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岡 久 院長の独自取材記事

おか歯科医院

(世田谷区/九品仏駅)

最終更新日:2023/11/09

岡久院長 おか歯科医院 main

世田谷区奥沢、東急大井町線・九品仏駅目の前のビル3階に「おか歯科医院」はある。1986年に岡久院長が開設し、以来地域の口腔健康を見守り続けている歯科医院だ。窓からたっぷりの自然光が差し込む明るい診察室で迎えてくれた岡院長は、「私がめざすのは地域の皆さんのかかりつけ歯科医。お気軽にご相談でき、納得の上で治療を受けていただけるよう心がけています」と話す。穏やかな語り口と柔和な笑顔が印象的だ。虫歯や歯周病をはじめ、義歯、インプラントからホワイトニング、口臭の悩みまで幅広く対応。最終的にはおいしく楽しく食事ができるようになることをゴールに掲げて治療する同院の診療とめざす医療について、岡院長にじっくり話を聞いた。

(取材日2023年10月5日)

平日夜と土曜午後も診療し、長く広く地域に貢献

長く診療していらっしゃると伺いましたが、こちらの歯科医院の成り立ちを伺えますか。

岡久院長 おか歯科医院1

歯学部を卒業した後に勤務医として経験を積み、1986年に開院。今年で37年目、もうすぐ40周年を迎える歯科医院です。勤務医時代からご縁のあった業者さんからこの場所を紹介され、勤務後に見に来たことを覚えています。確か夜遅く、23時くらいだったと思うのですが、意外なほどに人通りが多いことに驚きました。駅から徒歩0分と本当に近いこともあり、多くの方がお住まいのこのエリアで歯科医師としてお役に立てるのではと、この場所での開業を決めました。そんな開業当初から通い続けていただいている方も多く、ご家族の皆さんにもご来院いただいています。

歯科医院を続けてきて診療に変化はありますか。

やはり残存歯の本数が少なくなっている人が増えてきたので、どのような装置を入れるかといった判断が必要になってきます。入れ歯やインプラントといった失われた機能を補うための治療も加味して、複数の選択肢を提示し、お選びいただきます。もちろん、歯を失う前から良い状態を保つための治療も引き続き大切にしています。

平日夜20時まで、土曜も診療していらっしゃいますね。

岡久院長 おか歯科医院2

開院当初から、夜は20時過ぎまで、土曜も18時までの診療を続けています。日中お仕事をされている方はもちろん、育児や介護で別のご家族の在宅中にしか家を空けられない方など、「こうした時間枠でしか来られない」という方は多くいます。駅近でアクセスが良いことも合わせ、これまで歯科受診を難しいと感じていらっしゃった方にまで間口を広げる意味でも、夜間や土曜の診療は今後も継続していく予定です。

30代後半からリスクの高まる歯周病治療に特に注力

特に注力していらっしゃる治療はありますか。

岡久院長 おか歯科医院3

歯周病治療には特に力を入れています。当院では現状に大きな問題がない方にも、予防のための定期受診をお勧めしていますが、通常3ヵ月から半年に1度程度とするところを、歯周病のリスクが高い方では2ヵ月に1度とするなど、特にその間隔を短めに設定。基本的なチェックに加えて、プラークコントロールレコードを活用し、お口の中の状態を記録しています。一度歯周病の状態になってしまうと、完全に元の状態に戻すことは難しくなります。歯周病により失われた歯槽骨や歯肉などの組織を回復させるための歯周組織再生治療もありますが、万能というわけではありません。ただ、定期的なチェックとケアで改善やそれ以上悪くならないように維持することをめざすことは可能です。中には、ご自身が歯周病であることに気づいていらっしゃらない方や、良くなっているのか悪くなっているのかもわからないという方も。定点記録により、予防意識にも働きかけます。

歯周病は全身に影響があるそうですね。

そうですね。歯周病は糖尿病やアルツハイマー型認知症などとの関わりを示すエビデンスもあり、お口の中に限らず体全体に影響を及ぼす全身病です。明確に歯周病と診断がつく方に加え、歯周病のリスクが高い黄色信号の方も含めると、30代後半以降のほとんどの方が歯周病にあてはまるのではないでしょうか。初期では口臭や口の中の粘り、歯茎の出血や腫れなどが、中等から重度になると噛む時の痛みや歯の強い揺れといった症状が見られます。気がかりがあればぜひご相談ください。

