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難波 龍人 院長の独自取材記事

駒沢なんば眼科

(世田谷区/駒沢大学駅)

最終更新日:2021/10/12

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駒沢大学駅から徒歩約4分。閑静な住宅地の一角にある「駒沢なんば眼科」は2006年開院の、地域密着型のクリニック。外国人の住宅として使われていた建物を改装した院内は、明るく広々とした心休まる空間だ。院長の難波龍人先生は大学病院で緑内障の診療に携わり、神経眼科や小児の斜視、弱視の治療でも研鑽を積んだ経験豊富なドクター。日本眼科学会眼科専門医として、地域の子どもから高齢者まで幅広い患者の目の健康を支えている。「病というあまりありがたくないものが取り持つ縁ですが、一人ひとりの人との出会いを大切に診療しています」と穏やかに話す難波院長に、クリニックの特徴や力を入れている診療など、さまざまな話を聞いた。

(取材日2021年7月14日)

かかりつけ医として幅広い世代の目の健康を支える

先生のご経歴と開院の経緯をお聞かせください。

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子どもの頃から物作りが好きで、工学部への進学を考えたこともありました。しかし、眼科医師である父の背中を見て育ったこともあり、自然と医学の道を志すようになりました。大阪医科大学卒業後、同大学医学部眼科学教室に入局し、緑内障を専門とされている教授について緑内障の知識を深め、北里大学医学部では神経眼科を学び、斜視や弱視についても研鑽を積みました。同大学医学部眼科学講師を経て、1999年に有楽町駅前にて開業し、充実した気持ちで診療を行っていましたが、私のイメージする開業医は「お子さんからお年寄りまで幅広く診察するクリニック」でしたので、住宅街で開業したいと思い、2006年に現在の場所に移転しました。

どのような患者さんが多いでしょうか。

赤ちゃんからご高齢の方まで、偏りなく幅広い世代の患者さんが来院されています。中にはご家族3世代で通ってくださる患者さんもおられ、たいへんうれしく思っています。かかりつけ医として眼科疾患全般に幅広く対応していますが、多いのはお子さんの近視や花粉症などのアレルギー、大人の方では緑内障、白内障を中心に、結膜炎や加齢黄斑変性などの網膜疾患ですね。近くに大学があり、コンタクトレンズ処方を希望される学生さんも多くおられます。また、内科疾患の合併症として起きてくる目の病気も多く、近隣の内科医院から糖尿病や高血圧症、シェーグレン症候群などの患者さんが紹介されてくることもあります。

特に力を入れている診療はありますか?

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お子さんの近視の診療に力を注いでいます。近視の原因には遺伝的要因と環境要因がありますが、環境要因には勉強やテレビ、ゲームにスマートフォンなど、近くを長時間見る機会が増えたことが挙げられます。以前から小児の近視は増加傾向にありましたが、新型コロナウイルス感染症の流行以降はぐっと増えたと感じています。オンライン授業などでタブレットを使用する頻度が高くなったことが一因ではないでしょうか。また、10~20代の若い世代に「急性内斜視」が増えている印象があります。内斜視とは、右左どちらかの目が内側に寄ってしまう状態で、生後6ヵ月以降に突然発症するものを急性内斜視と呼びます。人間は近くを見るとき、眼球を内側に寄せてピントを合わせていますが、この状態が長く続くと眼球が元に戻りにくくなり、遠くを見た時に物が二重に見えるようになります。

近視や内斜視にはどのような対応を行うのですか?

