高橋 修 院長、高橋 諒 先生の独自取材記事
高橋矯正歯科医院
(千葉市中央区/西千葉駅)
最終更新日:2026/10/06
西千葉駅南口から歩いて3分ほどの「高橋矯正歯科医院」は、40年にわたって矯正を専門に行う歯科医院だ。院内にはアットホームな雰囲気が漂い、気持ちをほっと和ませてくれる。地域に根差して診療を続け、患者との対話を大切に、納得して安心して通える診療を心がけてきた。「矯正は単なる歯科診療の域を超えて、患者さんの人生そのものに関わる大切な仕事です」と穏やかな笑顔で話すのは高橋修院長。その一つ一つの言葉から、歯科医療への真摯な思いが感じられる。修院長のもと、2025年4月から息子の高橋諒先生も診療を開始。諒先生は、東京歯科大学千葉歯科医療センター矯正歯科で難症例の矯正に数多く携わった。修院長と諒先生に、矯正や地域への想いについて聞いた。
(取材日2025年12月4日/情報更新日2026年7月1日)
歯科医院継承を視野に、親子2人体制で診療
こちらは開業40年になるそうですね。

【修院長】1985年に西千葉の北側で開業し、そこで20年。南側のこの地に移転して20年、合わせて40年診療を行っています。おかげさまで地域の方々はじめ、房総や北西部など県内各地から多くの患者さんに来ていただいています。ご家族2代にわたって来られている患者さんもおられ、長年地域に根差すクリニックならではの、コミュニケーションを大切にするアットホームな雰囲気を感じていただけているのではないかと思っています。
諒先生は今年新たに診療に加わったと聞きました。
【諒先生】2025年4月から当院で診察を行い、徐々に担当時間を増やしています。それまでは美浜区にある東京歯科大学千葉歯科医療センター矯正歯科で、教育や研究を行うとともに、臨床においては顎変形症や先天性疾患を伴う患者さんの矯正治療にも数多く携わってきました。
【修院長】いずれは諒先生に当院を任せるつもりで、今はちょうどその移行期です。リレーでいえば、バトンのテイクオーバーゾーン内で2人とも走っている状態ですね。私が担当してきた患者さんは矯正が終わるまでしっかりと私が診て、新しい患者さんは諒先生が受け持ちます。当院で40年にわたりノウハウを蓄積してきた私、そして難症例の対応経験が豊富な諒先生という2人の矯正の専門家が互いの知見を共有できる環境にあることが当院の強みです。大切なバトンをしっかりと渡し、次の時代につなげていきたいですね。
修院長は、どのようなきっかけで歯科医師をめざしたのでしょうか?

【修院長】小さい頃から漠然と「何か物作りに関わることをしたい」と思っていました。プラモデルを作ったり、時計を分解したりと手先を使うことが好きでしたので、それが生きて、何か人の役に立てることはないか……と考えるうちに、歯科医師をめざそうと。その後は、迷いなく歯学部へ進みました。振り返ると、親に苦労と心配をかけたなと思います。その後、歯科の中でも人工物に置き換えず、できるだけ自分の歯を生かすところに魅力を感じ、矯正歯科を専門にしました。長く矯正に携わっていますが、矯正は単なる歯科診療の枠を超えて、患者さんの人生に関わる仕事であり、人生を良い方向に大きく変える可能性を秘めたものだと実感しています。
矯正は患者を幸せに導く力があると信じて
諒先生が歯科医師になったのは修院長の影響でしょうか。

【諒先生】医療系に進みたい気持ちがあったことに加え、父の影響が大きかったと思います。父が歯科医師だからというよりも、父の治療に対する信念にとても感銘を受けたのです。はっきりとは覚えていないのですが、矯正は患者さんの人生に大きく関わり、患者さんを幸せに導くことがめざせるという話を、折にふれて父から聞いていたのでしょう。家での食事の際、お酒を飲みながら話していたのかもしれないですね。実際に歯学部に進んでからは、そこで学んだすべてが魅力的でしたが、歯科医師をめざした原点に返った結果、矯正歯科の道を選びました。やはり父の姿をずっと見てきたからだと思います。地域に根差して患者さんの人生と関わりながら診療する父の診療スタイルにも、影響を受けました。
矯正は奥が深いものなのですね。
【修院長】矯正は、直接命に関わるものではありません。ですが、その方の人生を大きく左右するものだと思います。矯正を通して患者さんに喜んでいただけたら、とてもうれしく感じると思います。やって良かったと思っていただけるような矯正を、これからも提供していきたいですね。
診療のモットーについて教えてください。

