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萩野高司 院長の独自取材記事

萩野歯科医院

(船橋市/二和向台駅)

最終更新日:2019/08/28

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新京成線二和向台駅の北側に延びる商店街。この町の発展や人の成長、入れ替わりを見守ってきた優しい匂いがする。そんな商店街の踏切から1分も歩かない場所にあるのが「萩野歯科医院」。1978年からこの町で診療し続けてきた歴史ある歯科医院だ。現在の院長は萩野高司先生で、初代院長の萩野利郎先生と萩野万里江先生はご両親。小さい頃からこの町で育ち、「患者さんたちは身内や親戚のような存在」と話す高司院長は、同院を継ぐことを目標に、口腔と全身の関連性を考慮しながら診療する「オーラルメディシン」の経験を積んだ。得意とする有病者歯科診療や丁寧な手作りの資料で患者さんに知ってもらいたい予防歯科のことなどについて、高司院長に伺った。
(取材日2015年7月13日)

口腔と全身の関連を考慮しながら治療してきた経験を地元で生かす

長い歴史のあるクリニックだそうですね。

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1978年に父(萩野利郎先生)と母(萩野万里江先生)が開業してから40年近く、この町で診療を続けてきたクリニックです。ずっと通い続けてくださっている方も少なくなく、患者さんたちは身内や親戚のような存在ですね(笑)。団塊の世代が多く暮らす地域ですから、患者さんも自然とその層がボリュームゾーン。昔から通っていただいている方が高齢になっていますので、安心して通っていただけるように6年前にクリニックを1階に移しました。その前までは、同じビルの2階で開業していたんです。一方、最近はこの町に新しい住宅地ができたため、若い世代やお子さんも増え、比較的、年代や男女の偏りはなく、幅広い方にお越しいただきつつありますね。現在は私が主に一般歯科、補綴、口腔外科を診察し、万里江先生が小児歯科を担当しています。また利郎先生は長年治療してきた方の診察をお願いしています。

得意としている診療科目はありますか?

私は東京歯科大学を卒業後、同大市川総合病院に7年間勤務し「オーラルメディシン・口腔外科学講座」というところに所属していました。「オーラルメディシン」というのは直訳すると「口腔内科」ですが、歯科の治療を行う上で患者さんの口の中だけを診るだけでなく、全身的な背景もしっかりと考え、また、必要に応じて医科とも連携しながら患者さんを診察するというものです。具体的には、高血圧や心臓病、糖尿病、肝疾患、腎疾患、膠原病、喘息などなど様々な病気がありますが、それらをお持ちの方の口を診るにあたっては、口腔と全身との関係はもちろん、治療法や薬、麻酔などにも配慮する必要があるのです。

オーラルメディシン・口腔外科を学んだのはなぜですか?

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両親の治療を引き継ぐことが自分の役目だとは思っていましたので、この地域の方が年齢を重ねて病気になっても、私が最後まで歯を診てあげられるようにと考えました。大学病院で有病者の治療を経験したことで、病気を把握することの重要性やそれにあった診療方針を決めることはもちろん、そうすることで病気に対する患者さんの不安な気持ちを理解してあげる事が大事だと気付きました。 町のクリニックで自分ができる範囲は限られますが、できるだけ多くの患者さんを最後まで責任を持って診てあげたい。歯や口だけを診るのではなく人を診るということです。高齢化社会で病気を患う人が増えている中では、ますます求められることだと思っています。そういう経験も開業前にできたことはよかったですね。

歯の治療は好きではない、口の中の環境改善をめざす

待合室に、歯周病や虫歯の予防に関する手作りの資料がありました。

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待合室にある資料は、歯科衛生士のスタッフが作ってくれた当院オリジナルのものなんです。私がちょっとこんなものがほしいなというとすぐに作ってくれるとても優秀なスタッフなんですよ。作った理由は、患者さんに根本から治すことの大切さを伝えたいから。患者さんは「歯が痛いから治してほしい」と訴えます。その痛みを一時的に止めることはできますが、根本的な原因を突き止めて治さないと、また痛みは出てきます。何度でも繰り返してしまうのです。そうならないためには、口の中で起こっている現状を把握し、根本から治していく必要があるのです。私は削ったり詰めたりすることが好きではないんです。口の中の環境をよくすることで改善できることがたくさんあります。そんな治療が好き。だから、患者さんにもしっかり知っていただきたいですね。

心がけていることは何ですか?