急性内斜視の原因はわかっていませんが、最近、スマートフォンの過剰使用との関連が指摘されており、近視と同様に近くを長時間見続ける行為が悪影響を与えていると考えられます。ですから、タブレットやスマートフォンなどを見る時は適度に休憩を取る、スマートフォンなどと距離を取るために正しい姿勢を心がけるなど、目に負担をかけないようアドバイスしています。それでも改善しない場合は、目の緊張を和らげるための点眼薬を処方することもありますが、まずは日常の生活習慣を見直しながら、少しずつ目を本来の状態に戻していきます。

感染症対策を徹底し、安心して通えるよう環境を整備

院内の感染症対策にも力を入れておられるとか。

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はい。スタッフ全員の出勤前の検温、勤務中のマスク着用を義務づけ、患者さんごとに診察室・検査室・待合室の消毒を行っています。また換気にも配慮して、診療中は換気扇を常に稼働させ、各部屋に空気洗浄機を設置しています。さらに待合室では間隔を空けての着席をお願いしているほか、待ち時間が長くなりそうな時は一旦外出していただくことも可能です。受診患者さんの人数調整のため、予約制の導入も検討したのですが、急に目が痛くなったり、腫れたり、充血したりすることも多く、急な症状にも臨機応変に対応するため、基本的には来院順に診察しています。事前にお電話いただければ混雑状況をご案内いたしますので、すいている時間を選んで来院することもできます。

患者さんが安心して受診できるように、環境を整えていらっしゃるのですね。

新型コロナウイルス感染症の影響で、特にご高齢の患者さんには受診を控える方もおられますが、眼科の病気の中には自覚症状がないままに進行していくものもあります。その代表格が緑内障です。緑内障は視野が徐々に狭くなり、最悪の場合失明することもありますが、点眼薬などで眼圧をコントロールすることで進行を抑えることが見込めます。大切な目を長持ちさせるためにも、眼圧測定や視野検査、点眼薬の処方のために理想的には毎月、少なくとも3ヵ月に1度は受診していただきたいと思っています。ただ、定期的に受診され病状が安定している場合に限り、お電話をいただければ処方箋の郵送も可能です。遠方にお住まいの方や、外出がどうしても不安な方はお問い合わせください。

そのほか、診療を通して気になっていることはありますか。

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適切な度数よりも強めの眼鏡やコンタクトレンズを使っているために、目の不調を感じている方が多いように思います。本来、眼鏡の度数は弱めに作っていくもので、基本的には最高でも1.0、コンピューターの作業が多い方は0.7くらいが適切とされています。しかし、中には自己判断で度数を決めて、眼鏡やコンタクトレンズをインターネットで購入する方もおられます。必要以上に度数の強い眼鏡を使い続けると目の筋肉に負担がかかって疲れ目などの症状が出やすくなり、場合によっては自律神経に支障を来して全身に影響が出ることもあります。体がだるい、頭痛がする、食欲がないという症状で内科や脳神経外科にかかり、結局は眼鏡の度数が高すぎることが原因だったというケースも少なくありません。眼鏡やコンタクトが合わなくなった時は必ず眼科を受診して、現在の視力や目の病気の有無などを確認することが大切です。

「医師と患者」でなく「人と人の出会い」を大切に診療

クリニックの診療方針をお聞かせください。

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医療機関は病気を治すための施設ですが、新たな出会いが生まれる場所でもあります。当院に初診で来られた方々と、医師である私や、受付や検査をするスタッフは初めて顔を合わせます。それは患者さんと医療スタッフの出会いという、やや特別なものと思いがちですが、私は普通の「人と人の出会い」と考えたいと思います。初めて出会い、話をして、お互いに理解を深め、良い人間関係を築くことができたなら、病気を治す上でもたいへんプラスになると思います。病というあまりありがたくないものが取り持つ縁ですが、一人ひとりの人との出会いを大切にしていきたいと思っています。

ところで、中待合スペースに飾ってある水彩画は先生の作品なのですか?

はい。私は鉄道ファンで、箱根や京都・嵯峨野、熊本や江の島など全国の路線を訪れて絵に描いたり、写真を撮ったりしています。去年の年賀状にはミラノの路地を走る路面電車を描いた水彩画を使いました。また旅行できるようになったら、景色の良いところに出かけたいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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当院では患者さんのお話をしっかりお聞きして目の不調の原因を探り、適切な治療や生活面のアドバイスを行っています。心配なことがあれば、お電話でも構いませんので気軽にご相談ください。

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