【修院長】矯正装置を着けるとむし歯になりやすくなるのではないか、矯正後に後戻りするのではないかと心配される方がいらっしゃいます。この「矯正歯科に対する負の認識」を払拭したいと考えています。きちんとケアすればむし歯や歯周病の予防も図れますので、予防を念頭に置いた矯正計画を立てています。後戻りの原因と対処法も、最初に説明してご理解いただけるよう努めています。矯正後は後戻りを防ぐための保定期間が必要です。その間に適切な処置をしないと、治療後の状態の安定化が図れません。ですから、患者さんには保定期間の大切さもお伝えしています。
【諒先生】当院ではできる限り丁寧に説明するよう心がけており、問診と診断の際は時間をかけて話をします。ですので、初診時と診断時には、患者さんが時間を気にせず相談できるよう次の方の予約を入れないようにしています。
矯正は、同じ頂上を一緒にめざす山登りのようなもの
患者さんと接する際、どのようなことを大切にしていますか?

【修院長】患者さんの話をよく聞くことです。話を聞くということは、逆に言えば、患者さんに信頼してもらえて、どんなことでも話してもらえる状態だとも思っています。そのためには人としての成長が大切です。医療は人と人とのつながりですからね。矯正は、山登りのようなものだと考えています。同じ山の頂上をめざして、一緒に手を携えて登っていくことが大切です。山登りのパートナーとして、患者さんと意識を共有して同じ頂上をめざしていきたいです。
【諒先生】患者さんが本当はどう感じているのか、本当は何を考えているのかをよくくみ取って話すよう努めています。そのためには、院長の言うように経験や人としての成長が必要だと思います。だからこそ現状に満足せず、歯科医療のテクニックはもちろんチェアサイドでの患者さんへの接し方なども含め、あらゆることを日々院長のもとで学んでいます。
矯正は長い期間がかかりますが、患者さんのモチベーションを維持するための工夫はされていますか?
【諒先生】矯正を開始してすぐは、患者さんも矯正をしているという実感が湧きやすいと思います。ですが、後半になると治療が進んでいる実感が薄れる時期がやってくる可能性があります。そうなるとモチベーション低下につながりますので、患者さんの様子を見ながら、「実感しにくいかもしれませんが、ちゃんと治療は進んでいますよ」などと安心していただけるような説明や声かけをするよう心がけています。
ところで、プライベートはどのように過ごしていますか?

【修院長】2人ともプロ野球チームの大ファンです。1998年にそのチームが日本一になった時の試合を球場で観戦していたのですが、それをきっかけに諒先生も大ファンになったんですよ。
【諒先生】5~6歳の頃だったと思います。当時野球は詳しくはわからなかったんですが、球場内に紙吹雪が舞って、その雰囲気が楽しかったんだと思います。
【修院長】野球以外にも、映画を見たり美術館を巡ったりしています。美しいものや一流のもの、手仕事のものを見るのが好きなんです。今は、ガラスや陶器などいろいろな器にはまっています。
【諒先生】先日、妻の誘いでミュージカルを観に行ったのですが、自分がふれてこなかった世界を知り、人生の視野が広がるのを感じました。患者さんとのコミュニケーションのきっかけになればいいですね。
最後に、今後の展望とメッセージをお願いします。
【修院長】私が診てきた患者さんは最後まで責任を持って診ていきます。そして、諒先生にしっかりとバトンを渡したいです。ただ諒先生には、諒先生自身が考える方法で、自身のクリニックをつくってほしいと願っています。そして、大好きな西千葉の町で、これからも地域貢献ができればうれしいですね。
【諒先生】しっかりと父からバトンを受け取り、これからも矯正を通じ、地域に根差して貢献していきたいと思います。患者さんのより良い人生につながるような矯正、やって良かったと思っていただけるような矯正の提供に努めていきます。
自由診療費用の目安
自由診療とは表側からのワイヤーによる歯列矯正/88万円~、裏側(舌側)からのワイヤーによる歯列矯正/132万円~、部分矯正/33万円~、子どもの矯正治療/I期33万円~、II期44万円~

