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佐藤 裕司 院長の独自取材記事

さとう歯科医院

(川越市/川越駅)

最終更新日:2021/10/12

佐藤裕司院長 さとう歯科医院 main

川越駅西口より徒歩10分。閑静な住宅街の一角に、開業50年に近い「さとう歯科医院」はある。院内は清潔感にあふれ、アットホームな雰囲気。一般歯科や噛み合わせ治療など幅広く診療を行っているが、特に予防歯科に力を入れていることが特徴で、クリーニングやメンテナンスで通う患者が多い。院長を務めるのは佐藤裕司先生。1999年に大学を卒業後、大学院などで研鑽を積み、2005年から同院に勤務、13年に院長を引き継いだ2代目。物腰やわらかな雰囲気の先生で、患者の素朴な疑問にも真摯に答える姿が印象的だ。先代院長も現役で診療にあたり、2人で相談し合いながら治療を進めることもあるという。そんなクリニックの特色、診療のこだわりなどを聞いた。

(取材日2020年9月24日)

治療はもとより、予防歯科にも尽力。歴史ある歯科医院

親子2代続くクリニックだと聞きました。

佐藤裕司院長 さとう歯科医院1

そうですね。開業から50年近い歴史があるクリニックです。現在、私が院長を務めていますが、父も現役です。絶えず連携しながら、父が積み上げてきた診療と私なりの診療を織り交ぜ、患者さんにとって安心して受診してもらえるクリニックづくりに取り組んでいます。私が勤務しだしてから15年たって、昔なじみの患者さんにも親しんでいただけているようです。まだ院長が代わったことに気づいてないと思われる方もいらっしゃいますけれども(笑)。近年は新規で来院される方々も多く、地域密着型のクリニックとして、お役に立てていると感じています。口腔内の健康は生涯を通して欠かせないことですので、より多くの方々の健康な生活に貢献できればと思っています。

地域の患者さんにとって身近なクリニックなのですね。

地域にお住まいの方々が、何か痛みや、異変を感じた時に気軽に通っていただけるクリニックだと思います。川越は私にとっても地元。この街を愛する一人として、近所で過ごす日常にしっくりなじむような、アットホームな環境を整えてきました。患者さんにも、治療でも相談でも通える、そんなクリニックであると感じていただけているように思います。

どのような診療をしたいとお考えですか?

佐藤裕司院長 さとう歯科医院2

さまざまなご要望の患者さんに安心していただけるよう、当院は一般歯科から義歯、口腔外科まで幅広い治療を行っています。先進の治療法にも目を向けながら、それぞれへの研鑽を日々の課題にしてきました。ただ、当院の特色はこのような幅広さだけではなく、予防歯科に力を入れていることだと思っています。父の代からなのですが、当院は病気を治療するクリニックというよりも、患者さんを「病気から守る」クリニックとしての診療をめざしてきました。

患者の日々の努力に応える歯科医師の役割を追求

予防歯科に注力されるようになった経緯について教えてください。

佐藤裕司院長 さとう歯科医院3

山形の酒田市で開業されている熊谷崇先生と父が同期で、ご縁があったことがきっかけです。熊谷先生は予防歯科やメンテナンスという言葉がまったく浸透していなかった40年前から、予防歯科に特化した診療を実施してきたパイオニア的存在です。その取り組みに父が共鳴し、1989年に熊谷先生のもとを訪ねてから、当院でも予防歯科に力を入れるようになりました。その後、当院の歯科衛生士や私も酒田のクリニックに伺い勉強させていただきました。熊谷先生がメンテナンスの患者の記録をすべて残し、継続して来てもらえるように説明を重ねてきたこと。メンテナンスは治療のおまけではなく、むしろ治療の前提として行うことで結果につながるというお話に、強い感銘を受けました。近年ようやく、予防やメンテナンスも広まってきていますが、まだまだ認知度が足りません。熊谷先生のように多くの人々の歯を守れるよう、当院も予防歯科の診療に尽力していきます。

