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衣松 高志 院長の独自取材記事

きぬまつ歯科医院

(千葉市花見川区/新検見川駅)

最終更新日:2026/05/15

衣松高志院長 きぬまつ歯科医院 main

先代の院長から続く「きぬまつ歯科医院」はJR中央・総武線の新検見川駅から歩いて5分。2017年に2代目の衣松高志院長が継承した。同院のテーマは「患者さんが笑顔になれる歯科医院」。穏やかな語り口が印象的な衣松院長は患者と二人三脚で進める診療を行いたいと、わかりやすい説明を通して患者理解に力を入れる。歯科疾患の予防を図りつつ、どのような状況の患者であっても、健康的な状態をつくり、長く維持したい考えだ。日本歯周病学会歯周病専門医の資格を有しており、他院から重症患者を紹介されることも多いという。「気軽に何でも相談してほしい」と話す衣松院長に、診療への思いや取り組みについて聞いた。

(取材日2026年4月8日)

大学での研鑽を経て、両親が続けてきた歯科医院を継承

まずは同院の成り立ちについてお聞かせください。

衣松高志院長 きぬまつ歯科医院1

当院が開院したのは1980年で、歯科医師だった両親が一緒に立ち上げました。母の実家が新検見川駅の近くにあり、こちらで新しい歯科医院をつくろうという話になったと聞きます。それから長く2人で診療をしてきたわけですが、2014年に父が亡くなったのを機に、副院長だった母が1人で既存の患者さんだけを診る体制に。そして2017年に私が継承し、リニューアルオープンしました。私は2006年から東京歯科大学で歯周病を専門に治療を行ってきたので、大学に残ることも考えていました。しかし、最終的には両親が診てきた患者さんを診たい、臨床に専念したいという思いから院長職を継ぎました。

歯科医師を志した理由は、やはりご両親の影響でしょうか。

そうですね。当院の2階が居住スペースになっていて、今も母が住んでいるのですが、私も大学生までは住んでいました。父と母はともに家族といる場では仕事の話をほとんどしないたちで、「歯医者をやる必要はないよ」とも言っていました。ただ、私としては2人の仕事をしている姿が好ましく映ったわけです。診療が終わった後に1階に降りると、父が入れ歯作りなどの作業をしており、2人の背中から人の役に立つ仕事をしていることが伝わってきたのです。そして、実際に歯科医師になってみると、自分が関わることで患者さんのつらい思いが和らいで、おいしく食べ物を食べられるようになればうれしく思いますし、長く付き合うほどにこの人のためになりたいという思いは強まります。

リニューアル時に院内の雰囲気づくりでこだわった点はありますか?

衣松高志院長 きぬまつ歯科医院2

道を挟んで向かい側が公園なので、そことつながっていくような雰囲気を意識して、開放的な空間にしたいと思いました。そのため、窓の外にも室内から見える位置に植物を配置したり、照明もなるべく自然光に近い色味にしたりしています。そのほうが治療する時に歯の色調を自然に捉えられるということもあるのですが、一番は患者さんの緊張感を和らげたいという思いです。

一つ一つの工程を丁寧に行うことが最も大切

長く続く歯科医院ですが、現在はどのような患者さんが来院されているのでしょう。

衣松高志院長 きぬまつ歯科医院3

父母の代からの患者さんを含めて近くにお住まいの方が中心ですが、最近はご紹介で遠方から来院される方も増えてきました。私が大学で診ていた患者さんが、継承後10年たった今でもメインテナンスにいらっしゃってくれたりしています。来院の理由はさまざまですが、やはり歯周病の治療と予防のために来院されることが多いです。中には重度の歯周病で、他院で抜かないといけないと言われた方が「何とかして残せないか」と当院を頼りにされたり、他院からの紹介でいらっしゃる方もいます。父の代から数えると、もう50年近くこの地で診療をしていることになりますから、おじいさん世代から孫世代につながり、さらにまたそのお子さんを連れていらっしゃることも。このような“地域の皆さんの健康を守ること”の一端を担えることが、やりがいとなっています。

