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大西 達也 院長の独自取材記事

ららぽーと横浜クリニック

(横浜市都筑区/鴨居駅)

最終更新日:2019/08/28

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一大ショッピングモールの一角にある「ららぽーと横浜クリニック」。ここには大西達也院長オリジナルの大腸内視鏡検査や日帰り可能な肛門手術などを目当てに、全国から多くの患者が集まる。特に大腸内視鏡の特殊な挿入法は、麻酔を使わずに痛みを軽減する高度な技術だ。そんな同院の大腸内視鏡検査数は年間約7500件、胃内視鏡検査を含めると実に年間約1万5500件(※2015年9月現在)にも上る。国内に同じ技術を持つ医師はほとんどいないと自負する大西先生の技術の秘密や、リニューアルされたばかりの院内設備について聞くとともに、先生が医師を志したきっかけや自身が経験した病気のことまで、知られざる素顔にも迫った。
(取材日2016年7月1日)

独自の検査法で痛みを軽減。がんの早期発見・予防へ

まずはクリニックの特色から教えてください。

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一番の特色は大腸内視鏡検査の技術です。腸という臓器は固定されていないため、肛門から内視鏡を挿入するとブヨブヨと動き、通常は肺のほうに突き上げられます。この時の感覚が患者さんの痛みになるわけですが、当院では大腸をアコーディオンのような蛇腹状に折りたたむようにして内視鏡を挿入していくので、ほとんど痛みがありません。さらに一般的には腸内を見やすくするために空気を入れますが、これもおなかが張って痛みにつながるため、当院では一切空気を入れないんですよ。この方法を「完全無送気軸保持直線的挿入法」と呼び、消化器内視鏡の専門医でもなかなかマスターできない特殊な技術といわれています。麻酔を使わず軽い鎮静剤のみでの検査が可能ですし、検査後のリカバリーも早いんですよ。よく麻酔をたくさん使って「無痛」をうたっている医療機関がありますが、それとはまったく別物です。

どのようにして技術を習得されたのですか?

完全無送気軸保持直線的挿入法は、開業前に勤務していた東葛辻仲病院で出合った技術をヒントに発展させた、いわゆる「大西オリジナル」なんです。技術を発展させていく過程はまさに千本ノックと同じで、検査数をこなすのはもちろん、1回1回の検査について深く考え、「どうすればもっとうまくいくのだろう?」と追求を重ねていきました。それこそ夜中にふとアイデアが浮かんで目を覚ますなんてこともしょっちゅうありましたよ。ちなみに日本消化器内視鏡学会専門医の認定基準に「大腸内視鏡検査を100件以上経験すること」というのがありますが、完全無送気軸保持直線挿入法の習得には最低でも5000件以上の大腸内視鏡検査経験が必要とされます。当時も今もそうですが、とにかくどうすれば患者さんが痛みを感じることなく検査を受けられるか、そればかり考えていますね。

こちらの内視鏡検査数は飛び抜けていますね。

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2015年9月の実績ですと、大腸内視鏡検査は年間約7500件、胃内視鏡検査は年間約8000件ですから、合わせると年間約1万5500件に上ります。大規模病院のサテライトクリニックならば別ですが、一般的なクリニック規模ではあまり見られない数字ではないでしょうか。当院では肛門の日帰り手術も行っていますが、肛門の手術は手間がかかるため、日帰りで対応できる医療機関はほとんどありません。手術を受けるとしたら通常は10日から2週間程度の入院が必要です。また、保険が適用されるとあってニーズは高く、全国から患者さんが集まります。大腸内視鏡検査と並ぶ当院のトップコンテンツといえるでしょう。

立地を生かし内科や皮膚トラブルの診療にも取り組む

こちらのクリニックはとても便利な場所にありますね。

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そうなんです。たくさんの人が集まるショッピングモールにクリニックを構えられるなんて、とても恵まれていると思います。ファミリー層が多いので、内科・皮膚科・アレルギー科も診ています。買い物ついでに高血圧の薬が欲しいとか、風邪や皮膚のトラブルを診てもらいたいという患者さんは多いですからね。内視鏡検査や肛門の日帰り手術といった専門性の高い診療以外にも、患者さんのニーズにお応えできる場所でありたいと考えています。

外科の先生が皮膚科やアレルギー科を診るのは珍しいのではないですか?