患者さんが望まないことをしないことですね。例えばぐらぐらしている歯がある患者さんから「この歯を残してくれ」と言われれば、どんなに不安定な歯でも抜きません。「夜中に歯が抜けて飲み込んでしまい、気管支に詰まることもありますよ」といったようなリスクは説明しますが、それでも患者さんが残すことを希望すれば、私はその気持ちを尊重します。また、患者さんごとに治療のゴールは違うということも肝に銘じています。だからこそ、診療中は患者さんと十分にお話ししたり、レントゲンや写真で口の中の現状を確認したりしながら、エンドポイントを見つけ、最善を尽くすようにしています。そうすることで患者さんにも喜んでいただけると思うからです。

医師をめざした理由を教えてください。

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昔から医療には興味がありましたね。人のためになる仕事だと思っていましたから。父や母から「歯科医師になれ」と言われたことは一度もないんですが、昔から二人の働く姿を見ていたこともあるのかな。大学進学を決める高校生の時に歯科の道を決めました。実際に仕事を始めて、患者さんに喜んでもらえた時には「人のためになれたかな」と感じますね。また、特に父の根管治療や入れ歯やかぶせ物の治療はすごいんだなとわかりました。歯科の治療や機材は日進月歩でどんどん新しく良いものが出てくる中、その時の一番良い治療を提供し続けてきた姿勢は本当にスペシャリストだと思っています。

オーソドックスなことを大事にする「口の中の何でも屋」

内装での工夫を教えてください。

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6年前に2階から1階に当院を移した理由の1つが高齢化への対応でしたので、可能な限りバリアフリーにしようと思いました。入口から受付まではフラットですし、トイレも車いすで入れる広さを確保しました。窓はモザイクをかけて完全には見えないようにしつつも、少しでも気軽に入れるようにとガラスでオープンな雰囲気を出しました。中の色はシンプルな白と木目調を使いました。森の中のように落ち着いて過ごしてもらえるようにしたかったのです。3つのユニット台(診察台)は完全個室にすると圧迫感がありますから、半個室に。天井はつながっていますが、パーテーションで仕切られていて、隣の人の目線は気にならないように配慮しています。院内にある絵は子どもが描いたおばあちゃん(万里江先生)なんですよ。おばあちゃんがうれしくて、貼っているんです(笑)。

休日はどんな風にお過ごしですか?

7歳と4歳の子どもと遊ぶことが、今は一番の楽しみですね。アウトドアが好きなので、いろんなところに出かけてキャンプをしたり。あとは運動が好きなので、体を動かすことが気分転換になりますね。学生の時からサッカーやソフトボール、テニス、スキーといろんなスポーツをしていたのですが、最近ではゴルフや野球が好きですね。多くの先生とも仲良くなれて色々話ができるので、歯科医師会の野球チームに所属していたり、ゴルフコンペにも時々参加しています。

今後の展望についてお聞かせください。

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患者さんが高齢化する中、来院できなくなる人も次第に増えてくると思いますので、いずれは訪問診療もしたいと考えています。ただ、訪問診療だけ行う専門ではありませんので、やれることとやれないことを見極めていき、望んでいる人が増えれば実現していきたいですね。治療においては、今後もオーソドックスなものを大事にしていきます。しっかりと実績のある確実な治療を、私が育ったこの町の人たちに提供してあげたいですね。当院では、がんの治療や大きな出来物を取ることはできませんが、検査や診断を行うことはできます。またお子さんの治療では、まず歯医者さんに慣れてもらえることを第一に考えてます。最初からガツガツ治療をすることはありませんのでご安心ください。診査診断して治療が当院では難しいと判断されることや、ひどい虫歯があるにもかかわらず治療ができないお子さんなど専門的な治療が必要な場合は、大学病院をご紹介しています。めざすのは「口の中の何でも屋」。どんな悩みでも聞いて診てあげられるようなクリニックであり続けたいですね。

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