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桜田 典伸 院長の独自取材記事

桜田歯科医院

(札幌市南区/澄川駅)

最終更新日:2021/10/12

桜田典伸院長 桜田歯科医院 main

札幌市営地下鉄南北線の澄川駅から徒歩1分の場所にある「桜田歯科医院」。桜田典伸(さくらだ・よしのぶ)院長が、父が分院として開院した歯科医院を2017年に継承しリニューアル。予防歯科に重点を置き、親子で安心して通える歯科医院を目標に再出発した。虫歯や歯周病などの治療だけでなく、その原因を突き止め一人ひとりに合わせたメンテナンスメニューを提案。口腔内の環境を整え、トラブルの再発を食い止めることを重視し、全身の健康維持と心豊かな人生に貢献する歯科医療をめざす。「健康を育み、笑顔に寄り添う」をコンセプトに、乳幼児から始める食育や口腔機能育成にも力を注ぐ同院。「その先の健康につながる歯科医療を届けたい」と語る桜田院長に、同院の特徴や予防歯科にかける思いなどを聞いた。

(取材日2020年12月26日)

祖父の代から68年余、歯の健康を支える歯科医院

院長就任までのご経歴などをお聞かせください。

桜田典伸院長 桜田歯科医院1

祖父と父が歯科医師で、1953年に祖父が中の島で開院。その後、父がここに分院を開き、2017年に私が引き継ぎリニューアルオープンしました。親子3代で60年以上、地域の皆さんのお口の健康維持・増進のお手伝いをしてきたことになります。私は生まれも育ちも澄川。子どもの頃は歯科医院がまだ少なくて、父は朝から晩まで忙しく診療にあたっていました。その姿を見て育ち、患者さんの健康に貢献できるやりがいのある仕事だと感じて歯科医師を志望。日本歯科大学新潟生命歯学部に進み、卒業後は大学病院での臨床研修を経て、同県内および札幌市内のクリニックに勤務しました。さまざまな経験を生かし、私を育ててくれた澄川で皆さんの健康づくりに寄与できることに大きな喜びを感じています。

大学病院や複数のクリニックで、多くの経験を積まれたのですね。

大学病院での研修医時代には、本来30分ほどで終わる治療に2時間ほどかかってしまうことも。患者さんから温かい言葉をいただいたことも数知れず、支えてくださった方々には感謝の気持ちしかありません。総合診療科で入れ歯、歯周病、虫歯、補綴、口腔外科と幅広く学んだことが今の私の基礎になっています。その後勤務した医療法人ではセラミックを用いた治療やインプラント治療などにも携わり、専門性の高い知識・技術を習得。分院長として歯科医院の運営に関わったことで、開業医としてのノウハウも学びました。札幌に戻ってからはクリニック勤務とともに当院副院長を兼務。他院での経験をもとに、自分がめざす歯科医院像を築いてきました。

どのような患者さんが多く来院されますか。

桜田典伸院長 桜田歯科医院2

古くからある歯科医院なので、父の代から通われている患者さんもいらっしゃいますし、最近できた新しいマンションや住宅地で暮らすファミリー層の来院も増えています。院内にキッズルーム、親子診療ルーム、授乳室などを設けているほか、保育士資格を持つスタッフがお子さんをお預かりする予約制の託児サービスを実施。お子さんだけでなく、子育て中の親御さんにも安心して受診いただけます。虫歯などの治療に来られる方もいらっしゃいますが、当院はメンテナンスに来られる患者さんが多いですね。また、新規患者さんの半数以上が紹介で来院されています。

全身の健康につながる予防歯科医療に力を注ぐ

予防歯科に力を入れている理由をお聞かせください。

桜田典伸院長 桜田歯科医院3

歯科医院は歯が痛くなったら行くところ、と考えている方がまだまだ多いと思います。しかし、歯は削ってかぶせるという治療を繰り返すともろくなり、最終的に歯を失うことになりかねません。実は虫歯治療の約8割が再治療だともいわれています。同じところを何度も治療して、歯をどんどん弱くしているんです。この連鎖を食い止めるにはなぜ虫歯になるのか、どこにリスクがあるのかを把握することが重要です。当院ではそのリスクを管理しながら再発を防ぐための予防歯科に注力。唾液検査などでお口の環境を把握した上で、歯科衛生士が予防計画を立てていきます。歯を守るにはリスクを抑えるのが一番の近道。この考え方をご理解くださる方が増えており、毎月数多くの方がメンテナンス目的で来院されています。

