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大西 達也 院長の独自取材記事

ららぽーと横浜クリニック

(横浜市都筑区/鴨居駅)

最終更新日:2020/11/18

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大型ショッピングモールの一角にある「ららぽーと横浜クリニック」。大西達也院長は大腸内視鏡検査や日帰りで行う肛門手術などに注力しており、全国から多くの患者が訪れている。特に、大腸内視鏡の挿入法は、麻酔を使わなくても痛みを軽減するための工夫が特徴だ。そんな大西院長の技術の秘密や診療内容について聞くとともに、医師を志したきっかけや自身が経験した病気のことまで、知られざる素顔にも迫った。
(取材日2019年7月10日)

試行錯誤を繰り返し体得した大腸内視鏡検査技術

クリニックの特徴を教えてください。

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一番の特徴は、大腸内視鏡検査の技術です。腸という臓器は固定されていないため、肛門から内視鏡を挿入するとぶよぶよと動き、通常は肺のほうに突き上げられ、この時の感覚が患者さんの痛みになるわけです。しかし、当院では大腸をアコーディオンのように折り畳みながら内視鏡を挿入していくので、ほとんど痛みを感じずに受けていただけるかと思います。さらに、一般的には腸内を見やすくするために空気を入れますが、これもおなかが張って痛みにつながるため、当院では空気を入れないようにしています。この方法を「無送気軸保持短縮挿入法」といいますが、消化器内視鏡検査を専門にする医師の中でもなかなかマスターするのが難しい技術とされています。麻酔を使わずに軽い鎮静のみで検査を進めていきますので、検査後のリカバリーも早いんです。麻酔を使って行う「無痛」とはまったく別物です。

どのようにして、その技術を習得されたのですか?

技術を研鑽していく過程はまさに千本ノックという感じで、検査をたくさん行って経験を積んでいくことはもちろん、1回1回の検査についてその都度深く考え、「どうすればもっとうまくいくのだろう?」と追求を重ねてきました。それこそ、夜中にふとアイデアが浮かんで目を覚ますなんてこともしょっちゅうありましたね。当時も今もそうですが、どうすれば患者さんが痛みを感じることなく検査を受けられるのか、そればかり考えていますね。

こちらでは内視鏡の検査を数多く行っているそうですね。

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大規模病院のサテライトクリニックならば別ですが、一般的な規模のクリニックとしては、大腸内視鏡検査も胃の内視鏡検査もかなり多く行っていると自負しています。加えて当院では、痔など肛門の日帰り手術も行っていますが、肛門の手術は手間がかかるため、日帰りで対応できる医療機関はそこまで多くないようです。当院では、手術自体はおおむね5〜10分で、術後に1時間ほどリカバリー室で休んでいただいています。また、術後の合併症にすぐに対応できるよう、土日も診療をしています。このような取り組みからか、患者さんは全国から来院されていますね。

立地を生かし内科や皮膚トラブルの診療にも取り組む

胃の内視鏡検査についても教えてください。

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胃の内視鏡検査は、当院は経鼻で行っています。口から入れるわけではなく鼻から入れていくため嘔吐反射が起きませんので、嘔吐反射に敏感な患者さんにとっては楽に受けていただけるのではないかと思います。また、当院では挿入していくファイバースコープの細さにもこだわり、直径5ミリ、つまりスパゲティと同じくらいの細さのものを使用しています。また、技術面での工夫のポイントとして、鼻の構造を熟知していることもあります。経鼻内視鏡検査が普及してから10年ほどたちますが、今までの消化器内視鏡検査では鼻の解剖の知識は必要とされていなかったため、鼻の構造を理解していない医師もまだまだ多いように感じます。私は、鼻の構造についても勉強をしましたので、苦しさや痛み、出血も最小限になるよう配慮しながら検査を行っています。

先進的なことにも取り組んでいると伺いました。

最近では、まだ研究段階ですがAI内視鏡に注目しています。AI内視鏡と聞くと、ロボットか何かが内視鏡検査を行うと想像する人もいるかもしれませんが、そうではなくて、検査はあくまで人間が行って、それによって得られた画像情報から診断をする際、AIが補助することで、がんの発見率を上げようという試みです。やっぱり、人間が見つけやすい病変もあれば、AIが見つけやすい病変もあると思うんです。人のこまやかな感覚とAIの能力を一緒にすることで、診断力が向上していけばいいですよね。

ところで、こちらのクリニックはとても便利な場所にありますね。

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そうなんです。たくさんの人が集まるショッピングモールにクリニックを構えられるなんて、とても恵まれていると思います。ファミリー層が多いので、内科や皮膚科、アレルギー科も診ています。買い物のついでに高血圧の薬が欲しいとか、風邪や皮膚のトラブルを診てもらいたいという患者さんは多いですからね。内視鏡検査や肛門の日帰り手術といった専門性の高い診療以外にも、患者さんのニーズにお応えできる場所でありたいと考えています。

患者に優しい医療は高度な技術から成る

外科の先生が皮膚科やアレルギー科を診るのは珍しいのではないですか?

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実は私自身、高校生の時に重度のアトピー性皮膚炎を発症しました。主に顔と背中に症状が出たのですが、大学受験の時も顔に汁いっぱいで試験を受けたりしていました。特に顔は目立ちますから、それだけで心のメモリーを9割ほど奪われます。本当につらかったですね。それでも運動好きだったので、大学ではアメリカンフットボールをしましたが、症状が悪化して東京大学医学部附属病院に入院して、本格的に治療を受けることになったんです。当時は、僕も医学生でしたから、アトピー性皮膚炎の治療を一通り体験できたのは大きな糧となりました。それに、同じ病室の患者さんから、「君は医師になるんだろう? いい治療法をつくってくれよ」なんて激励されたりして、使命感に燃えたものです。僕はあのつらさを嫌というほど知っている。ですから、治療に力を入れるのは当然のことなのです。

日々の診療ではどんなことを大切にしていますか?

患者さんに優しい医療を心がけています。優しいというのはただニコニコするだけでなく、技術という裏づけが必要だと思います。高度な技術が伴って初めて、本当に優しい医療になると考えているんです。そのことに目覚めたのは、医師になってまだ2〜3年目の頃。修業の意味で大学病院から外の病院へ出た時に、患者さんから選ばれるドクターにならなければと痛切に感じたのがきっかけでした。それには、自分の得意なことをはっきり言えなければなりません。「自分にはこういう技術があります」と。私の場合は、大腸内視鏡検査の技術ですね。実際、検査のために当院にお見えになる患者さんの多くが、初めからここを選んでくださったんだと思うとうれしいですね。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

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規模はこれ以上大きくするつもりはなく、それよりも医療の質を上げて患者さんの満足度を向上させていきたいと考えています。新しい機器の導入やスタッフの教育も重要です。現在、当院にはスタッフが約70人、医師は私を含め14人いますが、採用するときには面接だけでなく実技試験も行い、各病院のトップレベルだといえるようなドクターを採用しています。医師にとっては厳しすぎるくらいの基準を設けていますが、それも患者さんに快適に検査を受けていただくため。医師には不評でも、「それくらいしなくてどうする!」という気持ちで取り組んでいます。これからも内視鏡検査と肛門の日帰り手術に加え、内科、皮膚科、アレルギー科の診療を両立しながら、皆さんに頼りにされるクリニックでありたいと思います。

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