヤー矯正(表側矯正)/93万3500円程度
マウスピース型装置を用いた矯正/44万円~
※ご兄弟や親子で矯正治療を始める場合は上記の限りではないため、当院にご相談ください

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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