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新谷敏晴 院長の独自取材記事

しんたに耳鼻咽喉科クリニック

(川崎市多摩区/登戸駅)

最終更新日:2021/10/12

新谷敏晴院長 しんたに耳鼻咽喉科クリニック main

登戸駅からすぐ。かわいらしいゾウのロゴマークが印象的な「しんたに耳鼻咽喉科クリニック」は、いつもとてもあたたかいアットホームな雰囲気に包まれている。2007年の開業以来、小さな子どもから高齢者まで、幅広い年齢層の患者から厚い信頼を寄せられている同クリニック。その魅力の1つが、新谷敏晴院長の大らかで明るい人柄によるところが大きいだろう。「いつも患者さんと同じ目線で話ができるよう心掛けています」と、常に笑顔を絶やさず、穏やかに微笑む新谷院長の瞳は、どこまでも優しい。耳、鼻、のど、幅広い症状をきちんととらえ、確かな診断をして治療完結までの道案内をしたいと、病診連携、診診連携を大切にしながら、日々、診療にあたっている。「どんな小さなことでも構わないので、もっと気軽に耳鼻科にかかってほしい」という新谷院長に、日々の診療で感じる思いや気をつけたほうがいい症状のこと、医師を目指した理由や休日の過ごし方などプライベートな時間の話まで、たっぷりと語っていただいた。

(取材日2011年08月23日)

もっと気軽に耳鼻科にかかってほしい。耳の聞こえに異常を感じたら、ぜひ早めの受診を

こちらを開業されたのはいつですか

新谷敏晴院長 しんたに耳鼻咽喉科クリニック1

2007年です。ここには、もともと2代くらい続いた由緒正しい耳鼻科クリニックがあり、そちらの先生が引退されるということで、僕が後を引き継いだ形になります。僕は聖マリアンナ医科大出身で、この近くの登戸病院や多摩病院でも勤務医をしていましたから、前の先生のご紹介でいらした患者さんを拝見する機会も多く、先生のことも存じ上げていましたし、このあたりも、とても馴染みのある場所でした。ずっと昔からあったクリニックを引き継ぐわけですから、最初は大きなプレッシャーも感じましたし、前の先生に診てもらうつもりでいらした患者さんの戸惑いも思うと、かなり緊張もしましたね。今、いらしている患者さんは、やはりお近くにお住まいの方がほとんど。赤ちゃんから80代、90代の高齢者の方まで、幅広い年齢層の患者さんがいらっしゃいます。ご家族ぐるみで来てくださる方や、ご実家は出られたけれど近くに住んでいるという方も多く、別々に診察して「実は、うちの孫なんですよ」という意外なつながりに驚かされることもよくありますよ。

ほかの科に比べて、耳鼻咽喉科というと少し敷居が高いと感じている方も多いのでしょうか

そうですね。1度かかっていただくと「耳鼻科はこういうものなんだな」とわかり、抵抗もなくなると思うのですが、やはり最初は内科などに比べると、どこか敷居が高いと感じていらっしゃる方が多いような気がしますね。でも、最近は風邪でも耳鼻科にかかろうという認識を持つ方が増え、鼻の症状が気になる風邪だったりすると、まずこちらを受診される方も増えてきました。そんなふうに気軽にいらしていただけるのはとてもうれしいですね。もちろん、耳鼻科のフィールド以外の症状があれば、内科や小児科の先生にご意見を伺わないといけないと思いますが、そういった診診連携が、このあたりはとてもしっかりしている地域だと感じています。例えば、めまいというと一般的に知られているメニエール病のほかに、脳そのものが原因になって起こることもあり、その場合はすぐに専門家へのご紹介が必要です。きちんと連携が取れていますから、どこにかかったらいいかわからなければ、まずこちらを受診していただいて大丈夫なんですよ。ほかにも他科と領域の重なる病気が増えていますから、地域のいろいろな先生方とのつながりを、一層大切にしていきたいと思っています。

増えてきていると感じる症状などはありますか

校医として近隣の学校に健診に行くと、お子さんのアレルギー性鼻炎が増えているなあという印象がありますね。今、症状はそれほど強くないけれど、実はアレルギーを持っていて、来年、再来年になったら症状が出てくるかもしれないなというような子が多いです。ただ、病院にかかるのは症状が出てからでいいと思いますよ。例えば、毎年スギ花粉の時期になると症状が出るとわかっているのであれば早めの受診をおすすめしますが、そういう経験がないのであれば、症状が出てからきちんと調べて原因をつきとめ、それに合った治療を開始すれば大丈夫。若いからなりやすいとか、高齢になったからなりにくいといったことはありませんからね。実は、僕も3年前に突然、発症。とうとうデビューしてしまいました(笑)。自分がかかってみて、患者さんの気持ちが相当わかるようになりましたね。「こんなにつらかったのだなあ」と言うと、「先生もなったんですか」と、患者さんに喜んでいただけます(笑)。

逆に急いで受診したほうがいい症状などはあるのでしょうか

新谷敏晴院長 しんたに耳鼻咽喉科クリニック2

僕が一番気になるのは、神経の難聴である急性感音難聴ですね。こういう突発性難聴は手術できない病気のため、初期の段階でどれだけ投薬治療をできるかが大事になり、症状が出てから治療を始めるまでの期間が短ければ短いほど治りが早いのです。「そのうち治るだろう」と間をあけてしまうと治療も困難になってしまいます。ご高齢の方も、年齢からくる難聴だと思っていたら実は突発性難聴だったという場合もありますし、もう高校生くらいになれば誰にでもありえる普通の病気です。本当にある日突然なってしまいます。ただ、原因不明だからといって恐れる必要はなく、治療法は確立されているので安心していただいて大丈夫。とにかく、聞こえが悪くなった、ちょっとこもった感じや耳鳴りが2日も3日も続くという症状があったら、なるべく早めにいらしていただきたいですね。

