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斉藤 岳人 院長の独自取材記事

さいとう歯科医院

(ふじみ野市/上福岡駅)

最終更新日:2024/01/29

斉藤岳人院長 さいとう歯科医院 main

東武東上線の上福岡駅から徒歩約10分、閑静な住宅街の一角にあるのが「医療法人さいとう歯科医院」だ。院長の斉藤岳人(たけひと)先生は、東京女子医科大学歯科口腔外科教室と千葉県鴨川市の亀田総合病院歯科センターで経験を積んだ後、「1人の患者を最後まで診療したい」という思いに駆られ、約15年前から地元であるふじみ野市内に腰を据えて診療を始めた。高齢者を中心に数多くの患者が来院する多忙な日々の中でも、日進月歩の勢いで新技術が開発されていく歯科界での自己研鑽も忘れない、熱心な歯科医師である。2021年4月より、母校である明海大学で研修医の指導にも携わっている。経験を積んできた口腔外科治療、30代40代から増えていく歯周病の治療には特に力を入れているという斉藤先生に、詳しい話を聞いた。

(取材日2020年1月8日/更新日2022年6月17日)

患者一人ひとりの歯を最後まで診たい

先生の地元である上福岡のクリニックに腰を据えたのはなぜですか?

斉藤岳人院長 さいとう歯科医院1

もともとは口腔外科に携わりたいと考えており、母校を卒業後に東京女子医科大学の口腔外科教室に5年間在籍していました。しかし一般歯科も学びたいという思いもあり、大きな病院の歯科センターにも勤めていたのですが、さまざまな病院に勤務するとだいたい2~3年区切りで転々とすることになり、気になる患者さんの経過も診られなくなってしまうんですね。やはり一度診療した患者さんは最後まで責任を持って治療したい、そう考えて実家のある上福岡に戻ったんです。2005年から当クリニックで勤務を始め、2012年に院長に就任しました。

クリニックの診療コンセプトを教えてください。

ふじみ野市の地域の方々の「かかりつけ歯科医院」として、一人ひとりの口の中に合わせた適切な治療を提供できるよう心がけています。そのために、歯科医院から足が遠のいてしまうような不必要な治療をしないこと、痛みの少ない治療を行うこと、できる限り歯質・歯髄を保存して患者さん自身の歯を1本でも長く保つこと。この3つをめざしています。

診療において最も重要視していることは何でしょうか?

斉藤岳人院長 さいとう歯科医院2

治療方針や処置の決定につながる最初の診査・診断です。4年間にわたってスタディーグループで勉強してからは、改めてその重要性を再認識しています。そのために歯科用CTやマイクロスコープを導入してからは、診断の深さにも変化が生まれましたし、治療の技術向上にもつながったと自負しています。診断法としては、症状の出ている歯だけではなく口腔内全体を診て「どうしてそうなったのか」ということを常に考えるようにしています。例えば歯周病で歯がグラグラしている場合、どちらか一方の歯だけで物を噛んでいるのではないか、よく使っている歯に小さな欠損はないかなど、細かく診ていくんです。原因がわかれば、エックス線と写真の両方をお見せして、患者さんにわかりやすくお話しするよう心がけています。

患者それぞれに合わせた幅広い治療に対応

クリニックにはどんな症状の患者さんが多くいらっしゃいますか?

斉藤岳人院長 さいとう歯科医院3

やはり歯周病の方が多いですね。一般的な歯周病への対処法としては、先ほどもお話ししたように正確な診査・診断に努めた上で、なぜそこが歯周病になったのかを判断した後、私と歯科衛生士さんとの間で連携を取ってからクリーニングやブラッシング指導をさせていただいています。だいたいの歯周病はそれによって改善につなげていきますが、それ以降の重症患者さんについては私が治療しています。またご高齢の方では歯の欠損がよく見られるため、歯周病のリスクを減らすことを考えた上で義歯治療を行うようにしています。