歯周病を予防するために、できることはありますか。

岡久院長 おか歯科医院4

通常のブラシによる歯磨きに、デンタルフロスや歯間ブラシでのお手入れを加えてみてください。欧米では「Floss or Die?(デンタルフロスをしますか、それとも死にますか?)」といった過激な表現が使われたこともあるほど、以前から歯間清掃の重要性が訴求されていますが、国内ではまだ十分に普及しているとはいえないのが現状でしょう。デンタルフロスでも歯間ブラシでも使いやすいもので良いので、できれば毎日、通常の歯磨きの前に使ってください。できれば、歯科衛生士さんに種類や大きさを選んでもらうのがベストです。歯磨き粉に配合されているフッ素などをきれいになった歯面に行き届かせる意味で、歯磨き粉を用いてのブラッシング前がお勧めです。日常のお手入れとして習慣づけましょう。

一つ一つの積み重ねを大切に、納得の治療をめざす

診療の際に心がけていらっしゃることは何ですか。

岡久院長 おか歯科医院5

毎回の治療を大切に、できる限り完璧に近い状態をめざすことです。結果は一つ一つの積み重ねから生まれます。適切な治療を行えば、その分長く持たすことにつながります。時には説明や相談などのお話に時間を取られ、手を動かす時間が限られてしまうこともありますが、そうした際にはご説明し、少し回数が増えても納得していただける丁寧な治療を行うようにしています。治療の質はもちろん、そうしたお話の時間もたいへん重要です。わかりやすい言葉や手描きの図などを使って理解しやすいように伝え、治療歴や日常生活など患部や症状に直結していないと感じられるような内容もしっかり伺うことで、治療のヒントを探ることも多いです。

歯科医師を志されたきっかけは何ですか。

従兄弟が歯科医師で、どういう仕事内容かよくわかっていたこと、理系の科目と手先を動かすことが好きだったことなどから歯学部を志望しました。実際に歯科医師として診療を手がけてみて、やはり細かい作業が多いところなど自分に向いていると感じます。元美術部で絵を描いていた経験が、診療時の図説に役立つことも。自分の手で描いた図のほうが、ポイントを伝えやすいのです。

休日の気分転換に楽しんでいらっしゃることはありますか。

岡久院長 おか歯科医院6

旅行が好きで、以前は年末年始などにまとまった休みが取れるたびに海外に出かけていました。赤道近くの国が多く、これまでに40ヵ国以上を訪れました。カンボジア、ミャンマーといった東南アジアやギアナ高地が印象的だった南米、マリ共和国などのアフリカの諸国、パプアニューギニアなどと多くの国を訪問しましたが、同じ赤道直下でも文化や民族、自然に大きな違いがあることに気づきます。赤道直下は軽装で過ごせるので、荷造りも楽なのですよ。訪れた国々で撮影した写真をまとめたアルバムを待合室においてあるので、ご興味のある方は来院の際にぜひお手に取ってご覧ください。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

あまり得意な分野ではないのですが、IT化は進めていくべきと考えています。患者さん側の理解は欠かせないので、様子を見ながら少しずつ整えていければと思います。また、審美歯科にも力を入れていきたいと考えており、従来から行っているホワイトニングに加え、セラミックやジルコニアなどの素材を使った治療にも注力していく予定です。地域のかかりつけ歯科医として、皆さんのニーズにお応えしていきたいと思います。噛める歯を残し、見た目もキープしながらより良い状態をめざす治療計画を立てて丁寧に説明し、相談しながら納得の上で安心して受けていただける治療をめざしています。お口の気がかりがある方はもちろん、現状気がかりはないという方も、ぜひ気軽にご来院ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント体埋入外科処置(すべての付随処置、材料費含む)21万円~、ホームホワイトニング(マウスピース作製料金等含む)/5万円~、歯周組織の再生治療/4万円~

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