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浜野 洋一 院長の独自取材記事

浜野歯科医院

(さいたま市北区/大宮公園駅)

最終更新日:2020/04/01

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東武野田線大宮公園駅から徒歩5分ほど、緑豊かな盆栽町の一角にある「浜野歯科医院」。1978年に開業した同院には長年にわたり通い続ける患者も多いという。院内は2015年にリニューアルされたばかり。木の素材が多く用いられており、リラックスできる。院長の浜野洋一先生は、2014年に先代の父親の後を継いだ。普段の診療では、患者の立場に立って治療することを重視。「その方の立場に立って、どんな治療をしてほしいか、どんな対応を望んでいるかを知ることが大切です」と優しく語る。障害者歯科や訪問診療など地域の人々のニーズに幅広く対応。生涯にわたって患者の歯の健康を見守ることを願う浜野院長に、院内のこだわりや診療の際の心がけ、歯科医師としてのやりがいなど幅広く聞いた。
(取材日2018年9月10日)

四季折々の変化も楽しめる、落ち着いた空間

開業は1978年とお聞きしました。

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父が開業して今年で40年になります。長く通ってくださる患者さんの中には、私が幼い頃のことを覚えている方もいますね。私は大学卒業後、いくつかの歯科医院で経験を積み、2007年からここで働き始めまして。2014年に父の後を継ぎ、院長に就任したんです。その翌年には院内を全面リニューアルしました。盆栽町という土地柄も考え、木の素材を多く用いて、落ち着いた雰囲気にするよう心がけましたね。ユニットの前に大きな窓を設けて、庭の風景が眺められるようにもしました。治療に通いながら、四季折々の変化を楽しんでいただけますよ。また、父の頃は6台あったユニットを4台に減らし、ユニット間のスペースも広くしました。患者さん一人ひとりを丁寧に診療したかったのです。

どんな患者さんが多く来院されていますか?

遠方から来てくださる方もいますが、市内や県内にお住まいの方がほとんどです。年齢層としては、土地柄もあってかご年配の方が多いように感じますね。父の代から長く通われる方も多く、3世代で利用してくださるご家族もいらっしゃいます。私がここに戻ってから若い皆さんにも来てもらえるよう工夫してきましたので、最近はお子さんや若い方も増えてきましたね。父の頃は痛みが治まらないなど急性症状で来られる方が多かったのですが、最近は定期検診で通ってくださる方も増えてきました。「クリーニングしてもらうと気持ち良い」ということで、1ヵ月に1回ぐらいのペースで来られる方もいるほどです。当院は朝7時半から診療していますので、朝早く来院される方も多いですね。

診療の際はどんなことを心がけていますか?

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患者さんの立場に立って治療することを心がけています。「自分や家族が治療されているとしたらどうだろう?」と考えるんです。ご年配の方や障害がある方を診療する際には、医学的に見て正しいことが必ずしも当てはまらないといったこともあります。例えば、抜歯せざるを得ないような状況でも、ご本人やご家族の状況についてお話を聞くうちに、今はそのタイミングではないと気づくこともあります。その方の立場に立って、「どんな治療をしてほしいか」「どんな対応を望んでいるか」を知ることが大切です。ですから、患者さんとはよくお話しするようにしていますね。治療の時間よりも話している時間のほうが長いぐらいです(笑)。何げない会話を通して患者さんの状況がわかることもありますね。

患者のニーズに応え、訪問診療や障害者歯科にも対応

得意とする診療についてお聞かせください。

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卒業後最初にお世話になった先生が、総義歯を専門にしていました。当時インプラントが普及し始めた頃で、同級生の多くはインプラント治療に進んだのですが、先生のお話を伺うにつれ義歯に対する興味が湧いてきまして。それからは入れ歯治療に力を注いできました。治療を担当した方のご家族から入れ歯を作ってほしいと頼まれたり、同級生のお父さんから入れ歯を依頼されたこともあるんです。入れ歯の治療を続けるうちに、歯を長く保つことの大切さも感じるようになりました。それで、当院ではできる限り歯を削らない・抜かないため、予防にも力を入れています。院内で勉強会を開いたりして、スタッフとともに定期検診の大切さを患者さんに伝えるよう努めきましたね。