父の背を見て医師の道へ。患者との心のつながりを感じた瞬間が一番のやりがいに

先生はずっと医師を目指されていたのですか

新谷敏晴院長 しんたに耳鼻咽喉科クリニック3

父が産婦人科の開業医でしたから、子どもの頃からずっと、医師という職業を身近なものに感じていました。ただ、とても厳格な父だったので、本当に自分も同じ道に進んでいいものかちょっと迷いもありました。父の診療姿を見たことはなかったのですが、家で電話対応している様子や、きちんとした身だしなみ、医療人としてのふるまいや気概といったものは、いつも身近にいて感じていました。ですから、意識しなくてもいつも父の存在を感じていた部分はあったと思いますね。医学部に進学してからも、父と同じフィールドに立ったのでは絶対に敵わないと思い、産婦人科以外の科に進もうと思っていましたから。僕に対して厳しかったのはもちろんですが、自分自身に対しては一層厳しい父だったので、尊敬しています。耳鼻科を専門に選んだのは、実習で各科をまわった時、難聴が治って喜んでいただけたり、細かい作業である耳の手術、アレルギー性鼻炎など内科的な投薬治療、のどのがんなどダイナミックな手術、そういったいろいろなことができるところに、とても魅力を感じたからなんです。今、仕事をしていて本当に楽しいですし、後悔はまったくありません。患者さんから悩みを打ち明けられたり、治療がうまくいった時、患者さんのつらさを共有できた時、そういう一歩踏み込んだ関係を持てた時、「ああ医師はこういう仕事なのだなあ」と実感し、やりがいを感じますね。

お休みの日はどのように過ごされているのでしょう

新谷敏晴院長 しんたに耳鼻咽喉科クリニック4

もっぱら子どもたちの相手ですね。僕には小学生3人の息子がいるので、家の中は本当ににぎやかなんですよ。妻には本当に感謝しています。最近は、僕1人では手に負えなくなってきてしまいましたから、子どもたちの友だち家族と一緒に家族ぐるみでキャンプやバーベキューに出掛けることが増えてきましたね。僕が学生時代にサッカーをしていたこともあり、今、子どもたちもサッカーに熱中しているので、一緒にJリーグなどの試合を見に行くこともあります。僕も一緒に楽しんでいますよ。ここしばらくずっと子ども相手でしたから、今は僕自身の趣味といえるものもないのですが、もう少し体を鍛え直して、もう一度サッカーができる体になりたいなあと思いますね。患者さんにも、いつもり定期的な運動は大切だとお伝えしていますので、僕も頑張らなければと思っています。

一層地域に根付き、連携も強めながら、治療完結までの道案内ができる治療を実践していきたい

診療する上で一番心掛けていらっしゃるのはどのようなことでしょう

新谷敏晴院長 しんたに耳鼻咽喉科クリニック5

自分の家族を診療するような気持ちで患者さんに接しています。医院のスタッフにスタッフ自身やその家族を診てほしいといわれると、やはりうれしいです。というのも、スタッフは、患者さん以上に僕と接している時間が長く、僕のいろいろな姿を知っているはず。そのスタッフに「この先生に自分も自分の家族も診療を受けたい」と思ってもらえるなら、おのずと患者さんにも優しく接することができていると思うからです。そして、患者さんに対して敬意を持つのはもちろん、常に同じ目線でお話ができるよう心掛けています。決して上から目線になることなく、そして患者さんにも身構えていただくことのないよう、時にはくだけた世間話などもしながら、打ち解けてお話ができれば一番いいと思っています。そうなれば、患者さんも本当におっしゃりたいことがもっとお話いただけるようになり、そこで得られる情報は、実は診断にとても重要だということもありますから、これからも大事にしていきたいですね。

日々の健康を守りつつ明るく快適な生活を送っていくために、読者にメッセージをお願いします

新谷敏晴院長 しんたに耳鼻咽喉科クリニック6

やはり耳鼻科の病気は、どこも自分では見えないところが多いので、何か症状が出た時、とても不安になられると思います。いつも敷居は低くしていますから、一人で悩まず、とりあえず受診していただいたほうが早く治療できたり、治る方向に道案内ができるので、こわがらず来院していただきたいですね。ちょっと耳垢を取るだけでも気軽に来ていただいて全然構わないですよ。お子さんをお持ちの親御さんに1つアドバイスをするとすれば、もし夜中に「耳が痛い」と泣くことがあってもあわてて救急に駆け込まず、まずは痛み止めで落ち着かせてあげることをおすすめします。一晩待って朝一番で耳鼻科にかかっていただいたほうがしっかりした診断もできますからね。このクリニックは、もともとある耳鼻科を継承させていただいたので、ある程度の医院の役割というのはすでに決まっていたはず。症状が出てきた時にきちんと診断をし、できればここで治療完結まで持っていくのが1つの目標ですが、なかには大きな病院を頼らざるをえない場合もあります。ですから、最初にかかっていただいた時から治療完結までの道案内ができるような治療を実践していきたいですね。そのためにも、地域に一層根付き、病診連携、診診連携もより強めながら、僕自身、日々、努力していきたいと思っています。

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