ほかに歯を守るために取り組んでいる治療はありますか。

歯を失う三大原因は虫歯、歯周病と歯の破折。当院では、破折の治療にも力を入れています。従来、割れてしまった歯は抜くしかないという考え方が一般的でしたが、近年、歯科材料の飛躍的な進歩により、特殊な接着剤による修復が可能に。当院でも、一定の条件が整った患者さんには接着保存治療を行っています。この治療を提供している歯科医院はそう多くはないと思います。気になる方はご相談ください。

診療にあたり、どのようなことを大切にされていますか。

桜田典伸院長 桜田歯科医院4

一番大切にしているのはカウンセリング。時間をかけて患者さんのお話を伺い、その後、各種検査も踏まえて一人ひとりに適切なメンテナンス、治療を開始しています。そして虫歯や歯周病の治療では、常に8倍の拡大鏡を使用し、精密な治療に努めています。診療時間は余裕を持って1人あたり30分から1時間を確保。丁寧な診療を心がけています。また麻酔が必要な場合には、表面麻酔の後に細い針による浸潤麻酔を行い、極力痛みを抑えるよう配慮。これらのこだわりに加え、当院では定期的に患者さんの満足度アップのためのアンケート調査を実施し月1ミーティングでスタッフ全員と共有しています。

お子さんの診療で、特に心がけていることはありますか。

年齢にもよりますが、初めて歯科医院に来たお子さんは大きな不安を感じるものです。キッズルームで口の中を見せてもらうところから始めて、親子診療ルームや診療室に移って、と徐々にステップアップ。成功体験を積み重ね、お子さん自身の頑張りたいという気持ちをうまく治療につなげることを大切にしています。

健全な口腔内機能育成に尽力。通いやすさにも配慮

リニューアルにあたり、どのような点を重視されましたか。

桜田典伸院長 桜田歯科医院5

カウンセリング、唾液検査、エックス線撮影、口腔内写真撮影といった一連の流れがスムーズにいく院内設計を重視。また、メンテナンスの患者さんには定期的に美容院に通うような感覚で来ていただけるよう、治療の患者さんとは入り口を分け、治療の音が聞こえないようにしています。あとは親子で安心して通える環境づくりですね。お子さんに慣れてもらうためだけでなく、親御さん自身も受診しやすいように保育士による無料託児システム、親子診療ルームやキッズルーム、授乳室の配置も考え抜きました、また管理栄養士を導入し、食育にも力を入れています。そのほか世界的に水準が高いとされるヨーロッパ規格の滅菌システムを導入するなど、院内感染防止策も徹底しています。

将来に向けて、どのような歯科医院をめざされていますか。

歯科医師だけでなく歯科衛生士、歯科助手、保育士、カウンセラー、管理栄養士など、さまざまな職種が連携し、よりレベルの高い予防歯科医療を提供していきたいですね。そのため各自勉強会に参加するなどして、ブラッシュアップを図っています。また副院長を中心に赤ちゃんからの呼吸、姿勢など、歯並びに影響を与える習慣の改善をめざす口腔育成システムを取り入れ、お子さんの口腔機能育成、健全な成長を後押ししています。こちらももっと充実させたいと考えています。そのほか助産師など地域の専門家との連携による、乳児からの予防歯科のさらなる強化、託児サービスの向上、そしてお子さんが歯科医院を好きになれるような取り組みにも力を入れ、歯医者嫌いの人を減らし、広くお口の健康づくりに貢献していきたいですね。

最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします。

桜田典伸院長 桜田歯科医院6

皆さんは風邪をひいたら内科を受診されますよね。歯科医院にも同じような感覚で来られる方が少なくありません。しかし、風邪の場合は治療や服薬で自然治癒力を助けることにより、健康な状態へと促していきますが、歯の治療の場合は、削ってかぶせて痛みを取ることは図れるものの、元の健康な状態に戻るわけではありません。治療を繰り返しているといずれは自分の歯を失いかねないのです。ですから、「歯科医院は痛くなったら受診するところ」という考え方を変えていただきたいというのが私の願いです。当院では、歯科医院をお口の環境を定期的に整える場と捉え、受診しやすい環境づくりにも力を入れています。より多くの方の歯の健康を守りたいと考えていますので、お気軽にご来院ください。そして、メンテナンスに通うことを習慣としていただければうれしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

唾液検査3100円、破折歯接着療法5万円〜

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