実は私自身、高校生の時に重度のアトピー性皮膚炎を発症しました。主に顔と背中に症状が出たのですが、大学受験の時も顔に汁いっぱいで試験を受けたりして。特に顔は目立ちますから、それだけで心のメモリーを9割ほど奪われます。本当につらかったですね。それでも運動好きだったので大学ではアメリカンフットボールをしましたが、症状が悪化して東京大学医学部附属病院に入院して本格的に治療を受けることになったんです。当時、僕も医学生でしたから、アトピー性皮膚炎の治療を一通り体験できたのは大きな糧となりました。それに同じ病室の患者さんから、「君は医者になるんだろう? いい治療法を作ってくれよ」なんて激励されたりして、使命感に燃えたものです。今では体質改善に成功しすっかり良くなりましたが、僕はあのつらさを嫌というほど知っている。だから治療に力を入れるのは当然のことなのです。

最終的に外科に進まれたのはなぜですか?

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外科医は何でも一通りできる、そこが魅力でした。例えば脳挫傷の患者さんが運び込まれてきても初期治療はできるし、専門が消化器でも、大学から市中病院へ出れば肺がんの手術だって担当することになるわけです。そうなるともう全身のジェネラリストで、1人で何役もこなせる。医師の間でも、とりあえず外科医が一人いれば患者さんの命をつないでおいてくれるという存在なんです。それに外科医ってたくましいんですよね。戦場のように過酷な臨床現場で他科のドクターは足がすくんでしまうような場面でも、外科医は「何でも来い!」という感じでメンタリティーが強い。自分も精神面の強さにはそこそこ自信があったし、もともと人の役に立ちたい、人に必要とされる人間になりたいという理由で医師になったので、幅広く活躍できそうな外科へ進みました。

患者に優しい医療は最高の技術から成る

日々の診療ではどんなことを大切にされていますか?

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患者さんに優しい医療です。優しいというのはただニコニコするだけでなく、技術という裏づけが必要。最高の技術が伴ってはじめて、本当に優しい医療になると思うんですね。そのことに目覚めたのは医師になってまだ2、3年目の頃、修業の意味で大学病院から外の病院へ出た時に、患者さんに選ばれるドクターにならなければと痛切に感じたのがきっかけでした。それには自分の優れている点をはっきり言えなければなりません。「自分にはこういう技術があります。だからオンリーワン、ナンバーワンなんです」と。私の場合は大腸内視鏡検査の技術ですね。実際、検査のために当院にお見えになる患者さんの多くが、初めからここを決定版として選んでくださったんだと実感しています。

たいへん仕事熱心でいらっしゃいますが、息抜きをする時間はあるのでしょうか?

もっぱら診療後ですね。幸いここはショッピングもできるし映画館もあるので、夜7時に診療を終えてから映画を見て、10時には家に帰れるんですよ。いいでしょう? おいしい物を食べるのも好きで、都内の店まで出かけることもあります。休診日は普段対応しきれない内視鏡検査にあてることが多いので、丸一日休みというのは週1回くらいでしょうか。でもそうすることで検査予約の待ち時間を1週間以内にキープできているので、休みが取れなくても一向に構いません。だってこれだけ恵まれた環境で仕事をさせてもらっていて、文句を言ったらバチが当たりますよ。

今後どのようなクリニックづくりをお考えですか? 展望をお聞かせください。

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規模はこれ以上大きくするつもりはなく、それよりも医療の質を上げて患者さんの満足度を向上させていきたいと考えています。新しい機器の導入やスタッフの教育も重要ですね。今、当院にはスタッフが約70人、医師が私を含め14人いますが、医師を採用するときには各病院のトップレベルだといえるようなドクターしか採用しません。面接だけでなく実技試験も行いますよ。医師にとっては厳しすぎるくらいの基準を設けていますが、それも患者さんに快適に検査を受けていただくため。医師には不評でも、「それくらいしなくてどうする!」という気持ちで取り組んでいます。これからも内視鏡検査と肛門の日帰り手術に加え、内科・皮膚科・アレルギー科の診療を両立しながら、皆さんに頼りにされるクリニックでありたいと思います。

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