歯周病治療を行う上で、どのようなことを大切にされていますか。

歯周病専門医を有しているので治療のバリエーションは豊富に持っています。しかし、最も大切なのは選択肢が多いことではなく、一つ一つの工程をきちんと丁寧に行うことや、患者さんに病態を理解してもらい、治療への意欲を高めてもらうこと、状況に応じたその患者さんに合った精度の高い治療を行う、といったことです。例えば、表面上は歯石が取り切れているようでも、深い部分に残る歯石により病変が進んだり、噛み合わせや合わないかぶせ物に原因があることもあります。また、治療もその後のメインテナンスも、歯科医師、歯科衛生士と患者さんが一つのチームとなり、ともに良い口腔内環境をつくることが重要と考えています。

歯周病が進んでしまった場合、どのような治療が選択肢としてあるのでしょうか。

衣松高志院長 きぬまつ歯科医院4

歯周病によって失われた歯の周りの骨を再生することをめざす歯周組織再生療法や、露出してしまった歯の根元に対し、周囲の歯肉を移植して審美性や機能性の回復を図る歯周形成外科手術などが挙げられます。近年、歯周外科の分野は非常に進歩を遂げていて、歯周組織再生療法は、CT撮影などを用いて事前に骨の状態を確認することで、よりミニマムな切開で最大の効果を得られることが期待できるように変化しています。ただし、治療はそこで終わりではなく、かぶせ物や入れ歯、インプラントなどを用いて変化しにくい良い噛み合わせや環境を作り上げるところまで行うことが大切です。患者さんの歯を10年、20年の長期にわたって守ることを考えて治療を行うので、これらの治療を行うことで長期的に見て歯の寿命を縮める恐れがあるのであれば、丁寧なセルフケアでの改善をめざします。これについては患者さんのご年齢や生活背景、ご希望を踏まえて判断します。

歯科医師任せではなく、一緒に考えて進めていく治療を

どのような歯科医院をめざして日々の診療に臨まれていますか。

衣松高志院長 きぬまつ歯科医院5

私は「歯科医院は治療をするというより、あなたがハッピーに過ごせるようになるために来る場所だよ」とよく言っています。来れば笑顔になれる歯科医院、来たら少なくとも一つの満足感を得られる歯科医院をめざしています。そのために「治療をする私たちではなく、患者さんを主人公と考えてケアをしよう」とスタッフ全員で共有しています。実際にスタッフたちがよく動いてくれて、「患者さんの健康を守ろう」という思いが伝わってくるので、ありがたいと思っています。私が力を入れているのは説明です。私が患者だった場合、自分の状態や治療の内容がわからなければ今後の治療に不安を感じるため、まずは患者さんに現在の状況やその治療法を理解をしてもらうことを重視しています。エックス線やCT画像、口腔内写真、治療内容を説明するコンピューターソフトなどを使って、お口の状態と治療の「見える化」を図り、わかりやすく説明することを心がけています。

なぜ患者さんに理解してもらうことを重視されているのでしょう。

歯の健康を守るために丁寧なセルフケアと定期的な歯科医院でのメインテナンスを両立させることが重要であり、患者さんが必要性を実感していないと実現できません。過去に東京歯科大学で講師として勤め、患者さんに治療をしながらそばにいる学生に教えることが多々ありました。患者さんも自然に私の話が耳に入りますから、診療を重ねるごとに知識を深めて、自分の口のことを考えられるようになっていったのです。予想以上に患者さんのデンタルIQが高まったことに驚き、丁寧な説明の大切さを実感しました。治療時にいろいろな選択肢を提示した際に患者さんの理解が深いと、歯科医師任せではなく、患者さんと歯科医師がともに考えて進めていく診療ができます。患者さんには「あなたにとってどういう状態がゴールですか」とお尋ねします。「知識がないからわからない」ということのないよう、自分の歯の健康が保てるような知識を高めてもらいたいと思っています。

最後に、読者にメッセージをお願いします。

衣松高志院長 きぬまつ歯科医院6

初診時にはいつもお伝えするようにしているのですが、患者さんには気軽に何でも話してもらいたいと思っています。新患の方に関しては、自分のお口の状態に悩んでいる方が多いため、初診時にしっかり時間を取り、今の状態と今後の治療についてご説明するようにしています。時間をかける分、1日にお受けできる患者数が限られてしまい、現状では新規のご予約を取れるのが少し先になってしまっていて、非常に心苦しいです。しかしながら、きちんと理解してから治療を受けていただくことが大切だと考えていますので、ぜひご相談いただき、一緒に歯の健康を守っていけるとうれしいです。