訪問診療も行っていらっしゃるのですね。

現在20人ぐらいの患者さんのご自宅に、歯科衛生士と一緒に伺っています。当院に通院している患者さんに限らず、ご依頼があれば訪問させてもらっているんです。来院されている患者さんの親御さんから訪問診療を依頼されたこともありますね。また、看護師さんやヘルパーさんを通して訪問を依頼されることもあるんです。父の頃は、急患の方を対象に診療の合間や休み時間を使って往診していました。それで、私も最初のうちは診療後や昼休み、休みの日などに対応するようにしていたのですが、訪問の依頼がどんどん増えてきまして。昨年から通常の診療時間の中に訪問診療を組み込むようにしたんです。現在14時から15時半までを訪問診療にあて、15時半から午後の診療を始めています。

障害者歯科にも対応しているとお聞きしました。

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父の頃から障害がある方を受け入れてきました。私自身小学生の頃から、障害がある子どもたちと交流するサークルに入っていましたので、障害者に対する偏見はないんです。障害がある方たちも普通に通ってもらえると幸いです。脳性まひや知的障害の患者さんの場合、「歯が痛い」「こうしてほしい」など自ら訴えられないこともあるため、配慮を示しつつ適切な処置をして治療するよう努めています。歯科に慣れるまで、何度も通っていただくこともありますね。まずはユニットに座ることから始め、歯磨きする、口に道具を入れるなど少しずつ練習を重ねていくんです。最近では、自閉症やADHDのお子さんを診ることもありますね。専門の医療機関と連携を図って対応していますので、まずは気軽にご相談ください。

生涯にわたっておいしく食べられるようサポートしたい

印象に残る患者さんとのエピソードがおありですか?

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少し前に誤嚥性肺炎を患う方のご家族から、口腔ケアを依頼されました。医師から「口から食べないように」と言われている状態でしたが、歯が残っていましたので、ブラッシングするために週に1回訪問していたんです。娘さんによれば、もともとは体格が良かったようなのですが、当時は随分痩せられていました。最終的に肺炎で亡くなられた時、「お口から食べられるよう、もっと何かできたのではないか」と悔やまれまして。好きなものも食べられないというのはつらいですよね。皆さんが生涯にわたっておいしく食べられるようサポートして差し上げたいのです。それで、噛む力や飲み込む力が弱ってきたら、できるだけ早くから訓練することの大切さをお伝えするようにも努めていますね。

どんなときに歯科医師としてのやりがいを感じますか?

患者さんと何げない会話をしている時にやりがいを感じますね。歯科医師でなかったら、ご年配の方々とお話しする機会なんてあまりなかったのではないでしょうか。お子さんやお孫さんについての話を聞いて共感している時は本当に楽しいんです。今後分院展開していきたいなどという気持ちはないですね。むしろ、今診療している患者さんを生涯にわたって見守っていきたいのです。寝たきりになられたとしても、最期まで関わらせていただきたいですね。現在、地域の保育園や幼稚園の園医なども務めさせていただいています。また、夏休みの時期には職業体験イベントを開催し、子どもたちに歯科の仕事を体験してもらいました。これからも地域に根差して、皆さんと長くお付き合いしていきたいですね。

最後に読者に向けたメッセージをお願いします。

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「障害者歯科に対応しています」と話すと、「すごいですね」と言われることもありますが、そうした反応にも偏見が潜んでいるのかもしれません。「障害があったら対応は難しい」と考えてほしくないんです。どのクリニックでも当たり前のように障害者治療ができるようになることを願っています。もちろん「こういう障害にはこういう対応をする」など、勉強することも大切です。例えば、てんかんを患っている方の場合、光や音、治療器具による刺激などで発作を起こすこともあります。確かに知識は必要ですが、障害があるというだけで先入観を持たないようにしてほしいのです。当院は、どなたでもお断りすることなく診療するよう心がけています。困っていることがあれば、何でも気軽にご相談いただければ幸いです。

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