口腔外科でできる治療の範囲も幅広いようですね。

外科処置に関しては、インプラント治療も含めて幅広いと思います。例えば右下の歯が1~2本欠損していて左の歯ばかりで物を噛んでいる場合、右下にインプラントを施すことで左側の歯もきちんと残すことがめざせると考えているのです。そういう症例は経験則から判断し、患者さんの将来を考えてお勧めしています。また当院では、心臓病や骨粗しょう症などの病気が関与していない限りは、どのようなケースでもインプラント治療に応えられるよう心がけているんです。骨がない、骨が薄いという場合でも骨造成術をすることができます。またインプラントの上に入れ歯をかぶせて固定する「オーバーデンチャー」にも対応しています。ずれにくいですし、物を噛んだ時の踏ん張りもしっかりしています。

その他の特徴的な治療についても教えてください。

斉藤岳人院長 さいとう歯科医院4

状態の良い「親知らず」を抜歯した部分に移植する「自家歯牙移植」を行っていますが、50歳以上になると定着する力が弱まってくるので主に若い世代の方にお勧めしています。また虫歯治療では、悪くなった歯の神経を3割ほど取って歯を長持ちさせることをめざす「生活歯髄切断」という方法があります。こちらは保険適用外の治療ですが、1本でも多く自分の歯を残したいと考えている方にお勧めしています。審美的な面では、歯根が見えてしまっている歯に他の部分の歯肉を移植する「根面被覆術」も行っています。見た目だけでなく、冷たい物や温かい物がしみる症状の緩和も期待できます。さらに専門家による矯正歯科にも対応しています。矯正は無料相談も行っておりますので、ぜひいらしていただきたいですね。

常に進歩を忘れぬ歯科医師でありたい

予防歯科への取り組みにも力を入れているそうですね。

斉藤岳人院長 さいとう歯科医院5

はい。2015年にクリニックをリニューアルした際、「治療から予防へ」というスローガンを掲げました。大多数の患者さんが「歯科医院での治療が苦手、苦痛」という意識を持っておられるようですが、それは「痛くなってから治療する」という概念が定着してしまっているからだと思うんです。しかし痛くなる前に来院する習慣をつけておけば、治療する機会も少なくなるはずです。それが予防歯科の意義なんですね。当院の現状もまだまだ治療が中心ではありますが、歯科衛生士さん4人と常に話し合って1人でも多くの患者さんに定期検診やクリーニングに来ていただけるよう工夫をしています。そのかいあってか、ご高齢の方でも定期検診にいらしてくださる方が増えてきてうれしいですね。今後も積極的に取り組んでいきたいと考えています。

今後はどんな展望をお持ちですか?

予防歯科も視野に入れながら、さらに勉強を重ねていきたいです。特に歯科界は日進月歩で技術が進んでいますので、まだまだ知らないこともたくさんあります。そうしたことを知っていくことが私の楽しみでもあるんです。例えば現在はデジタルで歯の型採りなどができるようになっていますが、いずれは入れ歯や義歯を3Dカメラでスキャニングして型採りできるような時代が来るでしょうから、そうした方面への取り組みも必須だと考えています。毎年さまざまな勉強会に参加し、常に1年前よりも技術が上がるよう研鑽を重ねているので、今後もそのペースを維持していきたいと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

斉藤岳人院長 さいとう歯科医院6

歯周病は30代40代からリスクが高まっていく症状です。最初はほとんど痛みもなく、気づかないうちに進行していることが多いので、痛みなどがなくても予防を兼ねて来院していただければうれしいです。またホワイトニングなども行っていますので、お手入れがてら受けるのもよいと思います。またセカンドオピニオンも受けつけていますので、いつでも気軽に相談してください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント(診断、手術、補綴込)/38万5000円~
骨造成術(1ヵ所)/8万8000円
インプラントオーバーデンチャー(※インプラントの本数により値段が変わる)/約66万円~
ホワイトニング/3万8500円
根面被覆術(1ヵ所)/8万8000円
矯正/77万円~
小児矯正/39万6000円~
セラミックインレー/4万9500円~
セラミッククラウン/8万8000円~
生活歯髄切断/5万5000円~

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