診療にあたって、先生が常に意識していることをお聞かせください。

患者さんの口腔内から、いかに病気の要因を遠ざけるか、ですね。予防歯科には、虫歯や歯周病菌、不正歯列からなる疾患のリスクヘッジや、歯科衛生士の定期的なメンテナンスのほかにも重要なことがあると思っています。それは、患者さん自身の健康に対するモチベーションです。健康というのは病気になってみないと意識しづらいものですが、そうなる前に普段から健康管理への意識を持たなければ、リスクの上昇を早めることになります。歯科に限らず、健康は一朝一夕には手に入りません。そこで、普段の生活の中で患者さんが口腔衛生管理を習慣化できるように、メンテナンスの際には衛生士と話しやすい雰囲気づくりを心がけています。お孫さんのことや趣味の農園の話など、何でも気軽におしゃべりすることで、また来たいとか、治療に逆戻りしないように自分も歯ブラシ頑張ろうと思ってもらえたらうれしいですね。

歯科医師として今、発信したいことはありますか?

佐藤裕司院長 さとう歯科医院4

日常で行う、プラークコントロールの重要性ですね。口腔内に残ったプラークはクリニックで除去するにしても、何よりもまず普段のデンタルケアで口腔環境を整えることが、健康にとって欠かせません。といっても、特別なことではないんです。ご自身の口腔内に合った歯ブラシを使い、満遍なく磨くだけでも、十分に虫歯や歯周病を防ぐことができます。病気のない口腔内の維持は、そのまま歯を生涯に残すことにつながりますので、より多くの人にデンタルケアの大切さを知ってもらいたいですね。また、一人ひとり適したブラッシング方法は異なりますから、いろいろな情報をもとに適切な方法を身につけていただければと思います。

口腔内の不安を取り除き、将来の健康に貢献したい

歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

佐藤裕司院長 さとう歯科医院5

小さい頃から父の診療の様子を見ていたので、歯科医師という選択肢は私にとって特別なものではありませんでした。父のもとへ通う患者さんの笑顔を通して、歯科医療に憧れるようになり、中学1年の頃には歯科医師になりたいと作文に書いていたようです。大学は日本歯科大学へ進み、その後同大学院を経て勤務医として研鑽を積み、現在に至ります。振り返ると、常に予防歯科というテーマに沿って研鑽してきたと感じます。そのきっかけは、やはり父の存在。私にとって一番身近で、かつ尊敬していた歯科医師ですから、自然と興味を持つようになりました。大学院では口腔衛生を学び、唾液と歯牙の再石灰化に関する研究にも携わりましたし、後に勤務したクリニックが、予防歯科に注目していたことも私にとって大きいですね。熊谷先生はもちろん当院もそうですが、実社会での歯科医療の現場で予防歯科が注目されていることを知り、その重要性により確信を持ちました。

休日はどのようにリフレッシュしていますか?

もともとスポーツが好きで、中学・高校時代はテニスに打ち込んでいましたし、働きだして以降も休日になると外に出て体を動かしていましたが、ここ最近は新型コロナウイルス感染症の影響でめっきり外出が減ってしまいました。普段が室内仕事なので、たまには太陽の下で開放感に浸りたいのですが……。それからリフレッシュではないですけれど、旧知の先生などと開いている勉強会があり、いつも良い刺激をもらっています。こちらも一ヵ所に集合しづらい状況の中で間隔が空いてしまっていますが、再開できる日を楽しみにしています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

佐藤裕司院長 さとう歯科医院6

昨今はさまざまにクリニックがあり、どこを自分のかかりつけにすればいいのかと迷ってしまう人も多いと聞きます。私も含め、各先生方はそれぞれ信念やこだわりを持ち、診療にあたっています。でも、それがすべての患者さんに適するわけではありませんから、気になるクリニックがあれば、一度足を運んでみることをお勧めします。パソコンなどで手軽に情報を得られる時代ですが、「見ると聞くとは大違い」というように、実際に行き、ご自身が得た感想ほど確かなものはありません。特に歯科は1回で治療が完了することはなかなかないですし、定期的なメンテナンスも必要ですから、ぜひ信頼できる歯科医院を探していただければと思います。当院では、口腔内の健康を求める方々に安心を提供でき、将来の健康についてもサポートできるクリニックをこれからも全力でめざしていきます。何か心配事がある方は、相談だけでも構いませんので、お気軽にご来院ください。

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